iPhone 6 Plusのデータ通信量はiPhone 6の2倍、5sの3倍以上に――そのワケとは?
昨年発売されたiPhone 6とiPhone 6 Plus、iPhoneシリーズとしては2年ぶりに画面のサイズが大きくなりました。大きくなった画面サイズは、ユーザーの心を掴み、アップルの業績にも多大な貢献を示すなど、大成功を収めています。
ただ、画面サイズが大きくなったことによってデータ通信量が大きくなる方向にあるようです。その理由とは一体なんなのでしょうか?
画面サイズが大きくなれば、利用の仕方も大きく変わる
サーバーやデスクトップの仮想化ソフトやアプリのリモート配信ソフトを開発するシトリックス・システムズ社が同社の顧客に対して調査したところ、iPhoneシリーズとデータ通信量の関係は以下のようになったようです。
基本的には画面サイズが大きくなるに連れて、データ通信量も大きくなっていることがわかります。
で、iPhone 6 Plusのデータ通信量は、iPhone 6の2倍、iPhone 5sの3倍となっていることにも目が行きますが、ここまでデータ通信量に違いが出てくる要因としては、画面サイズが大きくなったことはもちろん、キャリアアグリゲーションやWi-Fiでは高速なIEEE 802.11 acに対応したことで大幅に通信速度が向上したことなどが挙げられるかと思います。
実際に画面サイズが同じiPhone 4とiPhone 4sのデータ通信量にも大きな違いが見られます。おそらく、これはiPhone 4sから下り方向の通信速度(HSDPA)が7.2Mbps→14.4Mbpsに向上したことが大きく関係しているのでしょう。
→初出時、LTE対応としていましたがHSDPAの間違いでした。お詫びして訂正いたします。
また、画面サイズが大きくなったことで、動画の視聴や電子書籍の利用など、データ通信量の多いリッチコンテンツを快適に使用でき、利用シーンも大きく変わったことが予想されます。
日本では、iPhone 6とiPhone 6 Plusの発売日にSIMフリー版も同時発売されたこともあって、格安SIMで運用している人も多いはず。ただ、格安SIMはキャリアが提供しているプランよりも高速なデータ通信が可能な容量が小さいため、データ通信量が大きくなるiPhone 6とiPhone 6 Plusで利用する場合は、少し注意が必要かもしれません。