日本で突然、SIMフリーのiPhone 6とiPhone 6 Plusが販売停止となってから既に1ヶ月以上が経過しました。販売停止となった理由はアップルストアで働くスタッフや電話注文窓口まで知らされていないという事態。
そんな中、アメリカではSIMフリーのiPhone 6とiPhone 6 Plusが販売開始となりました。それだけなら「へー、そうなんだ」で終わる話しですが、発売されたのは日本と同じ型番のモデルとなっています。
米で販売されているSIMフリーのiPhone 6 / 6 Plusは日本と同一モデル。価格は日本と同等に
アメリカのApple Store Onlineにアクセスすると、「Unlocked and contract-free」の欄に2つのSIMフリーモデルが表示されます。左はGSM版のSIMフリーのモデルで、右側が今回発売となったSIMフリーのモデルとなります。
iPhone 6とiPhone 6 Plusに存在するのは、GSM版とCDMA版、そして最も広いバンドをサポートするSIMフリー版の3つのみ。製品ページに記載されている型番は、日本で販売されていたSIMフリーモデルと同じ型番の「A1586」「A1524」と記載されていることから、アメリカで販売されているSIMフリーのiPhone 6とiPhone 6 Plusは日本のモデルと同一であることがわかります。
日本のモデルと同じであるため、アメリカのApple公式サイトで購入したSIMフリーモデルは、ドコモやau、ソフトバンクといった日本のキャリアに加え、MVNOが提供するSIMカードでの利用が可能です。さらに、この型番のモデルは技適で認証されており、おそらく技適マークも本体内で確認できるため、電波法に反することなく利用することも可能だと思います。(実機での確認はできていませんのでご注意を)
さらに、海外版ということでカメラのシャッター音を切ることができるなど、日本向けのモデルにはないメリットもあります。
米で販売されているSIMフリーのiPhoneの価格は以下のとおり。日本での販売価格とほとんど変わりません。
iPhone 6 | ||
16GB | 649ドル | 約7万7000円 |
64GB | 749ドル | 約8万9000円 |
128GB | 849ドル | 約10万1000円 |
iPhone 6 Plus | ||
16GB | 749ドル | 約8万9000円 |
64GB | 849ドル | 約10万1000円 |
128GB | 949ドル | 約11万3000円 |
日本での販売停止の理由は生産難とアメリカでの販売が原因か
冒頭で述べたとおり、日本ではSIMフリーのiPhone 6とiPhone 6 Plusの販売はストップしており、再開時期もアナウンスされていません。
販売停止となった理由が気になるところ。当初は円安による値上げが原因ではないかと言われていましたが、以前のエントリーで値上げが理由ではないことを紹介しました。
他にも色々な噂がありましたが、日本で販売されたいたものと同じモデルをアメリカで販売したことを考えると、在庫に関係があるかと思います。
振り返れば、日本でSIMフリーのiPhoneが販売停止となる前に出荷予定日が短縮され、品不足が解消されたと報じられていました。おそらく、アップルは日本での需要が落ち着いてきたタイミングと考えて日本での販売をストップし、在庫を潤沢にした状態でアメリカでの販売をスタートさせたのではないでしょうか。
iPhone 6とiPhone 6 Plusの生産状況が良ければ日本とアメリカで同時に販売ができたのでしょうが、発売から3ヶ月たった今も生産難と報じられていることからおそらくそれができず、より売りやすいアメリカを優先して販売させたとも考えられます。
あくまでも憶測に過ぎませんが、もし当たっているのであれば日本での販売が再開されるのは在庫不足が解消されるころになるのではないでしょうか。