AppleがiPhone SE(第2世代)の後継機として、最新のA15 Bionicチップや最大256GBのストレージを搭載し、超高速通信5Gに対応した最新モデルのiPhone SE(第3世代)を発表しました。
スマートフォン史上最速のチップセットを搭載することで、サクサクと快適な動作はもちろん長期間のOSアップデートが期待できるほか、5Gに対応した最も安いiPhoneとして高い人気が出そうです。
2年以上前にiPhone 11を購入した人はそろそろ買い替えの時期と感じているかもしれません。この記事では、最新のiPhone SE3に買い換えるべきか判断するために必要なiPhone SE3とiPhone 11との違いや同じ共通点をまとめています。
目次
iPhone SE3とiPhone 11の共通点
スペック | |
---|---|
ディスプレイ |
|
メインカメラ |
|
ビデオ撮影 |
|
フロントカメラ |
|
ボディ | ガラスと航空宇宙産業レベルのアルミニウムを使ったボディ |
ストレージ | 64GBと128GB |
メモリ | 4GB |
高速充電 | 30分で最大50%充電 |
Qiワイヤレス充電 | 対応 |
センサー |
|
デュアルSIM | nano-SIM eSIM |
iPhone SE3とiPhone 11の違いを比較
スペック | iPhone SE3 | iPhone 11 |
---|---|---|
デザイン | ||
カラー | ブラックホワイト(PRODUCT)RED | パープルイエローグリーンブラックホワイト(PRODUCT)RED |
価格と容量 |
|
|
サイズ | 138.4 x 67.3 x 7.3 mm | 150.9 x 75.7 x 8.3 mm |
重さ | 144 g | 194 g |
ディスプレイ | 4.7インチ Retina HDディスプレイ | 6.1インチ Liquid Retina HDディスプレイ |
生体認証 | 指紋認証 Touch ID | 顔認証 Face ID |
メインカメラ |
|
|
ビデオ撮影 |
|
|
フロントカメラ |
|
|
チップセット | A15 Bionicチップ | A13 Bionicチップ |
5G | Sub6 | X |
オーディオ | ステレオ再生 ドルビーアトモス:非対応 | 空間オーディオ再生 ドルビーアトモス:対応 |
電池持ち |
|
|
空間認識のための超広帯域チップ | X | ◯ |
防水・防じん | IP67 | IP68 |
Apple公式サイトでの購入は楽天ポイントが還元されるAppleギフトカードの利用がおすすめです。
価格と容量を比較
iPhone SE3の販売価格は前世代のSE2から約8,000円値上がりしましたが、それでも5G対応のiPhoneとして最も安いモデルとして登場しました。
iPhone SE3のストレージ容量はiPhone 11と同じ64GB、128GB、256GBの3種類なので買い替えもしやすいと思います。ほとんどの人は256GB以内の容量で十分だと思いますが、より多くの写真や動画を撮影したり、4K動画など大容量の動画を保存・撮影するのであれば、少し足りないと感じるかもしれません。
なお、2022年3月21日時点でiPhone 11を販売しているのはAppleとソフトバンク、ワイモバイルのみです。
iPhone SE3の価格
docomo | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
---|---|---|---|
機種代金 | 73,370円 | 82,280円 | 104,500円 |
負担金 | ▼23ヶ月目に返却22,154円毎月の支払額963円/月 | ▼23ヶ月目に返却42,680円毎月の支払額1,855円/月 | ▼23ヶ月目に返却53,020円毎月の支払額2,305円/月 |
au | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 70,935円 | 82,190円 | 103,415円 |
負担金 | 端末返却で22,047円毎月の支払額958円/月 | 端末返却で26,600円毎月の支払額1,156円/月 | 端末返却で55,775円毎月の支払額2,425円/月 |
SoftBank | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 73,440円 | 81,360円 | 99,360円 |
負担金 | 端末返却で22,008円毎月の支払額917円/月 | 端末返却で26,784円毎月の支払額1,116円/月 | 端末返却で52,560円毎月の支払額2,190円/月 |
Rakuten | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 64,000円 | 70,900円 | 85,900円 |
負担金 | 端末返却で31,992円毎月の支払額1,333円/月 | 端末返却で35,448円毎月の支払額1,477円/月 | 端末返却で42,936円毎月の支払額1,789円/月 |
Apple | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 62,800円 | 69,800円 | 84,800円 |
iPhone 11の価格
docomo | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
---|---|---|---|
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
au | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
SoftBank | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
Apple | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
Apple公式サイトでの購入は楽天ポイントが還元されるAppleギフトカードの利用がおすすめです。
大きさ・重さを比較
iPhone SE3とiPhone 11の大きさは2回りほど違いがあります。
高さや横幅ともにiPhone 11の方が大きく、iPhone SE3は片手操作でも画面の9割ぐらいに指が届きますが、iPhone 11は半分ぐらいにしか指が届かないため、片手操作モードの簡易アクセスを頻繁に利用するか両手操作が基本になります。
重さの違いは50gで手に取って比べると明らかな違いがあります。iPhone SE3はかなり軽量で、通学や通勤時の電車移動など片手操作せざるをない場合でも腕が疲れにくいです。
片手で操作することが多く軽さを重視するのであれば、iPhone SE3をおすすめします。
Apple公式サイトでの購入は楽天ポイントが還元されるAppleギフトカードの利用がおすすめです。
ディスプレイを比較
iPhone SE3はRetina HDディスプレイ、iPhone 11はLiquid Retina HDディスプレイを搭載しています。
326ppiの画素密度や1,400:1のコントラスト比、True Toneディスプレイ、広色域ディスプレイ(P3)、明るさ(輝度)は同じ。違いは画面の大きさと形状(内部で曲がっているかどうか)のみです。
片手操作ならiPhone SE3を、動画や電子書籍、ゲームをプレイするなど、映像コンテンツを快適に楽しみたいならiPhone 11を選びましょう。
カメラを比較
カメラには大きな違いがあります。
iPhone 11には超広角レンズと広角レンズで構成されるデュアルカメラが搭載されているのに対して、iPhone SE3には広角レンズ1つのシングルカメラが搭載されています。
超広角レンズを搭載したiPhone 11では、より広範囲を撮影できるので多くの人数で写真を撮影したり、景色を撮影することでダイナミックな写真を記録できます。
両機種に搭載されている広角レンズはどちらも同じ性能です。ほとんどの場合においてiPhone SE3のカメラだけでも十分ですが、GoProで撮影したような視野角の広い写真や動画、超高精細な4Kでの動画撮影など、より良い写真や動画を撮影したいのであれば、iPhone 11のカメラがおすすめです。
広角レンズ | 超広角レンズ |
---|---|
最高性能のレンズ。被写体や撮影シーン、撮影する時間帯など選ばずオールマイティに使えるため最も撮影機会が多い | より多くの人数、より大きな被写体を一枚に収めて広範囲に写せるレンズ。景色をダイナミックに撮影できることから、景色やグループショットで活躍する |
違いはレンズの性能だけではありません。ソフトウェアで画質を向上するコンピュテーショナルフォトグラフィにも違いがあります。
どちらも高度な機械学習によってこれまでにない質感や細部、色彩を表現する「Deep Fusion」に対応(iPhone 11のフロントカメラは非対応)していますが、明暗差の激しいシーンで発生しがちな黒つぶれ、白飛びを効果的に抑える自然な仕上がりのHDR機能はiPhone SE3が「スマートHDR 4」、iPhone 11はSE2と同じ昔の「次世代のスマートHDR」に対応しています。
また、iPhone SE3ではいつでも自分好みの色合いで撮れる「フォトグラフスタイル」も利用できます。
ほとんどの場合においてiPhone SE3のカメラでも十分ですが、夜景やイルミネーションを明るく撮影できる「ナイトモード」や超広角レンズにてGoProで撮影したような視野角の広い写真や動画、より良い写真や動画を撮影したいのであれば、iPhone 11のカメラが良いかもしれません。
フロントカメラの違いは?
外出自粛などで利用機会が大幅に増えているフロントカメラにも違いがあります。
iPhone SE3は7メガピクセルのFaceTime HDカメラを搭載。スマートHDR 4やフォトグラフスタイル、Deep Fusionをサポートしています。
対するiPhone 11は12メガピクセルの高精細仕様のTrueDepthカメラを搭載しています。
次世代のスマートHDRによって逆光や日なたと日陰が混在する撮影シーンにおいても白飛びや黒つぶれしにくく、自然な仕上がりの写真が撮影できるほか、最大4Kの映画レベルのビデオ手ぶれ補正、さらにアニ文字とミー文字が利用できます。Deep Fusionやフォトグラフスタイルには対応していません。
Apple公式サイトでの購入は楽天ポイントが還元されるAppleギフトカードの利用がおすすめです。
A15 BionicとA13 Bionicの性能を比較
iPhone SE3に搭載されているA15 Bionicは、Appleいわく5nmプロセス製造で150億個のトランジスタを使用した「スマートフォン史上最速のチップ」です。
Geekbench 5によるベンチマークスコアでは、iPhone 11のA13 Bionicに比べて、シングルコア性能で1.3倍、マルチコア性能で2.1倍高いスコアを記録。快適なゲームプレイにも関わるGPUのスコアは1.47倍、1秒間に15兆8千億回の演算が可能なニューラルエンジンによる機械学習の性能も1.59倍高いスコアです。
チップの性能差は操作の快適性さだけでなく、OSのアップデート期間やカメラ機能にも大きく関係するため、最新のチップセットを選ぶのが最良の選択です。わずかな価格差を考えると、今この時期にあえて2世代前のチップを選ぶ理由はほとんどないと思います。
A15 Bionic iPhone SE3 | A14 Bionic iPhone 12 | A13 Bionic iPhone 11 |
|
---|---|---|---|
Geekbench 5 | シングルコア:1718 マルチコア:4484 |
シングルコア:1589 マルチコア:3733 |
シングルコア:1310 マルチコア:2106 |
Geekbench ML | 962 | 843 | 604 |
3D Mark Wild Life Extreme |
総合スコア:2494 平均フレームレート:14.9fps |
総合スコア:2063 平均フレームレート:12.4fps |
総合スコア:1696 平均フレームレート:10.2fps |
MLによるカメラ機能 |
|
|
|
オーディオ・音質を比較
スピーカーはどちらもステレオ仕様で、底面の右側にあるスピーカーと通話兼用スピーカーによってステレオ再生が楽します。
さらに、空間オーディオとドルビーアトモスに対応しているiPhone 11では、臨場感あふれるサラウンドサウンド再生を実現しています。実際に聴き比べてみると大きな違いがあります。
どちらもイヤホン端子はありません。Lightning端子のイヤホンかAirPodsシリーズ、その他ワイヤレスイヤホンを使用する必要があります。AirPodsについては以下の記事で詳しく比較しています。
デザインとカラーを比較
どちらもガラスと航空宇宙産業レベルのアルミニウムを使用したボディで質感は同じ。手に馴染むラウンド形状のフレームも同じです。
iPhone SE3はディスプレイの上下に分厚いベゼルを備え、指紋認証「Touch ID」を内蔵したホームボタンを配置。対するiPhone 11はホームボタンのないオールスクリーンデザインを採用。ノッチと呼ばれるスペースに顔認証「Face ID」を可能にするTrueDepthカメラを搭載しています。
ガラスのバックパネルには左上にカメラ、中央に鏡面仕様のAppleロゴを配置。AppleのロゴはiPhone SE3に比べて、iPhone 11の方がわずかに大きくなっています。デザインは好みが分かれるところですが、多くの人は新しいiPhone 11のデザインを選ぶと思います。
カラーバリエーションは両機種ともブラックまたはミッドナイト、ホワイトまたはスターライト、PRODUCT (RED)の3色を選べます。iPhone 11は3色に加えて、パープル、イエロー、グリーンといったカラフルなカラーバリエーションもラインナップしています。
Apple公式サイトでの購入は楽天ポイントが還元されるAppleギフトカードの利用がおすすめです。
電池持ちを比較
Appleのテストではビデオ再生時間はiPhone SE3が最大15時間、iPhone 11が最大17時間。ストリーミング再生はどちらも最大10時間。オーディオ再生がiPhone SE3が最大50時間、iPhone 11が最大65時間です。
大差はないものの電池持ちはiPhone 11が上なので、電池持ちを重視するのであればiPhone 11を購入しましょう。
Touch IDとFace IDを比較
最大の違いが画面ロックの解除やApple Payの決済時に利用する生体認証です。この違いでどちらを購入するか決める人も多いかもしれません。
iPhone SE3はディスプレイ下部に配置されたホームボタンに指を乗せるだけでロックを解除できる指紋認証「Touch ID」を搭載しているのに対して、iPhone 11はノッチ部分に搭載されたTrueDepthカメラによって本人と認証してロックを解除できる顔認証「Face ID」を搭載しています。
安全性の違いですが、ランダムに選んだ他人によって認証を突破できてしまう誤認識率は指紋認証のTouch IDが5万分の1に対して、顔認証のFace IDは100万分の1です。数字だけ見ると桁違いですが、どちらも安全であることには変わりありません。
大きな違いは使い勝手です。
顔認証Face IDはマスクを着用しているときは顔の大部分を覆ってしまうため、本人であるかどうか判別できません。マスクが欠かせない新しい生活様式ではかなり不便です。なお、iOS 15.4では顔認証がついにマスクに対応しましたが、残念ながらiPhone 11は対象外です。
指紋認証Touch IDはマスクをつけている時でも画面ロックを解除できます。一方、手を洗って指が濡れているときやスキーやスノーボードなどグローブを着けている状態では指紋認証は利用できません。
Touch IDであればほとんどのケースで困ることはないと思いますが、Apple Watchユーザーであれば顔認証をスキップすることもできるので、自分にとってどちらが便利かで決めましょう。
Apple公式サイトでの購入は楽天ポイントが還元されるAppleギフトカードの利用がおすすめです。
防水・UWB・その他
両機種とも最大30分間の耐水性能を備えていますが、iPhone SE3はIP67等級、iPhone 11はIP68等級の性能で耐えうる水深に1メートルの違いがあり、iPhone SE3は水深1メートルで最大30分間、iPhone 11は水深2メートルで最大30分間の耐えられます。
iPhone 11は空間認識のための超広帯域チップーーいわゆるUWBチップも搭載しています。iPhoneの画面を見ながら紛失防止タグ「AirTag」の位置を探したり、紛失したAirPods 3またはAirPods Proを見つけられるほか、対応車種の車のドアロックを解錠したり、エンジンをかけるなどデジタルカーキーとして利用することも可能です。
まとめ:どちらを選ぶべきか、買い替えるべきか
iPhone SE3は57,800円で購入できるエントリーレベルのモデルで5G対応の最も安いiPhoneです。
iPhone 11と同じ液晶ディスプレイで画質も同等。2世代先の最新のチップセットを搭載しているため、エントリーモデルながら最新のiPhone 13シリーズとほぼ同等の最高性能を誇ります。
iPhone SE3とiPhone 11の差額はApple Store価格で4,000円です。大きな価格の違いがないにも関わらず、超高速通信の5Gと最新のチップセットを搭載した最新モデルを選べます。OSアップデートもiPhone 11よりも長期間になることは間違いなく、iPhone 11からの買い替えもナシではありません。マスクに対応していない顔認証Face IDが苦痛であればなおさらです。
より大きなディスプレイや超広角レンズを搭載したデュアルカメラ、4K撮影が可能なフロントカメラ、より長い電池持ち。わずかに高い防水性能、AirPodsやAirTagを探すのに便利なUWBチップ、優れた音質を実現するドルビーアトモス、カラーバリエーションの豊富さなどを重視するのであれば、iPhone 11を選ぶのもアリでしょう。
- いつでもカエドキプログラムの負担金は、24回払いで購入後、23ヶ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。
- スマホトクするプログラムの負担金は、24回払いで購入後、13カ月目~25カ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。
- 新トクするサポート(スタンダード)の負担金は、48回払いで購入後、25ヶ月目に特典利用を申し込みと機種返却が条件です。