
Appleが2月20日、iPhone 16シリーズの最新モデル「iPhone 16e」を正式に発表しました。
より安価な価格ながら最新のA18チップを搭載し、4月に日本語でも利用できる「Apple Intelligence」にも対応。iPhone SEからの買い替えを検討している人も含めて、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢になります。
新しいオールスクリーンのデザイン
iPhone 16eは、ホームボタンと指紋認証がなく、Face IDを搭載したオールスクリーンデザインを採用しました。6.1インチのOLEDディスプレイを採用し、iPhone SE (第3世代)の4.7インチLCDから大幅に進化しています。
側面はアルミフレーム、背面にはガラス素材を使用し、IP68等級の防水・防塵性能を備えています。カラーはブラックとホワイトのみです。
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iPhone 16eには、最新のA18チップが搭載されています。
A16 Bionicに比べてCPU性能は最大30%向上。グラフィック性能は“外出先で次のレベルのモバイルゲームを可能にする”と案内されていますが、GPUのコア数はiPhone 16から1つ少ない4コアとなっています。
さらに、Apple独自開発の5Gモデム「C1」を初めて搭載。iPhone史上最も電力効率に優れたモデムで、iOS 18の先進的な電力管理などとの組み合わせにより並外れた電池持ちを実現。
6.1インチのiPhoneとしては史上最長の電池持ちで、iPhone 11より最大6時間長く、すべての世代のiPhone SEより最大12時間長くなりました。
48メガピクセルの高画素センサー、画質が大幅向上

背面に搭載されるカメラは、前作と同じ広角のシングルカメラですが、画素数はiPhone SE (第3世代)の12メガピクセルから48メガピクセルに大幅に向上しました。
高画素なイメージセンサーによって、2倍クロップズームに対応。例えば、机の上に置かれた料理を撮影するときでも、ワンタップで2倍にズームすることで影を入れずに撮影できます。
iPhone SE (第3世代)の2倍ズームは、画像を小さく切り抜だしたあとに、12メガピクセルに引き伸ばすことで画素が粗くなり、画質が大幅に劣化していました。
最新モデルは48メガピクセルの高画素センサーから12MPをそのまま切り抜くことで、画像を引き伸ばす必要がなくなり、画質を保ったまま2倍ズームを利用できます。
自撮りやグループショットで役立つ前面カメラも12MPに強化され、オートフォーカスに対応するなど、セルフィー撮影やビデオ通話のクオリティが向上しました。
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また、本体側面にはアクションボタンが搭載され、長押しすることでカメラを素早く起動することができます。カメラ以外にもフラッシュライトや従来通り着信/消音モードの切り替え、そしてショートカットを使ってお気に入りのアプリを即起動することもできます。
iPhoneが秘書に、Apple Intelligenceに対応
最新チップと大容量メモリの採用によって、AIを活用したパーソナルアシスタントの「Apple Intelligence」にも対応します。
AIを活用した写真編集では、写真に写り込んだ不要なものを除去できる「クリーンアップ」をサポート。
例えば、人気の観光スポットで写真を撮ると、写真にほかの観光客が写り込んでしまうことがほとんどですが、クリーンアップ使って簡単に他の観光客を写真から除去できます。

大幅に進化するSiriでは、個人をより深く理解することで秘書のような存在になります。
例えば、地方から来る母を空港まで迎えに行く場合、母が乗っている飛行機の到着時間を確認するために、これまでは母とやり取りしたメッセージアプリを起動してメッセージを検索していましたが、これからはSiriに聞くだけです。
メールなのかメッセージなのかLINEなのか迷うことなく、Siriが本来の到着時間と最新のフライト状況を調べて、到着予定の時間を教えてくれます。これらはすべて声でやり取りできますが、声が出せない時にはキーボードを使うこともできます。
また、Siriの特徴的なグラデーションの球が廃止され、画面のエッジが虹色に光るように見た目が大きく変わります。
充電端子はUSB-Cに、MagSafeには非対応
iPhone 16eの登場と同時に販売終了となったiPhone SEシリーズは、バッテリーを充電する端子に長らくLightning端子を採用していましたが、iPhone 16eはUSB-Cを採用。
これにより、MacBookやiPadと同じケーブルで充電とデータ転送が可能になりました。
充電パッドに置くだけで充電できるワイヤレス充電にも対応します。MagSafeには非対応となっています。
価格と発売日
iPhone 16eは、10万円を切る価格ながら最新のチップと高性能な48メガピクセルのカメラを搭載することで、iPhone SE (第3世代)から大幅な進化を遂げた最新モデルです。
ホームボタンを廃止したフルスクリーンデザインを採用することで見た目も大きく変わり、顔認証「Face ID」がiPhoneを強力に保護します。
割安な価格で最新機能を体験したいユーザーにとって魅力的な選択肢になるはずです。
iPhone 16eの予約注文は2月21日22時からスタートします。発売日は2月28日です。価格は99,800円から、容量は128GB、256GB、512GBの3モデルから選べます。
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