AppleがiPhone SE(第2世代)の後継機として、最新のA15 Bionicチップや最大256GBのストレージを搭載し、超高速通信5Gに対応した最新モデルのiPhone SE(第3世代)を発表しました。
スマートフォン史上最速のチップセットを搭載することで、サクサクと快適な動作はもちろん長期間のOSアップデートが期待できるほか、5Gに対応した最も安いiPhoneとして高い人気が出そうです。
iPhone 12|12 miniとどれを選ぶか迷っている人、iPhone 11以前のモデルから買い替えを検討している人もいるかもしれません。この記事では、最新のiPhone SE3とiPhone 12|12 miniのどちらを購入すべきか、買い換えるべきか判断するために必要な違いや同じ共通点をまとめています。
目次
iPhone SE3とiPhone 12|12 miniの共通点
スペック | |
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ディスプレイ |
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メインカメラ |
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ビデオ撮影 |
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フロントカメラ |
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ボディ | ガラスと航空宇宙産業レベルのアルミニウムを使ったボディ |
ストレージ | 64GB 128GB 256GB |
メモリ | 4GB |
高速充電 | 30分で最大50%充電 |
Qiワイヤレス充電 | 対応 |
センサー |
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デュアルSIM | nano-SIM eSIM |
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iPhone SE3とiPhone 12の違いを比較
スペック | iPhone SE3 | iPhone 12 | iPhone 12 mini |
---|---|---|---|
デザイン | |||
カラー | ミッドナイトスターライト(PRODUCT)RED | パープルブルーグリーン(PRODUCT)REDホワイトブラック | パープルブルーグリーン(PRODUCT)REDホワイトブラック |
サイズ | 138.4 x 67.3 x 7.3 mm | 146.7 x 71.5 x 7.4 mm | 131.5 x 64.2 x 7.4 mm |
重さ | 144 g | 162 g | 133 g |
画面の大きさ | 4.7インチ | 6.1インチ | 5.4インチ |
ディスプレイ |
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生体認証 | 指紋認証 Touch ID | 顔認証 Face ID マスク対応 | 顔認証 Face ID マスク対応 |
メインカメラ |
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ビデオ撮影 |
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フロントカメラ |
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チップセット | A15 Bionic | A14 Bionic | A14 Bionic |
5G | ◯ | ◯ | ◯ |
オーディオ | ステレオ再生 ドルビーアトモス:非対応 |
空間オーディオ再生 ドルビーアトモスに対応 |
空間オーディオ再生 ドルビーアトモスに対応 |
電池持ち |
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MagSafe | X | ◯ | ◯ |
空間認識のための超広帯域チップ | X | ◯ | ◯ |
防水・防じん | IP67 | IP68 | IP68 |
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価格と容量を比較
iPhone SE3の販売価格は前世代のSE2から約8,000円値上がりしましたが、それでも5G対応のiPhoneとして最も安いモデルとして登場しました。
iPhone SE3に数千円から1万円を追加するとiPhone 12 mini、iPhone 12 miniに約2万円追加するとiPhone 12に手が届くような差額になっています。価格的にはiPhone SE3とiPhone 12 miniのどちらかを選ぶかになりそうです。
iPhone SE3とiPhone 12|12 miniの容量は64GB、128GB、256GBの3種類です。ほとんどの人は256GB以内の容量で十分だと思いますが、より多くの写真や動画を撮影したり、4K動画など大容量の動画を保存・撮影するのであれば、少し足りないと感じるかもしれません。
iPhone SE3の価格
docomo | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
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機種代金 | 73,370円 | 82,280円 | 104,500円 |
負担金 | ▼23ヶ月目に返却22,154円毎月の支払額963円/月 | ▼23ヶ月目に返却42,680円毎月の支払額1,855円/月 | ▼23ヶ月目に返却53,020円毎月の支払額2,305円/月 |
au | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 70,935円 | 82,190円 | 103,415円 |
負担金 | 端末返却で22,047円毎月の支払額958円/月 | 端末返却で26,600円毎月の支払額1,156円/月 | 端末返却で55,775円毎月の支払額2,425円/月 |
SoftBank | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 73,440円 | 81,360円 | 99,360円 |
負担金 | 端末返却で22,008円毎月の支払額917円/月 | 端末返却で26,784円毎月の支払額1,116円/月 | 端末返却で52,560円毎月の支払額2,190円/月 |
Rakuten | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 64,000円 | 70,900円 | 85,900円 |
負担金 | 端末返却で31,992円毎月の支払額1,333円/月 | 端末返却で35,448円毎月の支払額1,477円/月 | 端末返却で42,936円毎月の支払額1,789円/月 |
Apple | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 62,800円 | 69,800円 | 84,800円 |
iPhone 12 miniの価格
docomo | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
---|---|---|---|
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
au | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
SoftBank | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
Rakuten | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 92,800円 | 99,800円 | 115,800円 |
負担金 | 毎月の支払額3,866円/月 | 毎月の支払額4,158円/月 | 毎月の支払額4,825円/月 |
UQ mobile | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 72,855円 | 80,360円 | |
負担金 | 72,855円毎月の支払額3,167円/月 | 80,360円毎月の支払額3,493円/月 | |
Y!mobile | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 96,480円 | 102,960円 | 119,520円 |
負担金 | 96,480円毎月の支払額2,680円/月(36回) | 102,960円毎月の支払額2,860円/月(36回) | 119,520円毎月の支払額3,320円/月(36回) |
Apple | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
iPhone 12の価格
docomo | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
---|---|---|---|
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
au | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
SoftBank | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 99,360円 | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 端末返却で99,360円毎月の支払額4,140円/月 | 販売なし | 販売なし |
Rakuten | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 107,800円 | 115,800円 | 131,800円 |
負担金 | 毎月の支払額4,491円/月 | 毎月の支払額4,825円/月 | 毎月の支払額5,491円/月 |
UQ mobile | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 89,855円 | 96,420円 | |
負担金 | 89,855円毎月の支払額3,906円/月 | 96,420円毎月の支払額4,192円/月 | |
Y!mobile | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 93,600円 | 101,520円 | 117,360円 |
負担金 | 93,600円毎月の支払額2,600円/月(36回) | 101,520円毎月の支払額2,820円/月(36回) | 117,360円毎月の支払額3,260円/月(36回) |
Apple | |||
容量 | 64GB | 128GB | 256GB |
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし | 販売なし |
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デザインとカラーを比較
デザインには大きな違いがあります。
手になじむラウンド形状のフレームを採用するiPhone SE3に対して、iPhone 12とiPhone 12 miniはフラットエッジのフレームをフラットなディスプレイとガラスで挟んだ新しいデザインです。
iPhone SE3の方が発売が後であるにも関わらず新しさを感じない理由は、2017年に発売されたiPhone 8と同じデザインで、デザインのベースが2014年発売のiPhone 6で構築されたものだからでしょう。
3機種ともガラスと航空宇宙産業レベルのアルミニウムを使用しているため、高級感や質感は変わりません。
iPhone SE3はディスプレイの上下に分厚いベゼルを備え、指紋認証「Touch ID」を内蔵したホームボタンを配置。対するiPhone 12はホームボタンのないオールスクリーンデザインを採用。ノッチと呼ばれるスペースに顔認証「Face ID」を可能にするTrueDepthカメラを搭載しています。
ガラスのバックパネルには左上にカメラ、中央に鏡面仕様のAppleロゴを配置。AppleのロゴはiPhone SE3に比べて、iPhone 12の方がわずかに大きくなっています。デザインは好みが分かれるところですが、多くの人は新しいiPhone 12のデザインを選ぶと思います。
カラーバリエーションは両機種ともブラックまたはミッドナイト、ホワイトまたはスターライト、PRODUCT (RED)の3色を選べます。iPhone 12はパープル、ブルー、グリーンといったカラフルなカラーバリエーションもラインナップしています。
大きさ・重さを比較
大きさの違いは、iPhone SE3に比べてiPhone 12はひと回り大きく、iPhone SE3に比べてiPhone 12 miniはひと回り小さなサイズ感です。
iPhone SE3とiPhone 12 miniは片手操作でも画面の9割ぐらいに指が届きますが、iPhone 12は6割程度しか届きません。iPhone 12の場合は画面を片手で操作するための機能「簡易アクセス」を利用するか両手操作が基本になります。
重さの違いは最大18gです。150g未満のiPhone SE3とiPhone 12 miniは軽量クラスに入るため「重い」と感じることはほとんどなく、通学や通勤時の電車移動など片手操作せざるをない場合でも腕が疲れにくいです。
iPhoneを片手で操作する機会が多く、大きさと軽さを重視するのであれば、iPhone SE3またはiPhone 12 miniをおすすめします。
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ディスプレイを比較
iPhone SE3はRetina HDディスプレイ、iPhone 12とiPhone 12 miniはSuper Retina XDRディスプレイを搭載しています。
True Toneディスプレイ、広色域ディスプレイ(P3)、標準の明るさ(輝度)は同じですが、有機ELと液晶による画質の違いやHDR対応、Ceramic Shieldと多くの違いがあります。
有機ELのiPhone 12とiPhone 12 miniでは、真の黒を表現できる高いコントラスト比に加えて、HDR対応のコンテンツを表示すると通常時の約2倍となる最大輝度1,2000ニトの明るさによって、明るく表現すべきエリアはより明るく、暗く表現すべきエリアはより暗く表示されるため、映画やドラマに加えて、自分で撮影したHDR写真・映像も表現豊かに表示されます。
iPhone 12とiPhone 12 miniはベゼルが大幅に縮小されたことで高い没入感で動画やゲームを楽しめます。また、Ceramic Shield(セラミックシールド)によって耐落下性能4倍に向上。iPhoneを落とした時に画面が割れにくくなっています。
ディスプレイは大きさ・形状・画質といったすべてにおいて違いがあります。Netflixなどで動画をよく見るのであれば、システムワイドのカラーマネジメントによって業界最高峰(発表当時)の色精度を実現しているiPhone 12とiPhone 12 miniをおすすめします。
カメラを比較
カメラにも大きな違いがあります。
iPhone 12には超広角レンズと広角レンズで構成されるデュアルカメラが搭載されているのに対して、iPhone SE3には広角レンズ1つのシングルカメラが搭載されています。
最も利用する広角レンズはiPhone 12の方が明るく、超広角レンズで広範囲を撮影できるため、多くの人数で写真を撮影したり、景色をダイナミックに記録できます。
ほとんどの場合においてiPhone SE3のカメラでも十分ですが、GoProで撮影したような視野角の広い写真や動画、より良い写真や動画を撮影したいのであれば、iPhone 12またはiPhone 12 miniのカメラがおすすめです。
広角レンズ | 超広角レンズ |
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最高性能のレンズ。被写体や撮影シーン、撮影する時間帯など選ばずオールマイティに使えるため最も撮影機会が多い | より多くの人数、より大きな被写体を一枚に収めて広範囲に写せるレンズ。景色をダイナミックに撮影できることから、景色やグループショットで活躍する |
違いはレンズの性能だけではありません。ソフトウェアで画質を向上するコンピュテーショナルフォトグラフィにも違いがあります。
どちらも高度な機械学習によってこれまでにない質感や細部、色彩を表現する「Deep Fusion」に対応していますが、夜景でも明るく撮影できる「ナイトモード」はiPhone 12とiPhone 12 miniのみ対応。
明暗差の激しいシーンで発生しがちな黒つぶれ、白飛びを効果的に抑える自然な仕上がりのHDR機能はiPhone 12とiPhone 12 miniが「スマートHDR 3」、iPhone SE3が「スマートHDR 4」に対応しています。iPhone SE3ではいつでも自分好みの色合いで撮れる「フォトグラフスタイル」も利用できます。
動画撮影ではドルビービジョンによるHDR撮影や例えば滝の方向にズームすると滝の音が大きくなる「オーディオズーム」、夜間でも明るく撮影しながら早回しをする「ナイトモードのタイムラプス」の撮影もiPhone 12とiPhone 12 miniなら可能です。
ほとんどの場合においてiPhone SE3のカメラでも十分ですが、GoProで撮影したような視野角の広い写真や動画、より良い写真や動画を撮影したいのであれば、iPhone 12またはiPhone 12 miniのカメラがおすすめです。
フロントカメラの違いは?
外出自粛などで利用機会が大幅に増えているフロントカメラにも違いがあります。
iPhone SE3は7メガピクセルのFaceTime HDカメラを搭載。
12メガピクセルの高精細仕様のTrueDepthカメラを搭載するiPhone 12とiPhone 12 miniでは、通常の4Kだけでなく、ドルビービジョン対応のHDR画質でも4K撮影が可能。夜景でも明るく撮影できる「ナイトモード」やアニ文字とミー文字をサポートしています。
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A15 BionicとA14 Bionicの性能を比較
iPhone SE3に搭載されているA15 Bionicは、Appleいわく5nmプロセス製造で150億個のトランジスタを使用した「スマートフォン史上最速のチップ」です。
ベンチマースコアでは、iPhone 12のA14 Bionicに比べて、シングルコア性能で1.08倍、マルチコア性能で1.2倍高い数値を記録。1秒間に15兆8千億回の演算が可能なニューラルエンジンによって機械学習の性能も1.14倍高いスコアです。
どのチップセットでも基本操作でモタつくことはなく、高い処理性能を要求するスマホゲームでもストレスなくプレイできますが、さらに高い処理性能を要求するARなどを扱うアプリでは動作や発熱において差が生まれるかもしれません。
性能差は操作の快適性だけでなく、OSのアップデート期間やカメラ機能にも大きく関係するため、最新のチップセットを選ぶのが最善の選択です。
A15 Bionic iPhone SE3 | A14 Bionic iPhone 12 | A13 Bionic iPhone SE2 |
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Geekbench 5 | シングルコア:1718 マルチコア:4484 |
シングルコア:1589 マルチコア:3733 |
シングルコア:1310 マルチコア:2106 |
Geekbench ML | 962 | 843 | 604 |
3D Mark Wild Life Extreme |
総合スコア:2494 平均フレームレート:14.9fps |
総合スコア:2063 平均フレームレート:12.4fps |
総合スコア:1696 平均フレームレート:10.2fps |
MLによるカメラ機能 |
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オーディオ・音質を比較
スピーカーはどちらもステレオ仕様で、底面の右側にあるスピーカーと通話兼用スピーカーによってステレオ再生が楽します。
さらに、空間オーディオとドルビーアトモスに対応しているiPhone 12とiPhone 12 miniでは、臨場感あふれるサラウンドサウンド再生を実現しています。実際に聴き比べてみると音質は別物でiPhone 12の方が圧倒的に良い音を奏でます。
どちらもイヤホン端子はありません。Lightning端子のイヤホンかAirPodsシリーズ、その他ワイヤレスイヤホンを使用する必要があります。AirPodsについては以下の記事で詳しく比較しています。
電池持ちを比較
Appleのテストではビデオ再生時間はiPhone SE3とiPhone 12 miniが最大13時間、iPhone 12が最大17時間。ストリーミング再生はiPhone SE3とiPhone 12 miniが最大8時間、iPhone 12が最大11時間。オーディオ再生がiPhone SE3とiPhone 12 miniが最大40時間、iPhone 12が最大65時間です。
電池持ちはiPhone 12が最も長く、iPhone SE3とiPhone 12 miniは同じ。電池持ちを重視するのであればiPhone 12を購入するのが正解です。
なお、バッテリー容量はiPhone SE3が2,018mAh、iPhone 12 miniが2,227mAh、iPhone 12が2,815mAhです。
指紋認証Touch IDと顔認証Face IDを比較
最大の違いは画面ロックの解除やApple Payの決済時に利用する生体認証です。この違いでどちらを購入するか決める人も多いでしょう。
iPhone SE3はディスプレイ下部に配置されたホームボタンに指を乗せるだけでロックを解除できる指紋認証「Touch ID」を搭載しているのに対して、iPhone 12はノッチ部分に搭載されたTrueDepthカメラによって本人と認証してロックを解除できる顔認証「Face ID」を搭載しています。
安全性の違いですが、ランダムに選んだ他人によって認証を突破できてしまう誤認識率は指紋認証のTouch IDが5万分の1に対して、顔認証のFace IDは100万分の1です。数字だけ見ると桁違いですが、どちらも安全であることには変わりありません。
大きな違いは使い勝手です。
顔認証Face IDはマスクを着用しているときは顔の大部分を覆ってしまうため、本人であるかどうか判別できません。マスクが欠かせない新しい生活様式のなかではかなり不便です。しかし、近日配信されるiOS 15.4で顔認証Face IDがついにマスクに対応します。iPhone 12とiPhone 12 miniも対象機種に含まれています。
指紋認証Touch IDはマスクをつけている時でも画面ロックを解除できますが、手を洗って指が濡れているときやスキーやスノーボードなどグローブを着けている状態では指紋認証は利用できません。
それでもTouch IDであればほとんどのケースで困ることはないと思いますが、マスク対応のFace IDは指がどんな状態でも機能し、マスクとメガネを同時に着用しても正しく動作する最強の生体認証になりました。iOS 15.4によってTouch IDのアドバンデージはほとんどなくなったと言っても良いと思います。
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UWB・防水・MagSafe
両機種とも最大30分間の耐水性能を備えていますが、iPhone SE3はIP67等級、iPhone 12はIP68等級の性能で耐えうる水深に大きな違いがあり、iPhone SE3は水深1メートルで最大30分間、iPhone 12は水深6メートルで最大30分間も耐えられます。
iPhone 12とiPhone 12 miniは空間認識のための超広帯域チップーーいわゆるUWBチップも搭載しています。iPhoneの画面を見ながら紛失防止タグ「AirTag」の位置を探したり、紛失したAirPods 3またはAirPods Proを見つけられるほか、対応車種の車のドアロックを解錠したり、エンジンをかけるなどデジタルカーキーとして利用することも可能です。
どちらも最大7.5Wのワイヤレス充電に対応していますが、新しいワイヤレス充電「MagSafe」をサポートしたiPhone 12とiPhone 12 miniでは、最大15Wによるワイヤレス充電が可能。
MagSafeはマグネットを活用することで位置ズレを防いで効率的に充電できるだけでなく、iPhoneの背面にピタッと取り付けるだけで外出時でもワイヤレス充電ができる「MagSafeバッテリーパック」やクレジットカードなどをiPhoneと一緒に携帯できる「レザーウォレット」、スタンド付きのワイヤレス充電アクセサリを利用できます。
まとめ:どちらを選ぶべきか、買い替えるべきか
iPhone SE3は57,800円で購入できるエントリーレベルのモデルで5G対応の最も安いiPhoneです。軽量で片手でも操作しやすく、指紋認証Touch IDによって画面ロックもスムーズに解除可能。エントリーモデルながら最新のiPhone 13シリーズとほぼ同等の最高性能を誇ります。
iPhone SE3とiPhone 12 miniの差額はApple Store価格で12,000円です。iPhone 12との差額は29,000円です。1万円以上安い価格設定ながら超高速通信の5Gに対応し、最新のチップセットを搭載した最新モデルを選べます。OSアップデートもiPhone 12よりも長期間になる可能性が高そうです。
それでもiPhone 12からの買い替えは考えにくい選択肢です。マスクに対応していない顔認証Face IDが苦痛であれば、iPhone 11以前のモデルからiPhone SE3への買い替えは決して間違った選択肢ではありません。
より大きく、画質の高いディスプレイや超広角レンズを搭載したデュアルカメラ、大きな画質の差があるフロントカメラ、顕著にロングライフな電池持ち。高い防水性能、AirPodsやAirTagを探すのに便利なU1チップ、圧倒的に優れた音質を実現するドルビーアトモス、カラーバリエーションの豊富さ、そしてマスク対応の顔認証Face IDに魅力を感じるのであれば、iPhone 12またはiPhone 12 miniを選ぶのもアリです。
- いつでもカエドキプログラムの負担金は、24回払いで購入後、23ヶ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。
- スマホトクするプログラムの負担金は、24回払いで購入後、13カ月目~25カ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。
- 新トクするサポート(スタンダード)の負担金は、48回払いで購入後、25ヶ月目に特典利用を申し込みと機種返却が条件です。