ドコモ irumoの0.5GBプラン、MNP加入者の半数が1年以内に流出──MNP弾廃止の理由
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

ドコモは6月5日より新料金プランの提供を開始し、それに伴い既存プランの新規受付を終了します。
一部で話題になっているのは、低容量プラン「irumo」の0.5GBプランに相当する後継が存在しないことです。
irumo自体の後継プランは「ドコモmini」ですが、プラン数は半減し、最小容量は0.5GBから4GBに、最低料金も月額550円から月額2,750円へと大幅に引き上げられます。
顧客獲得に影響なし
2024年度の決算説明会で、ドコモの前田社長は0.5GBプラン廃止による顧客獲得の影響について問われると、「短期的には一定の影響があるかもしれない」としつつも、「ポートインで0.5GBプランに加入した人の半数は、1年以内に次に移る状態」と説明し、「このような顧客獲得手法にコストをかけることは、意味がなくなってきている」と述べました。
この0.5GBプランは、いわゆる“MNP弾”として、のりかえ特典を得る目的で活用されることが多いのではないかとされていましたが、実際にそのような利用実態があったことが裏付けられた形です。
こうした状況を踏まえ、0.5GBプランを新料金プランとして継続提供しなくても、新たな契約が増えずとも減少もしないため、大きな影響はないとの認識を示しました。
さらに、既存のirumoユーザーの中には0.5GBを超えて通信している人も増えていることから、新プランでは容量を引き上げたと説明。料金の上昇についても各種割引を含めれば、リーズナブルで、競争力のある価格設定になっているとしています。

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