ドコモ前田社長、ahamoの値上げについて「いろいろ考えたい」と慎重な姿勢示す
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

ドコモが2024年度決算説明会を開催し、既存プランの値上げについて言及しました。
KDDIは8月1日から既存プランを最大330円値上げすることを発表しています。一方、ドコモは6月5日から新料金プラン「ドコモMAX」シリーズの提供を開始し、既存プランの新規受付を停止するものの、値上げについてはこれまで明言していませんでした。
旧プランを整理し、新プランへの移行を促進
決算説明会の質疑応答では、ahamoの値上げを検討していないのかという質問に対し、前田社長は「いろいろ考えたいと思っている」としながらも、「前提をもって加入いただいているため、それをどうこうするのはしっかり考えなければいけない」と発言。
全体の状況見ながら慎重に判断していく姿勢を示しました。
なお、2026年3月31日をもって3Gサービスが終了することに触れ、多数存在する旧料金プランを廃止し、新しいプランへの移行を促す方針も示しています。維持コストの削減や、より収益性の高いプランへの転換を行なっていくようです。
シンプルで割安な使い放題プランの提供は?
ドコモとKDDIが、付加価値を付けた従来よりも高額な新料金プランを発表する中、ソフトバンクの宮川社長は、いらないものが付いてきて値上がりする構造はWin-Winとは言えないのではないかと発言していました。
こうした流れの中で、「ドコモMAX」シリーズについて、セットになっているDAZNなどバリューが不要と感じるユーザーもいるのではないか、よりシンプルで(割安な)使い放題プランの提供は検討していないのかといった質問が投げかけられます。
前田社長は、さまざまなバリューを提供することで他社との差別化を図り、競争で優位に立つことを目指すと説明。
また、ドコモのサービスを利用することで割引が受けられる仕組みを用意しており、既存プランの「eximo」では、すべての割引が提供されているユーザーは約半数、何らかの割引が適用されているユーザーは9割以上にのぼるとしています。
ドコモMAX | eximo | |
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1GBまで | 5,698円 | 4,565円 |
3GBまで | 6,798円 | 5,665円 |
3GB以上 | 8,448円 | 7,135円 |
割引 |
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こうした割引や付加価値など全体を考慮すれば、価格自体は決して高いものではないと強調しました。
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