LINEが実施したセキュリティ調査によれば、LINEユーザーの約4割が自分や家族、恋人、友だちなど自分の周りの人でSNSやネットサービスのアカウントを乗っ取られたと答えたそうだ。
「パスワードの使い回しを意識していない」と答えた人が約8割いることを考えれば決して高い数字ではない。乗っ取られ予備軍はもっといるはずだ。
そんななか、LINEはアカウントの乗っ取りがどのように行われるのか体験できるムービーを公開した。最近流行りの手口でこの方法であればどれだけ複雑なパスワードを設定していてもアカウントが乗っ取られてしまう。どういったものか全員体験しておくべきだ。
リアルな体験型、LINEの乗っ取り被害の体験ムービーが公開
LINEが公開した乗っ取りを体験できるコンテンツはムービー形式で、自分や友だちが登場したり、画面を操作して乗っ取りを妨害することでエンディングが変わるなどリアルな体験型になっている。
アカウントの乗っ取り方法には複数あるが、今回体験できるのはもっともカンタンにアカウントを乗っ取りできる手法だ。体験後にこんなカンタンに乗っ取られてしまうのか!と思う人も少なくないだろう。
乗っ取り被害を体験する方法
今回の乗っ取り体験は「LINE サイバー防災訓練」の実施にともなうもので6月9日から9月8日まで開催される。乗っ取り体験に参加するにはLINEアプリの起動時に表示されるキャンペーンバナーから参加できる。
キャンペーンバナーが表示されない場合はLINEアプリを一度終了して再起動するとバナーが表示される。また、LINEチームから届くメッセージから参加することも可能だ。
「認証番号」を教えるとなぜアカウントが乗っ取られるのか
体験ムービーでは認証番号を教えてはいけないと注意喚起しているが、その理由については説明がない。体験したあともなぜ認証番号を教えてはいけないのか、アカウントが乗っ取られるのかわからない人がほとんどだろう。
ここでは乗っ取りの仕組みと認証番号を絶対に教えてはいけない理由については説明する。
まず犯人は友だちになりすまし、本人から電話番号を聞き出してLINEアカウントを作成する。もちろん電話番号だけでアカウントを作成することはできない。電話番号にSMSで送信される4桁の認証番号が必要になる。
そこで犯人は電話番号を聞いた流れで唐突に「認証番号が届いたら教えて」とメッセージを送信する。他人ならば絶対に教えないだろうが、友だちや家族ということに安心して何も考えずに認証番号を送ってしまうわけだ。
認証番号をゲットした犯人はLINEのアカウントを新規作成する。LINEでは同じ電話番号で複数のアカウントを作れないため、自分が利用しているアカウントは利用不可になってしまうというわけだ。これが乗っ取りの仕組みと認証番号を教えてはいけない理由だ
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