11月21日、LINEが最新版となるバージョン8.17.0(App Store / Google Play)を公開した。
アップデートでは、不具合修正および性能改善が実施され、さらに起動時に“サービス向上のための情報利用に関するお願い”として「位置情報」と「LINE Beacon」の利用に同意するか確認する画面が表示される。
許可画面で「位置情報」と「LINE Beacon」の利用に同意した場合にどうなるのか解説する。
「位置情報」と「LINE Beacon」の利用に同意するとどうなる?
LINEをバージョン8.17.0にアップデートした直後に“サービス向上のための情報利用に関するお願い”が表示される。画面には位置情報とLINE Beaconの利用に同意するチェックボタンが表示されており、そのまま「OK」ボタンをタップすると利用に同意したことになる。
利用を同意した場合は、LINEを通じて大規模災害などの緊急時や、天候変化のお知らせ、近くのお店のクーポン・広告などがより適切に配信される。
位置情報: 避難情報・国民保護情報(Jアラートなど)の配信に活用
「位置情報」はユーザーの安全を守るための情報や生活に役立つ情報の配信に活用される。
例えば、避難情報や国民保護情報(Jアラート、Lアラート)といった国や市町村等から発表される情報をテレビやラジオを視聴できない状況および場所でもLINEから確認することができたり、今いるエリアの天候の変化、近くのお店で使えるクーポンなどがLINE上に配信される。
- 避難情報: 災害の発生またはそのおそれがある場合、被害の拡大を防止するために市町村等から発表される避難やその準備を促す情報
- 国民保護情報: 弾道ミサイルや大規模テロなどの日本に対する外部からの武力攻撃が迫っている場合や発生した場合に関係する地域に危険を知らせる情報
- Jアラート: 弾道ミサイル情報や緊急地震速報、津波警報など対処に時間的余裕のない事態に関する情報を携帯電話等に配信する緊急速報メール、市町村防災行政無線等により国から住民まで瞬時に伝達するシステム
- Lアラート: 安心・安全に関わる公的情報など、住民が必要とする情報が迅速かつ正確に住民に伝えられることを目的とした情報基盤
LINE Beacon: 不正利用の防止。サービスの開発・改善、広告配信に活用
「LINE Beacon」は不正利用の防止、サービスの提供・開発・改善や広告配信のために、ビーコン接触情報が取得・利用される。LINE Beacon自体は古くからある機能で今回改めて使用許諾を求められる形だ。
なお、ビーコン接触情報はLINE関連サービスを提供する会社やLINEの業務委託先にも共有されることがあると案内されている。
- ビーコン接触情報: 通信したビーコン端末情報、通信強度、通信継続時間、通信日時、ユニークに割り当てた内部識別子
同意は任意。あとからオン・オフすることも可能
今回の意思確認はあくまでも任意であり、チェックボタンを外して「OK」ボタンをタップすれば、従来どおりLINEを使用することできる。また、以下の手順によってあとから「位置情報」と「LINE Beacon」のオプションをオン・オフすることもできる。
- 1. 友だちタブを表示する
- 2. 画面の左上の歯車アイコンをタップする
- 3. 「プライバシー管理」に進む
- 4. 「情報の提供」に進む
- 5. “位置情報の取得を許可”と“LINE Beacon”のスイッチをオンまたはオフにする