Photo by Ben Geskin
昨年と同じ3モデルラインナップで今年秋に発表・発売が噂されている新型iPhone。
大きなアップデートとしてカメラのレンズ数が増えることで、撮影した写真や動画の画質アップが報じられているが、通信面でも大きなアップデートがあるかもしれない。
「Wi-Fi 6」で何が変わるか
BarclaysのアナリストBlaine CurtisがリリースしたCES 2019のレポート内で2019年に発売される新型iPhoneが次世代Wi-FiのIEEE 802.11axに対応すると予測されている。
IEEE 802.11axは、無線LANの普及促進を図るWi-Fi Allianceによって「Wi-Fi 6」と名付けられた次世代Wi-Fiで最大転送速度は6.9Gbpsから9.6Gbpsまでスピードアップする。最大の特徴は無線の電波が混雑する低速度になりやすい環境でも高速で通信できること。2.4GHzと5GHz帯の両方をサポートし、通信状況等によって出力や待機時間をコントロールすることで低消費電力に優れ、スマートフォンなど対応デバイスの電池持ちを改善することも可能だ。
MacRumorsはAppleが次世代Wi-Fiの対応に積極的としているが、2013年に発売されたAirMac Extreme/MacBook Air/MacBook Pro/iMacでIEEE 802.11acをサポートしたものの、iPhone/iPadで採用されたのは1年後に発売されたiPhone 6/iPhone 6 Plus、iPad Air2から。
4G LTEに初めて対応したのは2012年に発売された「iPhone 5」で他社より1年以上の遅れを取っており、モバイル製品の通信機能については慎重な姿勢を取っている。
ちなみに、Wi-Fi AllianceはIEEE 802.11nを「Wi-Fi 4」、IEEE 802.11acを「Wi-Fi 5」と名付けており、これらの名称は電波強度を示すアイコンとしてスマートフォン上に表示することも可能だ。iOSやAndroidではWi-Fi接続時に扇形のアイコンがステータスバーに表示されるが、それぞれの規格に応じた数字が付与されたアイコンを表示することで、現在接続しているWi-Fiの規格をひと目で見分けることも可能になる。
毎年、Appleは新型iPhoneの発売直前に次期バージョンのiOSを配信する。次期バージョンの「iOS 13」ではWi-Fiのアイコンにも変化があるかもしれない。
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