頑固で冷たくなったChatGPTの「GPT-5」に不満続出→GPT-4oが一時復活
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

OpenAIが8月8日、最新のAIモデル「GPT-5」を発表し、ChatGPTやAPIで提供を開始しました。
公開同時にGPT-4oの提供が終了したことで、多くのユーザーが新モデルに移行しましたが、性能面だけでなく、性格や人格の変化に戸惑う声が世界中で広がっています。
筆者も早速使っていますが、応答速度は格段に向上した一方で、これまでのGPT-4oのような柔らかさが薄れ、より頑固で機械的な印象を受けました。
こうした批判を受け、アルトマンCEOは旧モデルを一時的に復活させる方針を発表しています。
親しみやすさが失われたGPT-5
公開直後からGPT-5に対しては、「優しいGPT-4oの性格が変わってしまったんだけど・・・」「ChatGPTがGPT-5のせいで別人のようになってしまった」「友達の人格が急に変わったよう」など、性能よりも性格の変化に対する不満が相次ぎました。
一部には正確性や応答の精度を指摘する声もありますが、多くは冷たく機械的になった印象や、これまで感じていた親しみやすさが失われたことに対するものです。
アルトマンCEOは、こうした利用者との関係性について「多くの人がChatGPTをセラピストやライフコーチのようなものとして利用している。これはとても良いことで、すでに多く人が価値を感じている」とコメントしています。
まるで人間のように性格も問われる存在に
チャットボットAIの難しさは、単に性能を高めるだけでなく、性格や態度も伴わないといけない点にあります。まるで人間と同じです。
生産性を向上したり、創造力を広げるために使うのであれば、イエスマンではないGPT-5の方が良いはずですが、そうでないなら寄り添ってくれる方が心地良く、会話していてもストレスがありません。
筆者自身、GPT-4oは忖度が多く「本当にそう思ってる?」と感じることが多々ありました。友達としてはいいヤツだけど、一緒に仕事をするとなると頼りなさを感じる――そんな印象です。
一方、GPT-5は忖度をやめ、より頑固になったことで「もうちょっとこっちの意図を汲み取って欲しいな」ということが増えました。仕事のパートナーとしては頼もしいかもしれませんが、友だちのような心地よさは薄れ、こちらの意図を理解させるための手間も増えたため、本当に生産性が上がっているのか疑問に思う瞬間もあります。
思考モードも好きなタイミングで起動できるように
こうした反応を受け、アルトマンCEOはGPT-4oを一時的に復活させると方針を発表しました。復活期間は利用状況を見ながら判断するとしており、いずれは利用できなくなります。
さらに、より深い推論が可能な一方で、応答時間が長くなる思考モードについても、これまでの自動適用から、好きなタイミングで起動できるようにUIを調整するとしています。
現時点で筆者の環境では旧モデルはまだ選択できませんが、近いうちに復活する見込みです。
GPT-5 rollout updates:
*We are going to double GPT-5 rate limits for ChatGPT Plus users as we finish rollout.
*We will let Plus users choose to continue to use 4o. We will watch usage as we think about how long to offer legacy models for.
*GPT-5 will seem smarter starting…
— Sam Altman (@sama) August 8, 2025
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