OPPO Find N6 フォトレビュー/折りたたみシワの基準を変える、ほぼ折り目ゼロ
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

ついにOPPOが日本初投入を決断しました。折りたたみスマートフォンの「OPPO Find N6」が4月15日に発売されます。
OPPOはこれまで海外で4世代にわたって折りたたみスマホを展開してきましたが、日本では一度も発売してきませんでした。オウガ・ジャパン専務取締役の河野謙三氏は、その理由について「納得できるものがなかったから」と説明します。
河野氏いわく、これまでの折りたたみスマホには常に“でも”が付きまとっていたとのこと。画面は大きい、でも折り目が気になる。開けば没入感は高い、でも厚くて重い。面白い、でもバッテリーが持たない。とくに品質に厳しい日本のユーザーは、そうした“でも”を見逃さないといいます。
Find Nシリーズは世代を重ねるごとに、その“でも”をひとつずつ減らし、最後に残った最大の課題がディスプレイの折り目だったそうです。Find N6は、その折り目に答えを出せたからこそ、日本投入を決断できたといいます。
折り目がほぼ目立たないことを大きな特徴に掲げるFind N6ですが、本当にそこまで気にならないのか。実機に触れる機会があったので、フォトレビューでお届けします。
触ったあとに見方が変わる、ほぼ折り目ゼロ
Find N6を手に取ってまず感じたのは、「Galaxy Z Fold7にかなり近い」ということ。閉じた状態で8.9mm、開いた状態で4.2mmという薄さに加えて、ヒンジの開閉がとてもスムーズ。開くときも閉じるときも引っかかりが少なく、つい何度も動かしたくなるような気持ちよさがあります。


そして、最も印象に残ったのがメインディスプレイの折り目でした。
OPPOは折り目に関して、ディスプレイが進化すれば解消されるといった誤解があると言います。実際はディスプレイだけでなく、他の部品も進化が必要であり、折り目を解消するために新しい4軸ヒンジを開発しています。e 従来の3軸構造から進化させることで、ディスプレイをよりフラットに支えられるようにしたといいます。これにより、Find N5は折り目の表面の起伏が0.18mmでしたが、新しいヒンジを採用することで髪の毛1本の太さ約0.1mmまで抑えることに成功。
さらに、3D液体プリント技術で微細な樹脂を重ねてわずかな起伏も丁寧に埋めることで、わずか0.05mmに抑えています。
実物を見ても、シワはあるものの本当に目立ちません。「Zero-Feel Crease(折り目をほぼ感じない)」とアピールするだけの説得力があります。これまで折りたたみスマホを使っていて、シワが気になることはほとんどありませんでしたが、Find N6に触れたあとは感覚が少し変わりました。
OPPO Find N6の折り目ほぼなしディスプレイ👀
正直、折りたたみ使っててシワはあんま気にならないけど、Find N6使うと気にならなかったものが気になるようになる pic.twitter.com/ZbRJPPnvIl
— Yusuke Sakakura🍎携帯総合研究所 (@xeno_twit) April 14, 2026
今まで気にしていなかったものが、逆に気になるようになる。そんな感覚です。見た目だけでなく、指でなぞったときの違和感もかなり小さく抑えられていました。
もちろん、折りたたみスマホは使い続けるほど開閉回数が増え、折り目の変化も気になるところ。
その点についても、ディスプレイガラスに「オートスムージングフレックスガラス」を採用することで、折りたたみに耐える柔らかさを備えつつも3倍以上の剛性を持たせ、本体を開いたときに99.8%の自己修復を可能にする60万回の折りたたみ試験をクリア。1日100回開閉したとしても約16年分に相当する計算です。
先行発売された海外では、1ヶ月使用後のレポートもSNSで投稿されており、「Zero-Feel Crease」というOPPOの主張はかなり本物に近いと報告されています。
使いこなせば化けそうなマルチタスキング
8.1インチのメインスクリーンは、画面いっぱいに地図や動画を広げて使うことはもちろん、複数のアプリを並べて使う2つのマルチタスキング機能も搭載されています。
ひとつは、デスクトップレベルの体験をうたう「Free-Flow Window」です。
複数のアプリをウィンドウ化して、好きなサイズに変えて、好きな場所に置ける折りたたみスマホならではの機能です。ただ、複数の指でピンチする必要があるため、片方の手をディスプレイから離さなければいけない操作性が気になりました。
✍️OPPO Find N6のマルチタスク機能「Free-Flow Window」
5本指のピンチ操作がトリガー🖐️アプリを好きな大きさにリサイズして好きな場所における pic.twitter.com/x0rsOHJTjf
— Yusuke Sakakura🍎携帯総合研究所 (@xeno_twit) April 14, 2026
もうひとつは「ビュー分割」です。
こちらは折りたたみディスプレイの広さをさらに引き出そうとする機能ですが、短時間で使いこなすのは少し難しく感じました。縦長の画面が3つ並ぶこともあれば、上に1つ、下に2つという配置になることもあり、思ったようにレイアウトできない場面もあります。
たとえば、マップは横に広く表示したいのに、横並びの3分割になってしまうことがありました。仕切りをドラッグして表示サイズは調整できるものの、レイアウトそのものをどう切り替えるのか、その場では掴みきれませんでした。慣れれば便利だと感じるかもしれません。
折りたたみスマホ「OPPO Find N6」のビュー分割
折りたたみディスプレイをもっと広く使おうってコンセプトだと思うけど慣れが必要かな🤔展示機の近くに操作方法の案内がないとすぐに離れちゃいそう pic.twitter.com/sVbiBQb8XF
— Yusuke Sakakura🍎携帯総合研究所 (@xeno_twit) April 14, 2026
AI Penはよくできている。だからこそ、日常で使うかは気になった
アクセサリーとして用意されるOPPO AI Penも試してみました。4096段階の筆圧検知に対応し、カバーディスプレイでも使えます。専用のケースに収納して、充電しながら持ち運べるのも便利です。
実際に使ってみると、ペンにはしっかりとした太さがあって持ちやすく、描き心地も悪くありません。手書きの図をチャート化したり、ラフなイラストを整えたり、検索ボックスに直接書き込んだりと、機能の幅も広めです。単なるメモ用のペンではなく、AIと組み合わせた活用まで見据えていることが伝わってきます。


ただ、折りたたみスマホとペンの相性そのものは少し気になりました。大画面とペンは一見相性が良さそうですが、どこまで日常的に使うのか。機能としてはよくできているけど、誰にとっても必需品になるというよりは、使い方がハマる人に強く刺さるアクセサリーという印象。外付けにしたのは正解だと思います。
ハッセルブラッド共同開発、妥協なきカメラ
カメラもFind N6の大きな見どころです。
OPPOはハッセルブラッドの色彩表現とOPPOの色再現技術を組み合わせた点と、折りたたみスマホに妥協なきカメラを搭載したことを強調していました。
2億画素のメインカメラ、光学3倍ズーム対応の50MP望遠カメラ、視野角120°の50MP超広角カメラで構成されるトリプルカメラに、色の情報を極めて正確に捉えるためのマルチスペクトルセンサーを組み合わせています。


Findシリーズで培ってきたスペクトルカラー技術を折りたたみスマホに初めて搭載することで、目で見たままにより近く、息遣いまでが聞こえるような自然な色表現を実現しているとのこと。
妥協なきカメラは、折りたたみだからこその撮影スタイルと組み合わせることができます。
本体を途中で固定して机や地面に置けば、三脚いらずで撮影が可能。集合写真やセルフィー、タイムラプスでも扱いやすく、アウトカメラを自分に向けてカバースクリーンで確認しながら撮影したり、カバースクリーンを見ながら撮られている側も構図を確認できるデュアルプレビューなど、折りたたみならでは撮り方ができます。
最後の「でも」は30万円を超える価格
OPPOは最後の「でも」を消したと語っていました。実際、その言葉どおり、Find N6の折り目は驚くほど目立ちません。
これから登場する折りたたみスマホは、否応なくFind N6と比べられることになりそうです。同等以上の仕上がりを実現できなければ、「折り目が目立つ」と受け取られてしまうかもしれません。

ただ、筆者が思う最後の「でも」は、やはり価格です。どれだけ薄くても、どれだけ折り目が目立たなくても、ほぼすべての折りたたみスマホに共通するのが「でもお高いんでしょう?」という正直な感想です。
Find N6の価格は318,000円です。誰もが手に取りやすい価格ではありませんが、海外での価格設定を踏まえると、30万円台半ばもあり得ると思っていただけに、発表直後は「思ったより抑えてきた」と感じました。
では、その価格に見合う中身があるのか。折り目を抑えるために作り込まれたヒンジ、薄い本体に詰め込んだ6000mAhのシリコンカーボンバッテリー、妥協のないカメラ、そして日本初投入にこぎつけるまでの積み上げを考えれば、その価格を支える理由もしっかり見えてきます。
さらに、au Flex Styleを利用すれば48回払いを選んで負担を抑えることができます。楽天市場のOPPO公式ストアであれば、楽天ポイントを活用することもできます。いろいろな工夫をしながら、最後に残った「でも」を乗り越えたいところです。




















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