povo2.0、公式アプリ利用時の速度制限を強化。YouTubeの動画再生など制限か
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

KDDIがpovo2.0の提供条件を6月4日改定することを発表しました。
povo2.0では、トッピングを購入していない、またはプロモコード等を登録していない場合、通信速度が128kbpsに制限されます。
一方で、公式アプリの利用時には速度制限が適用されないとされていましたが、今回の改定では、アプリ利用時でも制限対象が強化されることになります。
povo2.0の契約者には「ベースプラン提供条件書の一部改定について」という件名のメールで、変更内容が通知されています。
これまで、povo2.0をご利用のお客様向けに、povo2.0アプリからの一部のデータ通信を通信速度最大 128kbpsの制限対象外、また、料金がかからないデータ通信としてご案内しておりました。しかしながら、これらの仕組みを当社の意図しない形態でご利用されているケースが確認されましたため、以下のとおり、対象となるデータ通信を変更させていただきます。(中略)【改定前】国内でのデータ通信ご利用の場合は通信速度は送受信最大 128kbps に制限します。ただし、povo2.0 アプリご利用時の通信はこの制限の対象外です。【改定後】国内でのデータ通信ご利用の場合は通信速度は送受信最大 128kbps に制限します。ただし、povo2.0アプリ内でのデータ残量の確認、トッピングの購入に関するデータ通信のうち当社が指定したものへの通信はこの制限の対象外です。
改定の理由についてKDDIは「当社の意図しない形態でご利用されているケースが確認」と説明しています。
本来は、トッピングの購入や各種手続きをスムーズに行うための通信を対象としていたはずですが、アプリのリンクを経由してYouTubeにアクセスして動画を再生するなど、速度制限を回避して動画を視聴することができてしまいます。今回の見直しは、こうした利用への対処と考えられます。



さらに、通話に関する提供条件も変更されます。
これまでは、通信サービスに関する問い合わせや申し込みのために行う通話も無料対象とされていましたが、povo2.0はオンライン専用ブランドであり、サービス開始当初から通話によるサポートは行なっていないため、記載を現状に即した内容に変更するものです。
今後は、無料通話の対象は緊急通報(110 番、118 番、119 番)に限定されます。
改定前:当社の通信サービスに関する問合せ、申込み等のために行う通話およびデータ通信のうち、当社が指定したものへの通話およびデータ通信改定後:povo2.0 アプリ内でのデータ残量の確認、トッピングの購入に関するデータ通信のうち、当社が指定したものへのデータ通信
コメントを残す