スーパーpovoが通信品質に「超不満足」なユーザーを救う。お試しギガ放題と年間1.32TB始まる

Yusuke Sakakura

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ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2026/06/19 19:13
スーパーpovoが通信品質に「超不満足」なユーザーを救う。お試しギガ放題と年間1.32TB始まる

KDDIがオンライン専用ブランド「povo2.0」で、6月19日から新たなトッピングラインナップを提供し、のりかえ不要でau回線を体感できる取り組みも開始します。

povoは基本料0円で、必要なトッピングだけを選べる通信サービス。2021年のサービス開始から数え切れないほど、メニューがアップデートされていますが、めずらしくpovo単独で説明会が開催されました。

先月、KDDIの松田社長は、楽天モバイルへのローミング提供について役割を終えたと語り、困るようなことがあれば、povoでなんらかの支援ができないか、と語っていたことから、今回の発表には大きな変化があるのではないかと、高い期待感がありました。

そうしたなかで発表されたのは、通信品質に不満を持つ人たちを救うスーパーpovoでした。

つながらないメイン回線をpovoでカバーする使い方が増加

もともとpovoは、月額2,728円でデータ容量20GBを基本プランに、24時間・データ使い放題といったトッピングを組み合わせて使うサービスとして始まりました。

その後、povo2.0になると基本料は0円に。それぞれのライフスタイルに合わせて、自由にトッピングを選ぶプランへと進化しています。

固定費がかからないことで、povoはサブ回線として持ちやすいサービスになりました。

既存の回線を解約せずに追加できるため、通信障害や災害時に備えるバックアップ回線として使いやすく、デュアルSIM対応スマホとの相性も抜群です。

KDDI Digital Lifeの濱田社長も、災害や通信障害に備えるため、povoをデュアルSIMで運用するニーズも多いと説明します。

実際、デュアルSIMでの利用は昨年から約1.5倍に増えており、「メイン回線がつながらないからpovoを入れておく」といった需要が多いとのこと。

なかには、メイン回線にauやUQ mobileを使いながら、サブ回線としてpovoを契約するケースもあるそうです。一見すると不思議な組み合わせですが、カスタマーエンゲージメントの葭内部長によると、タブレットやカーナビに入れて使う人も多いとのこと。

例えば、週末に車で出かけるときだけ、24時間データ使い放題を購入してYouTubeを流しっぱなしにしたり、音楽を聴いたりするような使い方もされているなど、まさにライフスタイルにあわせて、トッピングを自由に選ぶ使い方です。

超小容量の0.5GBトッピングが新登場

こうしたpovoのサブ回線運用でストレスになるのが、トッピングの購入までが遅いことです。トッピングの付いてない低速状態でアプリを開いて購入するのは、なかなかストレスがかかります。

こうしたときに役立つのが月額600円で利用できる新しい0.5GBのサブスクトッピングです。

また、地下の生鮮食品売り場で電波が弱く、コード決済アプリがなかなか開かないなど、つながらない場所に定期的に行くことはあるけど、大容量を使うわけではない人にもハマる新トッピングです。

とにかく安く使える新トッピング
とにかく安く使える新トッピング

こうした超小容量のトッピングは、特典を目的に短期でのりかえを繰り返すホッピングの温床にもなりやすいことから他社は提供をやめてしまいました。

しかし、povoはそもそも基本料0円で回線を持てるため、新トッピングをきっかけに回線を乗り換える動きは起きにくく、持続可能なトッピングになりそう。超小容量こそ基本料0円のpovoで輝くトッピングと言えます。

メイン回線でpovoを使う人も増えている

povoをメイン回線として使う人も「非常に増えてきている」そうです。実際、2024年度下期と25年度上期を比較すると、のりかえでpovoに加入した人は約2倍に増加しているとのこと。

povoのサービス特性は明らかにサブ回線向きですが、それでもメイン回線での利用が増えている背景には、通信品質があります。

現在使っている回線の通信品質に不満があり、バックアップとしてpovoを入れてみたところ、通信品質が良かったためメイン回線に変えたという声もあるそうです。

発表会で最も盛り上がったのがKDDIの回線品質満足度調査です。これによると、KDDIが90%、A社が87%、B社が44%、C社が38%という2強2弱の結果に。

濱田社長は「あくまで当社の調査」と前置きしつつ、他社の満足度について「不満足というより超不満足」と強い表現をしました。

社名は伏せられていましたが、Opensignalなど第三者機関の調査結果や、最近のSNS上の声を踏まえれば、どの事業者を指しているのかは明らかです。

具体的な不満としては、建物の中や地下で通信が遅い、つながりにくい、電波をつかんでいるのに通信できない、電車やバスなど公共交通機関で遅い、つながらないといった内容が挙げられています。

ポイ活で経済圏から出られない人は、データのメイン回線をpovoに

ただ、通信品質に不満があっても、ポイントの還元などお得な特典が得られる経済圏による強力な囲い込みによって、すぐに他社へ乗り換えられないといった人も多いようです。

そうした人が、音声通話や契約上のメイン回線はそのままに、データ通信用としてpovoを追加するケースも増えているとのこと。

ここで強さを発揮できるのもpovoならでは。基本料0円で回線を追加できるため、既存の契約を崩さず、デュアルSIM対応のスマホであれば、電話番号もそのままに、通信品質が優れたau回線が使えます。

au回線を気軽に試せる、24時間ギガ使い放題10回分のお試し施策

通信が遅い、回線がつながらないといった不満を持つ人を助けるのがスーパーpovoです。

期間中にpovoを新規契約またはMNPで加入した人を対象に、24時間データ使い放題を10回分プレゼントする取り組みを開始。期間は6月19日から開始され、終了日は未定です。

24時間データ使い放題を好きなタイミングで10回分使えるため、通勤、外出、旅行、週末のドライブなど、au回線の通信品質を試したい場面で好きに使えます。

スーパーpovo
期間中にpovoを新規契約またはMNPで加入した人を対象に、24時間データ使い放題を10回分プレゼントする取り組みを開始

また、povoはeKYCによる本人確認とeSIMにも対応しているため、オンラインで申し込めば、最短でその日に開通できます。eSIMオンリーのiPhone 17シリーズやiPhone Airでも利用可能。

お試しで満足したらメイン回線を乗り換えてpovoを使い続ければOK。

お試しで使った回線は使わなくなっても基本料は0円。180日間、有料トッピングを購入せず、音声通話とSMSを合計660円使わなければ、自動解約の対象になるため、お試ししやすくなっています。

ahamo大盛りよりも安い、年間1.32TB/月110GBの大容量トッピング

お試しで通信品質に満足してもトッピングが充実していなければ、povoをメイン回線として継続利用することはできません。

そこでお試しに合わせて、povo史上最大となる年間1.32TBの大容量トッピングが追加されています。

料金は39,240円。365日間で1.32TBを利用でき、1ヶ月あたりに換算すると約110GB、月額3,270円相当になります。110GBという容量設定は、明らかにahamo大盛りを意識したものに見えます。

povo史上最大容量のトッピング
povo史上最大容量のトッピング

実際、濱田社長も容量設定について「他社の料金プランも色々と確認をさせていただいた」と説明。ahamo大盛りは月額4,950円で110GBのため、月換算ではpovoの方が安い計算です。

また、月ごとに110GBが補充されるのではなく、一気に1.32TBが与えられるため、使い方に柔軟性が生まれます。

もちろん月110GBのように均等に使うこともできますし、ある月は50GB、翌月は150GBといった使い方も可能です。毎月の利用量が大きく変動する人にとっては、単純な月間容量制よりも使いやすいはずです。

この柔軟性は、使ったデータ量に応じて料金が変わる楽天モバイルを意識しているのかもしれません。先ほどの通信品質の満足度調査も含めると、povoがドコモと楽天モバイルのユーザーを刈り取ろうとする狙いが見えてきます。

ペイディで12回払いも、決済手段も拡充へ

大容量トッピングはおトクな一方で、大きな金額をまとめて支払わなければいけない負担があります。

新しい1.32TBのトッピングも月換算では3,270円相当と割安に見えても、最初に約4万円を支払うとなると、気軽に選べる人ばかりではありません。

そこで、ペイディを使うと支払い負担を抑えられる分割手数料無料の12回あと払いも利用できます。また、今後は決済手段を増やす考えがあることも囲み取材で明らかにされました。

つながらない不満を抱える人のヒーローになれるか

名前はない「povoのキャラクター」
名前はない「povoのキャラクター」

濱田社長は、このタイミングで強化する理由について、SNSで通信がつながりにくいという声がかなり多くなっていることを挙げました。

6月以降の加入者数について直接言及しなかったものの、「最近のSNSに上がっている通信品質に関する利用者からの声のとおり、トレンドは我々に向かってきている」と説明。他の月に比べて静かな傾向があるにもかかわらず、povoは成長を続けているとしています。

これまでサブ回線のイメージの強かったpovoですが、通信品質を武器にバックアップ回線として便利なサービスというだけでなく、通信品質に不満を持つ人の救世主となり、メイン回線としても存在感を示すサービスになろうとしています。

ただ、楽天モバイルの通信品質に対する不満には、KDDIによるローミング縮小の影響もあることを考えると、povoは通信品質に悩む人を救うヒーローである一方、その状況を生んだ側でもあるダークヒーローにも見えてきます。

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