2月2日、Googleを傘下に持つAlphabetが2021年第4四半期の決算を発表しました。
CEOのSundar Pichaiは供給制約があったにも関わらず、Pixelスマートフォンの四半期売上が過去最高を記録したことを明かしています。
今年はPixel 6a|Pixel Watch|Pixel Notepadを発売か
2021年第4四半期の決算は10月〜12月をカバーするもので、10月28日に発売されたPixel 6|6 Proの売上が初めて決算に反映されています。
AlphabetはPixelを含むハードウェアの売上を個別に発表していません。ただし、すべてのハードウェア、Google Playストア、広告以外のYouTubeの収益(Youtube Premiumなど)をまとめた“Google other”の売上が前年同期の66億7400万ドルに対して、今期は81億6100万ドルと22%の大幅増を記録しています。
Pixel 6|6 Proが最も注目を集めたのはシリーズ初となる独自チップ「Google Tensor」の搭載ですが、これまでのPixelスマートフォンと大きく違ったのはプロモーションの規模でした。
「マーケティングにお金をかける」と宣言したとおり、アメリカではニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコなど各地で屋外看板を設置。創設75周年のNBAと複数年のパートナーシップを交わし、公式スマートフォンに認定。シーズンを通してサイドコートのデジタルビジョンにPixel 6の広告バナーが表示され、ローカルテレビ、全米放送、世界中で視聴されるNBAリーグパスで映し出されます。
日本の取り扱いキャリア数は変わらなかったものの、9カ国にわたる45以上のキャリアおよび小売業者とパートナーシップ契約を交わしています。
また、日本ではソフトバンクがPixel 6 Proの独占販売を世界に先駆けて発表し、先着10,000人に純正チップスをプレゼントする「Google Original Chips キャンペーン」を実施しました。
発売後は突然圏外になったり、保護シートを使用した状態で指紋認証が高速または正確に動作しなかったり、通話できなかったりとにかく多くの不具合が報告されていましたが、2021年12月および2022年1月のアップデートによって改善されています。
Googleは今年5月に74,800円のPixel 6よりも安い「Pixel 6a」を発売すると報じられています。アップデートしたボディに独自のチップセットを搭載しながらカメラの性能と販売価格を控えめにするようです。フラグシップモデルのAndroidが売れにくい日本では魅力的なモデルになるはず。
同時期にはPixelブランド初のスマートウォッチ「Pixel Watch」の発売が噂されており、16万円前後の折りたたみスマートフォン「Pixel Notepad」の開発が進んでいるようです。Pixelブランドの売上は今年も好調を期待できそうです。