2月3日、ソフトバンクが2022年3月期 第3四半期の決算説明会を開催し、昨年独占で販売したバルミューダスマホことBALMUDA Phoneについて「取り扱って良かった」とコメントしました。
「こういうことをはじめないとつながらない」
決算説明後の質疑応答にて記者から「BALMUDA Phoneをなぜ取り扱ったのか。10年以上スマホを販売している知見があるにもかかわらずなぜ独占的に扱ったのか」と聞かれると、ソフトバンクの宮川社長は「家電の頃から非常にユニークなメーカーで好意的に見ていた。新たなデザインでスマートフォン業界で勝負してみたいということで、(BALMUDA Phoneの取り扱いについて)実は後から聞いたが大変面白いと思った。独占がうまく講ずれば良いなと思っていた。なぜと言われると日本メーカーがスマートフォンでチャレンジしたいのであれば支援したいと思った」と回答しました。
良い意味でも悪い意味でも昨年最も話題になったBALMUDA Phone。今の世の中のスマートフォンはあまりにも画一的として、手にフィットする丸みのあるラウンドフォルムのボディに、コンパクトなディスプレイを搭載して発売されました。
ただし、販売価格はフラグシップモデル並みの10万円(ソフトバンクから購入する場合は一括14万円、実質負担額7万円)に設定されながらシングルレンズのカメラやミドルレンジ向けのチップセット「Snapdragon 765」、大容量ではない2,500mAhのバッテリーを搭載するなど、あまりにも価格に見合ったものではないことから消費者だけでなくメディアからも酷評される事態に。
実際に1ヶ月ほど利用してみましたが、正直なところハードウェアとして高く評価できるのは「片手で使いやすい」その1点だけでした。
上記の質問に加え、記者から「ぶっちゃけ取り扱って良かったと思っているのか」と聞かれると「扱ってよかったと思います。言いたいこともわかる気がしますが、こういうことをはじめないとつながらないので、良かったという答えにしてください」とコメントしています。
BALMUDA Phoneは新ブランドBALMUDA Technologiesとして第1弾の製品で、すでに第2弾となる「スマホと呼ばれないデザイン」の開発に取り掛かっており、第2弾の製品についてもソフトバンクが取り扱うのか注目です。