ロシア版Xperia 1 III|5 IIIにAndroid 12配信開始。追加される新機能も明らかに
昨年10月に配信開始となったAndroid 12。一部のモデルにアップデート配信がスタートしていますが、国内キャリアが取り扱うAndroidスマートフォンについては、ドコモが対象機種を発表しているものの配信自体はスタートしておらず、PixelスマートフォンのみAndroid 12を利用できます。
アップデート配信が待ち遠しいAndroid 12ですが、海外ではXperia 1 III|5 III向けにAndroid 12のアップデート配信が始まったようです。
Android 12の新しいUIに不満の声も
XDAフォーラムやredditにて、Android 12(ビルド番号61.1.A.1.149)のソフトウェアアップデートの配信がスタートしたと報告されています。
すべてのモデルにアップデートが提供されているわけではなく、モデル番号“XQ-BC72”のXperia 1 IIIとモデル番号“XQ-BQ72”のXperia 5 III向けに配信されているとのこと。これらはグローバルモデルの型番で、残念ながら日本国内で販売されているXperia 1 III(XQ-BC42)は対象外。また、グローバルモデルであっても現在はロシア版だけに配信されています。
アップデートの配信に合わせてソニーは専用ページを公開してAndroid 12で追加される新機能を紹介しています。
1画面で収まりきらない画面をスクショできる「スクロールスクリーンショット」やiPhoneのように画面を下方向にスライドする新しい「片手モード」、AirDropのようなワイヤレス共有機能Nearby Shareを使ったWi-Fiネットワークの共有、画面の明るさを最低よりもさらに抑えられる新機能に加えて、マイクやカメラを使用中であることを明示するインジケーター、おおよその現在位置の提供など強化されたプライバシー保護機能が追加されるようです。
最も知りたいことはredditに投稿されていました。
ホーム画面にはMaterial Youデザインの時計ウィジェットが配置されていて、クイック設定パネルも新デザインに一新されています。なお、Pixelスマートフォンでは、Androidが壁紙から色を抽出してカラーパレットを作成し、クイック設定パネルも含めたボタンやスライダー画面の背景、ウィジェット、アプリのアイコンに反映するパーソナライズ機能が備わっていますが、Xperiaで利用できるかまでは確認できません。
Android 12で大不評のデカすぎるロック画面の時計は、さまざまな大きさとデザインから選べるなど、既存のXperia UIとうまく融合しているようですが、音量または明るさを調節するバーが大きすぎることなど不満を述べた後に、Android 12にアップデートしたことを後悔していると述べ、他のXperiaユーザーも同調しています。
Android 12のアップデートは、現時点ではロシア版のXperia 1 III|5 IIIに限定されていますが、近いうちに提供地域が拡大するでしょう。ただし、日本国内のキャリアは基本的にアップデートの提供に慎重のため、もう少し時間がかかるかもしれません。