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Android 12の新機能・変更点まとめ

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Yusuke Sakakura更新日:2022/08/24 13:01
Android 12の新機能・変更点まとめ

日本時間10月20日、Android 12がPixelスマートフォン向けに正式リリースされました。

今回のメジャーアップデートでは、新デザイン言語“Material You”の導入によって史上最大のデザイン変更になります。設定画面は片手操作しやすいようにリニューアルされ、ようやく片手モードも追加されるなど、美しく使いやすくプライバシーにも配慮したアップデートです。

この記事ではAndroid 12の新機能と変更点をまとめています。

目次

Android 12の対応機種

Android 12の対応機種

Android 12の対応機種はPixel 3シリーズ以降のスマートフォンと案内されています。つまり、日本で発売されているPixelスマートフォンはすべてAndroid 12アップデートの対象となりました。

国内キャリアが販売するスマートフォンを含めたAndroid 12の対象機種は以下のとおりです。主にAQUOS R3やAQUOS sense3、Xperia 1、Xperia 5などが対象外になっています。

機種名docomoauSoftBankRakuten
Pixel 6|6 Pro
Pixel 5a 5G
Pixel 5
Pixel 4a 5G
Pixel 4a
Pixel 4|4 XL
Pixel 3a|3a XL
Pixel 3|3 XL
Xperia 1 III
Xperia 1 II
Xperia 5 III
Xperia 5 II
Xperia 10 III|10 III Lite
Xperia 10 II
Xperia Ace II
Galaxy S21 5G
Galaxy S21+ 5G
Galaxy S21 Ultra 5G
Galaxy S20 5G
Galaxy S20+ 5G
Galaxy S20 Ultra 5G
Galaxy S10
Galaxy S10+
Galaxy Note10+
Galaxy Note20 Ultra
Galaxy Z Flip3 5G
Galaxy Z Flip2 5G
Galaxy Z Flip
Galaxy Z Fold3 5G
Galaxy Z Fold2 5G
Galaxy Z Fold
Galaxy A41
Galaxy A51
Galaxy A52
Galaxy A22
Galaxy A32
AQUOS zero2
AQUOS zero6
AQUOS zero5G basic|DX
AQUOS R5G
AQUOS R6
AQUOS sense4|4 lite|4 plus
AQUOS sense5G
AQUOS sense6|6s
AQUOS wish
LEITZ PHONE 1
arrows 5G
arrows Be4
arrows NX9
arrows Be4 Plus
arrows We
LG V60 ThinQ 5G
LG style3
LG VELVET
dtab d-41A
dtab Compact d-42A
あんしんスマホ KY-51B
OPPO Find X3 Pro
OPPO Reno5 A
OPPO A54 5G
OPPO A55s 5G
Redmi Note 10 JE
Mi 10 Lite 5G XIG01

Android史上最大のデザイン変更「Material You」とは?

Android 12では、“Android史上最大”のデザイン変更が実施されます。その鍵となるのが「Material You」です。

Material Youとは、色・形・光・動きなど、すべての体験を見直した新しいデザイン言語で、一人ひとりに最適化するパーソナライズが大きな特徴になります。

壁紙に合わせてスマホ全体のカラーも変更

Android 12の新機能:Material You - 壁紙に合わせてスマホ全体のカラーも変更

Material Youの主要機能は、壁紙に合わせてデバイス全体の見た目ーー特にボタンや文字、時計、ウィジェットなどのカラーを変更する新機能「色抽出」です。

Android 12では、好きな壁紙を選ぶとAndroidは、どの色がメインなのか、どの色がサブなのか、どの色が美しいのかを自動で判別。さらに、その色をシステム全体に適用することで、壁紙を含めたスマートフォン全体の色合いを統一します。

美しく、使いやすいクイック設定パネル

美しく、使いやすいクイック設定パネル

Material Youによって大きく変わったのがクイック設定パネルです。

壁紙に合わせてクイック設定パネルで利用できる機内モードやダークテーマ、夜間モードなどの各ボタンや画面の明るさを調整できるスライダーの色が変化します。

新しいボタンとして、すべてのアプリを対象にカメラやマイクの使用を制限するボタンやGoogle Payやホームコントロールが追加され、Wi-Fiとモバイルデータが「インターネット」として1つに統合されてネットの切り替えがこれまでよりもスムーズになります。もちろん、不要なボタンはこれまで同じようにカスタマイズすることも可能です。

アニメーションやエフェクトも劇的に変化

美しく、使いやすいクイック設定パネル

ボタンの形状や色といった“静”の見た目が変わっただけではなく、アニメーションやエフェクトといった“動”の見た目も劇的に変化して、よりスムーズで、より近代的に進化します。

巨大化した時計

巨大化した時計

Android 12では、ロック画面に表示される時計が巨大化しました。常に大きな時計が表示されるわけではなく、通知があるときは左上に小さく表示されるスマートな設計です。

しかしながら「前の方が良かった」「時計が邪魔」「ダサい」といった声も多く、Googleは2022年3月に配信したアップデートにて通知がない時でも時計を小さくできるオプションが追加されました。

時計を小さく表示する方法は以下の記事にて詳しく解説しています。

パフォーマンスと電池持ちも大きく向上

見た目の変化だけではなく中身のパフォーマンスも大きく向上します。

Android 12では、コアシステムサービスに必要なCPU時間が最大22%短縮。システムサーバーでのビッグコアの使用を最大15%削減するなど、内部アップデートによる電力効率の向上によって電池持ちが改善。

Pixelスマートフォンのバッテリーを長寿命化する機能「アダプティブ充電」も強化されます。

現在はアラームが翌日午前5〜10時の間に設定されている状態で21時以降に充電すると、充電速度を落とすことでバッテリーへの負荷を軽減していますが、Android 12 ベータ4では、アラームが鳴る30分〜数時間前まで充電量がフルにならないように充電を行うことでバッテリーへの負荷を軽減する機能も新たに追加されました。

マイクとカメラの盗撮・盗聴を防止

Android 12では、システムやアプリケーションがマイクとカメラの使用を開始すると、画面の右上にそれぞれのアイコンが表示されて、しばらくしたあとに緑色の●に変化します。これによって悪意のあるアプリケーションが盗撮や盗聴しようとしてもすぐに気づくことができます。

カメラとマイクの使用を画面に表示して盗撮・盗聴を防止
カメラとマイクの使用を画面に表示して盗撮・盗聴を防止

また、マイクとカメラを使用している時に通知を表示すると画面の右上にそれぞれのアイコンが表示されてタップすると、どのアプリが使用しているのかを確認したり、マイクとカメラの利用をブロックすることも可能になります。

カメラとマイクの利用をブロックすることも可能に
カメラとマイクの利用をブロックすることも可能に

“おおよそ”の位置情報に対応

“おおよそ”の位置情報に対応

利用者の位置情報を求めるアプリが年々増えていますが、どういった目的で使用するのか明示していないため「なんのために位置情報を使ってるの?」といったアプリも多く存在しています。

使用目的が不明なアプリに詳細な位置情報を提供したくない、そもそも詳細な位置情報を提供したくないといったことがよくありますが、Android 12では“おおよそ“の位置情報を提供できるようになりました。

片手でも使いやすく設定画面が一新

Android 12で最も大きな変更の1つが設定画面の一新です。

小さい説明書きでごちゃごちゃしていた設定画面の最初のページですが、Android 12では各メニューが1行で表示されてシンプルになりました。

SamsungのGalaxyスマートフォンに採用されているOneUIのように画面の上部にビッグフォントでメニュー名を表示して操作エリアを下に押し下げることで片手でも設定画面を操作しやすくなっています。

細かな変更として設定画面の一番上と一番下までスクロールするとアコーディオンのように画面が伸びるアニメーションが追加されています。

設定画面 - ホーム設定画面 - 位置情報設定画面 - ストレージ設定画面 - 顔認証

見た目が“大きく”変わる通知

左:Android 12、右:Android 11の通知
左:Android 12、右:Android 11の通知

Android 12では、Material Youの導入によって通知の見た目も大きく変わります。

通知の形状は丸みが増して少し小さく表示されます。通知の右側に表示されるTwitterやGmailなどプロフィールアイコンが大幅にサイズアップされ、左側に表示されるアプリのアイコンは塗りつぶしの背景に白抜きのアイコンに変化します。

なお、ダークテーマがオフになっている時は白、ダークテーマがオンになっているときは背景はテーマに合わせたカラーで、アイコンは黒で描かれます。

大きなメディアプレイヤー

動画や音楽の再生中にクイック設定パネルやロック画面に表示されるメディアプレイヤーはサイズがコンパクトになりました。アプリ名は表示されなくなり、音楽を操作できるコントローラーも小さくなります。

Android 11の通知デザインAndroid 12の通知デザイン
左:Android 12、右:Android 11の通知

スクショのマークアップツールの進化

スクリーンショットを撮影した後に左下に表示されるマークアップツールがAndroid 12で強化されます。

画面下に表示されるツールバーにはクロップ(切り抜き)やテキストによる文字入れ、消しゴムが新たに追加されたことで便利になりました。

邪魔でしょうがないスクリーンショット撮影後のサムネイルはAndroid 12になっても消すことはできません。ただ、サムネイルを左右にスワイプすることで画面からカンタンに消すことができます。

マークアップツールマークアップツールマークアップツール
新しくなったマークアップツール

Wi-Fiパスワードをニアバイシェアで共有

自宅に来たゲストにWi-Fiを使ってもらう場合、長いパスワードを教えるのは非常に面倒です。

Android 12ではQRコードでのWi-Fiパスワード共有に加えて、ニアバイシェアを使ったWi-Fiパスワードの共有が可能になりました。

ニアバイシェアはAndroid版のAirDropのような機能でローカルWi-FiやBluetoothを利用して手軽に写真や動画、ウェブサイトなどのデータを共有できます。

Wi-FiパスワードをNear by Shareで共有

iPhoneライクな片手モード

ようやくAndroid標準の片手モードが追加されます。スマートフォンの画面サイズが年々大きくなっていくなかで、手の小さい人にとっては朗報です。

Android 12の片手モード

スマートフォンの片手モードには2種類の動作があります。1つはAndroidスマートフォンでよく見られる画面を縮小してコーナーに寄せて表示するもの。もう1つはAppleのiPhoneのように画面をスライドさせるものです。

Android 12にはiPhoneと同じ動作の片手モードが採用されていて、画面の下側を下にスワイプすると片手モードがオンになります。

“グレー”なダークテーマ

Android 11までのダークテーマは真っ黒でしたが、Android 12ではより白いに近いダークに変更されます。

ダークテーマを真っ黒からグレーに緩和する動きはウェブサイトの世界でも起きているので自然なことかもしれませんが、有機ELディスプレイを搭載したスマートフォンでは電池持ち改善のメリットが薄れることになります。

左:Android 12、右:Android 11のダークテーマ
左:Android 12、右:Android 11のダークテーマ

ロック画面のデザインが微調整

ロック画面のデザインも変更されます。

ダークテーマオンの時は暗め、オフの時は明るくなり、緊急通報のボタンがさらに強調されます。また、9つの点を線で結んでロックを解除するパターンではなぞった跡に残る線が太くなります。

左:Android 12、右:Android 11のロック画面
左:Android 12、右:Android 11のロック画面

ピクチャ・イン・ピクチャの改善

動画を小窓で見ながら別のアプリを操作できるピクチャ・イン・ピクチャは、再生画面をシングルタップ、ダブルタップした時の動作内容が変更され、さらにピンチ操作による拡大表示や画面の端に収納できる機能が追加されます。

Android 12のピクチャインピクチャ
Android 11Android 12
シングルタップ再生画面を拡大表示動画のコントローラーを表示
ダブルタップアプリに戻る動画を最拡大・最縮小
ピンチイン/ピンチアウト非対応動画を拡大・縮小
小窓を画面の端に移動非対応一時的に動画を隠す。再生画面で操作できない時に便利

ウィジェットのデザイン変更

Andoid 12では、ウィジェットを追加する時に検索機能を利用できるようになりました。ウィジェットの追加画面にはすべてのウィジェットがズラっと並ぶのではなく、アプリごとに入れ子になっているので追加するウィジェットをスムーズに追加できます。

見た目の変化としてはウィジェットとアプリを長タップしたときに表示されるポップアップメニューの角丸が大きくなってさらに丸い印象になっています。

Android 12のウィジェット
Android 12のウィジェット
Android 11のウィジェット
Android 11のウィジェット

新しい会話ウィジェットの追加

新しい会話ウィジェット

Andoid 12ではOS標準の新しい会話ウィジェットが追加されました。ウィジェットを追加する時にSlackやTelegramなどの対応アプリを選択すると、友達や家族、仕事のグループとチャットのやりとりをしてからの経過時間やチャットの内容が表示されます。

今後、Googleは友達の誕生日などパーソナルな情報を表示するといった情報もありますが、現時点ではチャットの内容と経過時間が表示されてウィジェットをタップするとすぐにチャット画面にアクセスできます。

正式リリース後はFacebookやInstagramのメッセンジャーやLINEなどが対応するかもしれません。

新しいアイコンサイズが追加

Pixelスマートフォンで利用できる「Pixel Launcher」に新しいグリッドが追加されて、新しいアイコンサイズを選べるようになりました。

グリッドはホーム画面におけるアプリの数を変更できる機能。これまでは5×5、4×4、3×3、2×2の4種類でしたが、Android 12では4×5が追加されました。

なお、ベータ版では従来の4×4に比べてアイコンのサイズが小さい2つ目の新しい4×4が追加されましたものの正式版では削除されています。

4x4の旧グリッド4x4の新グリッド4x5の新グリッド
左:旧4x4、中:新4x4、右:新4x5

布団の中で便利。画面の「明るさを下げる」新機能

布団の中で便利。画面の「明るさを下げる」新機能

Android 12で画面の明るさを最低よりもさらに下げられる新機能が追加されました。

夜の時間帯や就寝前に照明を消した部屋、起きた直後など目が明るさに慣れていなくて画面が眩しいと感じる時に利用すると便利です。

画面回転が顔検出に対応。寝ている時の回転防止

画面回転が顔検出に対応。寝ている時の回転防止

Android 12では、スマートフォンを横に向けると自動で画面が回転する「画面の自動回転」が顔検出に対応します。

これまでの画面回転は、顔の向きに関わらずスマホの画面が回転するため、ソファや布団で横になった時も画面が回転して、顔は横を向いているのに画面が縦になることがありました。

この動作にストレスを感じた人も多いはず。Android 12では、フロントカメラを使用して顔の向きを検出して、スマートフォンの向きに合わせて画面が回転するよう改善されます。

背面を2回タップしてスクショできる便利な「クイックタップ」

背面を2回タップしてスクショ撮影「クイックタップ」

スマートフォンの背面を素早く2回タップして、お気に入りのアプリを起動したり、スクリーンショットを保存したり、通知を表示するなど、さまざまな機能にショートカットしてアクセスできる「クイックタップ」が追加されます。

ショートカット機能と連動しているため、例えば、Twitterではツイート画面やDMをやり取りしている相手との画面に直接アクセスしたり、Spotifyのプレイリストに直接アクセスするといったことも可能です。

背面を2回タップしてスクショ撮影「クイックタップ」

多くのスマートフォンに内蔵されているセンサーを利用するため、特別なハードウェアは必要ありません。ケースを付けている状態でも利用できます。現時点でクイックタップはPixel 6|6 Pro、Pixel 5a 5G、Pixel 5で利用できます。

待望の全画面スクリーンショットがようやく追加

全画面スクリーンショット

リソース不足と不完全な機能はリリースしないという考えによってAndroid 11での提供が見送られた「全画面スクリーンショット」がついにAdroid 12で正式に追加されます。

これまでのAndroidで縦長の画面を保存する場合、スクショ→画面スクロール→スクショ…といったような繰り返しの面倒な作業が必要でしたが、Android 12では一発ですべての画面を保存できます。

全画面スクリーンショットを利用するには、通常のスクリーンショットと同じように電源キーとボリュームダウンキーを同時押し。その後、画面左下に表示される「キャプチャ範囲を拡大」ボタンをタップすると、保存範囲を選択する画面が表示されるので、最後に範囲を指定するだけです。

キャプチャ範囲を拡大をタップ範囲を選択する保存をタップして完了

残念ながら全画面スクリーンショットはすべてのアプリで利用できるわけではありません。Android 12 ベータ4のリリース時点でTwitterでは利用できるもののGoogle Chomreでは利用できませんでした。

Googleは、ViewベースのUIを使用していないアプリなど一部例外が存在していて、開発者が新たに追加されるScrollCature APIに対応する必要があると説明しています。

Android 12のイースターエッグ

Android 12のイースターエッグは、新しいデザイン言語“Material You”と連動したものになっています。

イースターエッグ:隠しコマンドを実行すると隠しメッセージ・画面が表示される機能

イースターエッグを表示するには設定画面から「デバイス情報」>「Android バージョン」に進んで「Android バージョン」を3回連続でタップします。時計の時間を12時に合わせると…

Android 12のイースターエッグ
Android 12のイースターエッグ
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