Android 12の新機能・変更点まとめ
Android日本時間2月19日、Googleが8月以降の正式配信に先駆けて「Android 12」を先行発表しました。
今回のメジャーアップデートでは、高画質・小容量なAVIF画像のサポートや通知デザイン/インターフェースの改善、触覚ジェネレーターなどが新たに追加されます。
この記事ではAndroid 12の新機能と変更点をまとめています。なお、デベロッパープレビュー版やベータ版の段階では随時状況が変わるので随時最新化します。
目次
- 1. Android 12の正式公開はいつ?
- 2. Android 12の対応機種
- 3. 通知デザインの変更
- 4. 設定画面のデザイン変更
- 5. クイック設定のメディアプレイヤー
- 6. スクショのマークアップツールの進化
- 7. Wi-Fiパスワードをニアバイシェアで共有
- 8. 未発表の新機能・変更
- 8-1. iPhoneライクな片手モード
- 8-2. 全画面スクリーンショット
- 8-3. 新しいジェスチャー(背面をダブルタップ)
- 8-4. マイクとカメラのプライバシー保護
Android 12の正式公開はいつ?
GoogleはAndroid 12の正式公開時期を8月以降および年内と案内しています。
正式版の公開に向けて開発者が準備するために必要なデベロッパープレビュー版は、既にリリースされた初期バージョンを含めて4月までに3バージョンが登場する予定。
5月にはベータ版の運用がスタートして8月までに4回のアップデートを実施したのち最終版、さらに正式版の配信がスタートします。
- デベロッパープレビュー1
- 開発者のフィードバックにフォーカスした初期ビルド。新機能やAPI、動作変更を実施。
- デベロッパープレビュー2
- 追加の新機能やAPI、動作変更のアップデート
- デベロッパープレビュー3
- 安定性とパフォーマンスを改善
- ベータ1
- 最初のベータ版リリース。Android Betaに登録しているアーリーアダプター向けのOTAアップデート
- ベータ2
- ベータ品質の改善アップデート
- ベータ3
- ベータ品質の改善アップデート
- ベータ4
- 最終版のAPIアップデート
- リリース候補版
- 正式配信
Android 12の対応機種
デベロッパープレビュー版の時点で発表されているAndroid 12の対応機種はPixel 3シリーズ以降のスマートフォンです。
つまり、日本で発売されているPixelスマートフォンはすべてAndroid 12の対象です。
- Pixel 5
- Pixel 4a 5G
- Pixel 4a
- Pixel 4 / 4 XL
- Pixel 3a / 3a XL
- Pixel 3 / 3 XL
通知デザインの変更
Android 12にアップデートしてすぐに気づくのは通知デザインの変更です。
背景は透明なダークから透明なホワイトに変わり、通知の右側に表示されるTwitterやGmailなどプロフィールアイコンがかなり大きくサイズアップ。左側に表示されるアプリのアイコンは背景は塗りつぶしでダークテーマがオフなら白で、オンなら黒でアイコンが描かれます。
個人的には正直見づらくなったかなと思います。


設定画面のデザイン変更
設定画面もデザインが変更されています。
トップに表示されるプロフィールアイコンは検索バーの外に出て大きく表示されるようになりました。検索バーは縦に太くなっています。


設定画面の1つ奥に進むとヘッダーは変わらないものの、その下に表示される各項目のエリアは青みがかって表示されるようになりました。
デベロッパープレビュー版バージョン1の段階では変更した理由はよくわかりませんが噂されているテーマの大幅拡張と連動しているのかもしれません。


クイック設定のメディアプレイヤー
音楽の再生中にロック画面やクイック設定パネルに表示されるメディアプレイヤーのサイズが大きくなって操作しやすくなるアップデートが実施されています。
また、特定のアプリでメディアプレイヤーが起動しないように設定で変更も可能になりました。


スクショのマークアップツールの進化
スクリーンショットを撮影した後に左下に表示されるマークアップツールが強化されています。
画面下に表示されるツールバーにクロップ(切り抜き)やテキストによる文字入れ、絵文字ステッカー、消しゴムが追加されたことでかなり便利になっています。
残念ながら邪魔でしょうがないスクリーンショット撮影後のサムネイルはAndroid 12になっても消すことはできません。ただ、サムネイルを左に払うことでカンタンに画面から消すことが可能になりました。


Wi-Fiパスワードをニアバイシェアで共有
自宅に来たゲストにWi-Fiを使ってもらう場合、長いパスワードを教えるのは非常に面倒です。
Android 12ではQRコードでのWi-Fiパスワード共有に加えて、ニアバイシェアを使ったWi-Fiパスワードの共有が可能になりました。


未発表の新機能・変更
iPhoneライクな片手モード
ようやくAndroidがOS標準で片手モードに対応します。年々、画面がビッグになるなかで手の小さい人にとっては朗報でしょう。
片手モードには2種類の動作があります。1つはAndroidスマートフォンでよく見られる画面を縮小してコーナーに寄せて表示するもの。もう1つはAppleのiPhoneのように画面をスライドさせるものです。意外にもAndroid 12にはiPhoneと同じ動作の片手モードが実装されているようです。
現時点ではAndroid 12に含まれているものの、デベロッパープレビュー版をインストールするだけでは利用できません。
Here's Android 12's one-handed mode – fully working. Sadly, it's like Apple's Reachability (vertically downsizing) rather than OHM on most OEM software (both horizontal and vertical downsizing). pic.twitter.com/IznRVHTgPu
— Mishaal Rahman (@MishaalRahman) February 18, 2021
全画面スクリーンショット
Android 11では実装が見送られた全画面スクリーンショット。まで目に見える形で実装されていませんが、Android 12にも含まれていることがわかりました。
特殊な操作を行って機能を有効にすると不具合はあるものの期待どおりにすべての画面をスクリーンショットで保存できるそうです。
Scrolling screenshots are still a bit janky/broken, but it actually works! (It's not enabled by default so you won't see it when you update.) pic.twitter.com/7ih2zQgvZk
— Mishaal Rahman (@MishaalRahman) February 18, 2021
新しいジェスチャー(背面をダブルタップ)
こちらもAndroid 11で実装が見送られた背面を2回タップして特定のアプリ等を呼び出す新しい機能はAndroid 12でも開発が続いています。
Pixel 5にAndroid 12をインストールするとダブルタップジェスチャー用の新しい設定項目が追加されるとのこと。ただし、現時点ではまったく動作しないとのこと。
マイクとカメラのプライバシー保護
ユーザーのプライバシーを侵害する恐れのあるマイクとカメラを利用しているかリアルタイムでユーザーに明示したり、マイクとカメラの利用をブロックする機能が準備されています。


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