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au、通話定額サービスと次世代の高速通信規格を2014年内に提供へ

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Yusuke Sakakura更新日:2014/10/11 23:28
au、通話定額サービスと次世代の高速通信規格を2014年内に提供へ

ドコモが通話定額サービスをスタートさせる“と報じられたのは昨年6月のこと。NTTドコモはこの日本経済新聞の報道に対して「決定した事実はない」とコメントしていました。

年が明けて2014年1月にはソフトバンクモバイルが音声通話の準定額サービスの導入を発表し、来月2014年4月から正式に提供されることになります。

また、先の日経による報道を否定したドコモも1月末に通話定額サービスの実現に欠かすことのできないボルテ=VoLTEを導入することを明らかにしており、今夏のモデルで対応機種が発売されるのではないかと噂されています。

主要3キャリア中2社がVoLTEを見据えるーそんななか、auを展開するKDDIの田中社長は朝日新聞のインタビューで年内にも通話定額サービスの提供を開始すると明言したようです。

今年の携帯電話のトレンドは”ボルテ”

朝日新聞の記事によれば、KDDIの田中社長は”今年の携帯電話のトレンド”について聞かれると、ボルテ=VoLTEを挙げ、年内にも通話定額サービスを始めると答えたようです。
「今年は高速通信規格LTEを使って、高い音質の音声通話サービス(ボイス・オーバー・LTE=ボルテ)の時代になる。ボルテに対応した通話の定額サービスも始める。LTEの通信網はもう一段、技術が上がり、もっと高速なLTEアドバンストの方向に進化するだろう」

引用元:高音質の次世代通話、年内に導入 KDDI・田中社長:朝日新聞デジタル

ボルテ=VoLTEとは?

ボルテ=VoLTEの話しをする前に現在のLTEについてカンタンに話しておきます。

LTEの魅力が高速なデータ通信にあるということはLTE対応のスマートフォンやモバイルルーターを利用しているみなさんであれば理解していると思いますが、音声通話の魅力についてはあまり聞かれませんよね?

それもそのはずで、実はLTE対応のスマートフォンで音声通話を行う場合は従来の携帯電話やスマートフォンと同じ3Gの回線を使っているからです。

この音声通話の3Gに取って変わろうとしているのが、ボルテ=VoLTEです。

ボルテは、LTEの高速なデータ通信回線を使って音声通話を実現するもので、正体はIP電話です。

IP電話と聞くと音声の遅延など音質に不安な印象がありますが、ボルテの場合は周波数の利用効率が高いLTEの回線を使うことで混雑時でも質の高い通話が可能とされています。

ただ、あくまでも理論的な話しであるため、実際に利用したときに人間の耳で音質の違いや良さが実感できるほどの差があるのかはサービスが開始されるまではわかりません。

通話定額サービスでLINEや楽天から音声通話を守りぬけるか

LINEはこれまでの無料通話サービスに加えてAndroid向けに有料のIP電話サービス「LINE電話」の提供を開始しました。

このほかにも、月額無料の「IP-Phone SMART」やテレビCMなどで知名度のある「050 plus」、品質を重視した有料の「楽天でんわ」などIP電話サービスはライバルの多い業界になっています。

ただし、いずれも料金体系は複雑であり、それも影響してか一般層にまではまだまだ広く浸透しておらず、LINEがキャリアメールの代わりとなったような現象はまだ起きていません。

定額制の通話プランがキャリアから提供されるとなれば、わかりやすい料金体系でこれまでよりも安く通話することができ、ユーザーにとってもメリットが多く、音声通話を利用しなくなったと言われる現在でもキャリアが付け入る隙は多いはずです。

SNSやLINEなど優れたテキストコミュニケーションツールの登場でキャリアの音声通話による収益は下がり続けていますが、通話定額サービスの提供をキッカケに復活はあるのでしょうか。
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