2月25日に開幕したJリーグ2017年シーズン。今年から放映権がスカパーから「DAZN(ダゾーン)」に移って初めての開幕戦を迎えました。
DAZNはインターネットを利用したスポーツ専門の動画配信サービスのため、アクセスが集中して配信サーバーがダウンする可能性が指摘されており、開幕前から不安を抱いていたユーザーも多くいたようですが、残念ながら不安が的中してしまいました。
2日連続でアクセス集中による障害発生、2日目は1試合まるごと放送されず
Jリーグ開幕日となった2月25日は8試合を放送。試合開始直後から配信が途切れるといった事象が確認できたもののなんとか視聴できました。
しかし、8試合のうち7試合が終了し、大宮アルディージャvs川崎フロンターレの1試合のみ放送される時間帯になるとアクセスが集中したことで視聴できなくなる不具合が発生。ようやくまともに視聴できるようになったのは試合終了間際でした。
開幕日の2日目はガンバ大阪vsヴァンフォーレ甲府の1試合のみが放送されると試合開始前から障害が発生。なぜかバレーボール・Vプレミアリーグ男子のチャンネルで配信され、本来の配信チャンネルではキックオフから放送されることなくそのまま試合終了となりました。
1日目は配信が途切れながらもなんとか視聴できたこともあってかDAZNのTwitterアカウントに寄せられた苦情は少なめ。しかし、2日目は前日に続いて障害が発生、さらに試合開始から1秒も配信されることなくそのまま前半が終了したこともあって怒りが爆発したのか、前半終了までの45分で500件を超える苦情を含むツイートが寄せられました。
【お知らせ】現在、G大阪vs甲府のライブ配信がご覧いただけない状況です。大変申し訳ございません。出来るだけ早い復旧に向けて、現在作業中ですので、今しばらくお待ちください。
— DAZN ダ・ゾーン ヘルプ (@DAZN_JP_Help) 2017年2月26日
苦情ツイートには、「この日を楽しみしていた」、「早く復旧してくれないと試合が終わる」、障害発生時に表示される“ご利用中のインターネット回線環境もしくはDAZNをご利用いただいてるデバイス数をご確認の上、再度ご利用ください”といったメッセージが「障害を客の回線のせいにしている」、中でも特に多かったのは「スカパーに戻せ」というツイートでした。
DAZN、「何百万人が同時に視聴しても映像の質に問題がないと確認されています」
DAZNを提供する英パフォームのラシュトンCEOは、開幕戦など視聴者が集中した場合、映像が乱れたり、止まることはないのか?という指摘に対して視聴者が多いほど安定した映像を配信できる。これまでも実績があり、何百万人が同時に視聴しても問題がないことを確認していると語っていましたが、実際には2日連続で障害が発生し、まともに視聴できることはありませんでした。
開幕戦など試合中継を見るユーザーが集中した際、映像が乱れたり、止まることはないのか。ラシュトンCEOは通信の乱れについては全く心配する必要がないと語る。 「私たちのCDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)は、むしろより多くの人が視聴しているほうがパフォーマンスに関しては安定することができる。パフォームグループでは、サッカー以外にもこれまで様々なスポーツをライブストリーミングしてきた実績がある。ローンチ前にもテストを行い、何百万人が同時に視聴しても映像の質に問題がないと確認されています」
- 引用元
- BuzzFeed
パフォームはJリーグの放映権を10年間・2,100億円で契約。莫大な放映権を原資に上位クラブには強化分配金が支払われ、世界的なビッグネームの移籍などJリーグが活性化すると見られていますが、観客がまともに試合を見られないのでは本末転倒。DAZNのTwitterアカウントに寄せられた大量のツイートは苦情がほとんどですが、中には「始まったばかり、今後に期待」という声も多くありました。来週以降は安定した映像で配信できるのでしょうか。
DAZNは初月無料・月額1,750円で視聴できるスポーツ専門の動画配信サービスとして2016年8月に日本でも提供開始。2月にはドコモとの提携を発表し、ドコモユーザーの場合は月額980円で利用できる「DAZN for docomo」が提供されています。
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