スマホとマイナンバーカードを使って本人確認できる「デジタル認証アプリ」が登場しました。
デジタル認証アプリを利用することで、不正ログインの防止に効果的な安全なログイン方法を手軽に利用できるほか、購入が難しいプレミアム商品を1人1個に限定販売して転売を防止することもできます。
この記事では、デジタル認証アプリでできることや設定方法、使い方をまとめています。
デジタル認証アプリでできること
デジタル認証アプリでは、推測や漏えいによって不正ログインされるパスワードの使用を回避して安全にログインしたり、オンライン本人確認の際に免許証などをカメラで撮影する手間を省略できます。
具体的な活用例は以下のとおり。
- ECサイトやネットバンキングログイン時の本人確認
- 公共施設やシェアリングサービスなどのオンライン予約
- ライブ会場等での酒類購入時の年齢確認
- 地域アプリ登録時のオンライン本人確認
- 予約システムを用いた面談や施設予約時のオンライン本人確認
対応アプリと使い方
デジタル認証アプリを利用するには、サービスやアプリ側の対応が必要です。
現時点で対応を予定しているのは、横浜市の子育て支援アプリ「パマトコ」と、三菱UFJ銀行の口座開設アプリ「スマート口座開設」と案内されています。
例えば、2025年度上期の導入を目指す三菱UFJ銀行の口座開設アプリでは、口座開設時に必要な本人確認においてマイナンバーカードを選択すると、デジタル認証アプリが起動するように変更されます。
これまでは、スマート口座開設アプリにマイナンバーカードの読み取り機能が備わっていて、本人の顔も撮影する必要がありましたが、上記の利用イメージを見るとマイナンバーカードの読み取り機能がデジタル認証アプリに移行され、顔を撮影する手間も省略されていることがわかります。
携帯電話契約の本人確認も便利に?
携帯電話の契約における本人確認対応においてもデジタル認証アプリ対応が期待されます。
これまではオンラインなど非対面で携帯電話を契約する際、免許証などの本人確認書類を表・裏・斜めから撮影し、さらに自分の顔をカメラで撮影して本人確認する必要がありましたが、犯罪防止のために券面を撮影した確認方法は廃止に。
今後、非対面における本人確認はマイナンバーカードのICチップ読み取りに一本化されます。
デジタル認証アプリを活用することで、開発側はマイナンバーカードのICチップを読み取って本人確認するシステムを全て構築する必要がなくなるほか、三菱UFJ銀行の口座開設アプリのように、本人の顔を撮影することなく本人確認できるものと思われます。
対応が拡大すれば、eSIMの再発行など特定の手続き時に必要な本人確認がもっと簡単になったり、顔写真の確認が不要になることで手続き可能な時間が延長される可能性もあります。
デジタル認証アプリの設定方法
デジタル認証アプリを利用するには、アプリをダウンロードしたあとに、以下の手順を参考に設定するだけです。
ただし、上でも書いたように対応アプリやサービスが出るまでは使い道がありません。アプリに対応するためのAPIは無償提供されるため、今後対応が拡大するものと思われます。
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