グーグルが、人工知能ボットを搭載した新しいメッセンジャーアプリ「Allo(アロ)」を今夏配信することを発表しました。
グーグルの人工知能ボット搭載したメッセンジャーアプリ「Allo」
Alloは、「表現」「グーグルアシスタント」「セキュリティ」が特徴の新しいメッセンジャーアプリです。
表現 – タップ式の新しいメッセージのやり取り「スマートリプライ」
トーク画面では、テキストのほかに絵文字やスタンプ、写真に手書きを加えて送信することが可能。人間が会話で声の大きさを変えるように、吹き出しと文字の大きさを変更することで感情を表現することができます。
相手からメッセージが来ると、返信候補が表示する「スマートリプライ」機能を搭載。機械学習によるユーザーに合わせた内容と、会話の文脈を読み取った返信候補を提案してくれます。
スマートリプライによって、吹き出しをタップするだけでメッセージのやり取りが可能、これまでのキーボードを使った文字入力によるやり取りから、タップ式の新しいやり取りに進化します。
グーグルアシスタント – 人工知能ボットによるスムーズな会話
パスタの写真が投稿された流れでイタリアンを食べに行こうという流れになると、人工知能ボット「グーグルアシスタント」が会話に参加。これまでの会話を読み取って吹き出しが表示されます。
吹き出しをタップすると、グーグルアシスタントによって近くにあるイタリアンレストランの一覧がトーク画面に投稿されます。「営業中」「評価順」「安い」などの候補をタップすると、絞込み検索が可能。
そのまま、グーグルアシスタントと会話でやり取りすることで人数、時間を指定してお店の予約が完了します。
これまではお店を探すのにアプリや画面を切り替え、キーボードを表示して文字を入力して・・・、と非常に手間が多くなっていましたが、「グーグルアシスタント」を搭載することによって、アプリや画面を移動することなく、タップ操作だけでお店を検索し、予約まで完了することができます。
グーグルアシスタントは会話のサポートだけでなく、専用のアカウントにメッセージを送ることで、Google検索で提供しているスポーツの結果・日程を返してくれたり、YouTubeに投稿された動画を検索してトーク画面に貼り付けて、アプリを移動することなくその場で再生こともできます。
セキュリティ
Alloには、通常モードのほかにIncognitoモード(シークレットモード)が搭載されています。
通常モードは、友だちとのプライベートな空間でメッセージのやり取りができますが、グーグルアシスタントが動作しているため、完全なプライベートではありません。
一方、Incognitoモードは、メッセージの暗号化、期限付きのチャット、プライベート通知を利用することができるセキュリティに配慮したシークレットモードです。
「Allo」は今夏提供、AndroidとiOS向けに
「Allo」は、AndroidとiOS向けに今夏提供されます。既にGoogle Playストアではアプリページが公開されており、事前登録が可能になっています。
事前登録すると、アプリのリリース時に通知が届くとのこと。いち早く「Allo」を使いたいのであれば事前登録を済ませておきましょう。
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