2016年はiPhoneが2年に一度の大幅アップデートを遂げる年。
これまでにイヤホン端子の廃止などが噂されていますが、大画面を搭載する「iPhone 7 Plus」と「iPhone 7」の差別化が行われるとも噂されています。
具体的には、現在の最大容量である128GBから256GBモデルに倍増し、バッテリー容量が10%アップするというもの。さらに、光学ズームに対応し、デュアルカメラを搭載すると報じられています。
iPhone 7 Plus、光学ズームとデュアルカメラを搭載か
これまで多数の正確なレポートを発信してきたKGI Securitiesのアナリスト Ming-Chi Kuoによると、「iPhone 7 Plus」には光学2〜3倍ズームに対応したデュアルカメラが搭載されるとのこと。
Reliable Apple analyst Ming-Chi Kuo at KGI securities is today reporting that they believe the iPhone 7 Plus will come with a dual-camera system option with Linx camera technology Apple acquired last year.
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KGI also floats the possibility that the Plus will feature an optical zoom, with 2-3x magnification.
引用元:KGI: iPhone 7 Plus likely to feature dual-camera system for better photos using LinX tech, 2-3x optical zoom | 9to5Mac
アップルは2015年にスマートフォンおよびタブレット向けに特化したカメラ技術を持つLinX Computational Imagingを買収。LinXは、複数のレンズとセンサーで同時に画像を複数枚撮影するカメラシステムを開発しており、これが新型iPhoneに使用されるのではないかと、昨年も噂されました。
このデュアルカメラシステムによって、ピントの異なる複数枚の画像を同時に撮影し、センサが被写体との距離を記録することで、一眼レフカメラのような背景ぼかしを実現したり、写真の撮影後にピントの変更が可能な新機能の実現が期待されます。なお、同様の機能がファーウェイの「Honor 6 Plus」に搭載されています。
ズーム撮影時の画質が飛躍的に向上する「光学ズーム」
個人的に期待したいのはズーム撮影時の画質を飛躍的に向上させる光学ズームへの対応です。
iPhoneなど一般的なスマートフォンが採用しているデジタルズームは、画像を拡大後に切り取ることでズームを実現しているため、ズームするほど画質が劣化します。一方、光学ズームは、レンズを動かして焦点距離を変化してズームを実現するため、画質に劣化のないキレイな状態で写真の撮影が可能になります。
先日、ASUSが日本で正式発表した「Zenfone Zoom」は、まさしく光学3倍ズームを搭載したスマートフォンです。Zenfone Zoomでは、2枚のプリズムを用いて光を屈折させるレンズユニットを搭載することで薄型のボディを実現しています。
ただ、それでも「Zenfone Zoom」のボディの厚さは11.95mm(最薄部5mm)となっています。カメラユニットがどこまでボディの厚さに影響を及ぼしているのかは不明ですが、iPhone 6s Plusの7.1mmには遠く及ばない数値になっています。
高性能なカメラを搭載するのはプレミアムモデルのみ
同氏のレポートによると、光学ズームやデュアルカメラへの対応は大型のディスプレイを搭載する「iPhone 7 Plus」のプレミアムモデルが対象になるとのこと。
プレミアムモデルが登場するとなれば「iPhone 7」はノーマル・Plus・Premiumの3モデル構成になります。また、今春には小型モデルの「iPhone 5se」が発売されると報じられており、最新の端末で4つのバリエーションを持つことになります。
光学ズームの存在を考えると、ノーマル・Plusではこれまでどおり薄型を追求したモデルに、Premimuでは多少厚みを増しても高性能なモデルになるとも考えられますが、どうでしょうか。
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