Photo by Samsung Newsroom
9月の発売日に向けて大量生産がスタートしたと報じられた「iPhone 8」には、新たに顔認証「Face ID」が搭載される可能性が高いようだ。
顔認証で懸念されるのはセキュリティ性と利便性だ。顔認証は本人でなくとも写真で認証を突破されてしまう可能性がある。指紋認証でも本人の指紋を入手すればカンタンに認証を突破できるが、写真を入手するよりも非常に困難だ。利便性においては顔の読み取りのためにわざわざiPhoneを持ち上げてカメラを覗き込む必要がある。
新たな情報によれば「Face ID」は机に置いたままでも利用できるほか、指紋認証よりも安全に利用できるらしい。
顔認証「Face ID」、認証スピードは高速で指紋認証よりも安全?
9to5macはiHelp BR経由で、数々の情報が明らかになっている「HomePod」のファームウェアから「AXRestingPearlUnlock」と「com.apple.acessibility.resting.pearl.unlock」のコードを発見。
これまでの情報から「Pearl」は顔認証の内部コードであることが明らかになっている。今回明らかになった両方のコードに存在する“Resting”が具体的に何を意味するのかこれだけのコードから確証を得ることはできないが、iHelp BRではiPhoneが静止状態であることを示すものとしている。つまり、iPhoneが机の上などに置かれている状態、iPhoneが手に持たれていない状態での解除処理が存在するということだ。
後者のコードはパッケージ名で前半部分は障がい者のための視覚・聴覚・身体機能サポートを提供する「アクセシビリティ」を示す。顔認証「Face ID」はiPhoneを手に持って操作できない人も利用できるよう配慮されるのかもしれない。
なお、机に置いたままでも顔認証「Face ID」が利用できるという情報はBloombergが今年7月に報じていた。コードの内外から同じ情報が明らかになったことで、顔認証が100ミリ秒以内にiPhoneのロックを解除できること、顔認証が多くのデータポイントを必要とするため指紋認証よりも安全に利用できるなどBloombergが伝えた情報の信憑性も高くなりそうだ。
iHelp BRはさらに「APPS_USING_PEAR」と「PEARL_AUTOLOCK」というコードも発見している。
「APPS_USING_PEAR」はサードパーティのアプリもPEAR――顔認証が利用できることを示す。パスワード管理アプリなどではアプリの起動時に指紋認証を要求することがあるが、同じように顔認証を要求できるようだ。「PEARL_AUTOLOCK」は解除ではなく、逆の機能を意味する。顔認証が突破できなかった時のオートロック処理に関するものだろうか。
Appleが12月に発売するホームミュージックスピーカー「HomePod」にはiPhoneと同じiOSが搭載される。HomePodのファームウェアからは顔認証「Face ID」の存在や複数の顔・顔の角度情報を登録できること、決済サービス「Apple Pay」でも顔認証が利用できることが明らかになっている。
顔認証が追加された場合、指紋認証「Touch ID」がどうなるのか気になるところだがバーチャル式のホームボタン「Home Indicator」の存在も明らかになっていてTouch IDが廃止される可能性もある。
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