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Appleのホームミュージックスピーカー「HomePod」のファームウェアを元に顔認証「Face ID」や画面サイズ・解像度、ベゼルレスデザインなど続々と「iPhone 8」に関する情報が伝えられているが、新たに指紋認証「Touch ID」やディスプレイ・フロントカメラ・ステータスバーの新機能など様々な情報が明らかになった。
残念、画面内蔵式の「Touch ID」に関する記述は見当たらず
iPhoneと同じiOSを搭載するホームミュージックスピーカー「HomePod」のファームウェアからiPhone 8に関する多数の情報を明らかにしたのはSteve T-S氏(@stroughtonsmith)
指紋認証「Touch ID」、待望の画面内蔵式は実現されず
iPhone 8で最も情報が錯綜しているのは指紋認証の「Touch ID」だ。背面に移動する、顔認証に移行して廃止される、画面内蔵式になる、電源ボタンとの兼用になる、などスマートフォンに実装されているすべてのパターンを網羅するほどの噂が伝えられてきた。
同氏によれば、現在のところファームウェア内に画面内蔵式「Touch ID」に関するコードは見つかっていないとのこと。既に顔認証に関する記述が発見されていることから、Touch IDは背面に移動するか顔認証に移行して廃止されるの2つになりそうだ。電源ボタンと兼用される可能性も残しているが、報じられているのは側面に配置されている電源ボタンのサイズを縦に長くして指紋認証を実現するというもの。ソニーのXperiaなどで実装されている方式だが、薄型のiPhoneで厚みを変えずに実現するのは非常に困難。Appleがイヤホン端子を廃止してまで薄型にこだわったことを考えれば厚みを増やすことはないだろう。
For what it's worth… I've seen nothing to suggest an ultrasound under-the-display Touch ID here. Looks like not this year. Quash that one
— Steve T-S (@stroughtonsmith) 2017年8月1日
画面をタップしてディスプレイをオン、新機能「Tap to wake」
ファームウェア内からは新機能「Tap to wake」に関する記述も見つかっている。これはAndroidで多くの機種が既に採用している機能で画面を2回タップするだけでスリープを解除してディスプレイをオンにできるというもの。
iOS 10ではiPhoneを傾けるだけでディスプレイをオンにできる新機能が追加されたが、iPhoneを触る時はホームボタンに指を置くのがクセになっているため通知画面をスキップして画面ロックを解除してしまうことがほとんだ。お世辞にも使い勝手が良いとはいえない。iOS 10の配信後は同機能をオフにしたいという声も多かった。
「Tap to wake」が追加されればこういった不満は解消されるだけでなく、Touch IDが廃止された場合は電源ボタンを押さなくても画面をタップするだけでディスプレイをオンにして顔認証をスムーズに利用できる。
ステータスバーは左右に分割された新しいデザインに
これまで噂されてきたようにiPhone 8ではFaceTimeカメラや光センサー、スピーカーなどの配置エリアを残したベゼルレスデザインになる。HomePodのファームウェアからベゼルレスデザインのiPhoneが発見されているため信憑性も高い。
ベゼルレスデザインで影響を受けるのはステータスバーだ。一直線のステータスバーが配置エリアによって左右に分断、分割されることになる。Steve T-S氏は分割ステータスバーについて「複雑でパワフルなデザイン」と表現しているが詳細は不明。
Photo by Benjamin Geskin
FaceTimeカメラは深度測定に対応か
今秋配信予定の「iOS 11」の主要機能は「AR」だ。WWDC17でお披露目されたAR機能はクオリティの高いもので開発者もユーザーも期待が持てるものだった。
HomePodのファームウェアには、ARの開発キット「ARKit」に関するヒントも含まれているようで、Steve T-S氏は深度測定に対応するFaceTimeカメラをあげている。詳細は不明だがiPhone 8ではさらにARを楽しめそうだ。
キーボードに新UI「Dock」が追加
iOS 11の新機能には片手でも快適に文字入力ができる片手キーボードが搭載されるが、まだ明らかにされていない新機能として新しいユーザーインターフェース「Dock」が追加されるようだ。
同氏はキーボードに表示されている地球儀ボタンや音声ボタンがホームボタンエリア(ファンクションエリア?)に移動するのではないかと予想している。
ホームボタンはソフトキーに?
Touch IDが廃止されるとなればホームボタンの存在が気になるところ。ホームに戻ることはもちろん、アプリの切り替え画面を表示したり、スクリーンショットの撮影、強制再起動など多くの場面で利用する。Steve T-S氏によれば、ファームウェアには仮想的なホームボタン――「home indicator」に関する記述も含んでいたようだ。ディスプレイに表示される「home indicator」は状況によって表示/非表示を切り替えるとのこと。
Androidでは、ソフトキーでホームボタン実現している機種が多数存在する。ゲームや動画などフルスクリーン時でコンテンツを表示する場合はホームボタンが自動で非表示になり、必要な時はスワイプ動作で表示することもできる。
以前からiPhone 8でホームボタンが廃止されるとの噂は伝えられてきたが、「home indicator」の存在が明らかになったことでホームボタン廃止の信憑性が増す事になりそうだ。
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