ドコモ、無線LAN対応のN906iLが個人向けにも販売。
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

これまで無線LANに対応した「iL」シリーズは法人向け限定で発売されていましたが、「N906iL」は個人向けにも販売すると、NTTドコモが決算発表会において発表しました。
この記事によれば、NTTドコモが決算発表会において「FOMA」の個人向け新サービスとして、家庭内の無線LAN経由で音声通話やパケット通信を可能にする「ホームエリア向けサービス」を提供し、同サービス向けとして、FOMA網と無線LANの両方の通信モジュールを内蔵した端末を、個人向けとして新たに提供すると発表しました。
「ホームエリア向けサービス」とは、家庭内に設置してある無線LANルーターを設置することで、FOMA/無線LANの両対応端末と通信可能にするというもの。要約すれば、家庭内では無線LAN経由でインターネットに通信でき、屋外ではこれまで通りFOMA網でインターネットに通信できるというもの。
さらに、音声通話とパケット通信のいずれも無線LAN経由で可能にする予定としており、IP電話の導入も視野に入れているようです。
無線LANで通信した場合、IEEE802.11bで最大11Mbps、IEEE802.11a/gで同54Mbpsと現在携帯電話の最高通信速度となっている7.2Mbpsを大幅に上回り、高速で通信することが可能になります。さらに、IP電話を導入する際に発生する問題はIP電話による膨大な負荷によってFOMA網での通信が接続しにくくなるというものですが、無線LANでIP電話が可能になればこれも解決することができます。
NTTドコモでは、このサービスを月額制で提供する予定を立てているようです。