Apple、iPhone 17シリーズの「光学ズーム」を「光学品質」に修正
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

AppleがiPhone 17シリーズの製品ページを更新しました。
今回の更新では、カメラの「光学ズーム」という表現が「光学品質望遠」または「光学品質ズーム」に修正されています。
クロップズーム≠光学ズーム




修正されたズーム機能は、いずれもイメージセンサーの中心を切り抜いた、いわゆるクロップズームと呼ばれるもの。
一方、光学ズームは物理的にレンズを動かして焦点距離を変える仕組みであることから「クロップズームは光学ズームではない」「優良誤認ではないか」との指摘がされていました。
なぜ今問題に?
iPhoneがクロップズームに対応したのは3年前のiPhone 14 Proが初めてです。
当時の表現も「光学2倍望遠」となっていて、後継機の15、16シリーズでも同様の指摘はあったものの、大きな問題にはなっていませんでした。

なぜ今、大きな問題になったのかーーおそらくこれまで2倍にとどまっていたものが8倍になったことで、訴求効果が広く、強くなったことではないでしょうか。
もうひとつはクロップズームに対応するスマートフォンが増え、Apple以外のメーカーは「光学相当」「光学相当画質」「光学レベル」「ロスレス」など、デジタルズームとは言わないまでも、ピュアな光学ではないと表現していたことです。
iPhoneが光学の表現を貫いたことで、他のスマートフォンに比べて優位性があるような表現になっていました。
米Appleは発表当初から「光学品質」と表現していた
米Appleはクロップズームに初めて対応したときから製品ページでもスペシャルイベントでも製品仕様でも「optical-quality」(光学品質)と説明・表現していました。
理由は分かりませんが、日本向けのページでは「品質」という表現が意図的に削られていたことになります。
なお、携帯総合研究所では、クロップズームについて説明する際に、光学相当または光学品質、ロスレスなどと表現してきました。
iPhoneにおいても光学2倍ズームを光学相当2倍ズーム、iPhone 17 Pro / Pro Maxにおいても光学相当8倍ズームと言い換えてお伝えしていましたが、見直しを行ったところ一部漏れがあったので修正しております。
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