iPhone版フォートナイト、日本のApp Storeに約6年ぶり復活。突然戻ってきた理由とは
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」が、オーストラリアを除く世界各地のApp Storeで再びダウンロード可能になりました。
フォートナイトは2020年8月、開発元のEpic Gamesが独自の課金システムを導入したことで、App StoreとGoogle Playの規約に違反したと判断され、両ストアから削除されていました。
その後、EpicとAppleの対立は世界各地で裁判に発展。日本ではスマホ新法の施行に伴い、iPhoneでもApp Store以外のアプリストアを利用できるようになり、Epic Games Storeを通じてフォートナイトを入手できるようになっていました。
ただ、App Storeから直接入手する場合と比べると、Epic Games Store経由では複数の手順が必要です。今回、フォートナイトがApp Storeに復帰したことで、ユーザーはより簡単にダウンロードできるようになります。
復帰の背景にあるApple手数料問題
Epic Gamesは、今回の配信再開にあわせて発表した声明で、App Storeへの復帰を決めた理由を説明しています。
背景にあるのは、AppleとEpicの裁判で争われているApp Store手数料の問題です。
Epicとの裁判を受けて、Appleは米国でアプリ内から外部決済へ誘導するリンクを認めました。しかし、そのリンクを通じてApp Store外で購入された場合でも、Appleは開発者に対して手数料を課すルールを設けています。
この対応についてEpicは、外部決済を認めたように見せながら、実質的にはAppleの高い手数料を維持するものだと反発。米連邦地裁もAppleの対応を問題視し、現在は、外部決済に対してAppleが手数料を取れるのか、取れるとしてどの程度の料率まで認められるのかが焦点になっています。
Appleは米国最高裁判所への申し立ての中で、外部決済に対してAppleがどの程度の手数料を課せるのかという判断は、米国だけでなく、日本を含む世界各国の規制にも影響すると主張したとのこと。つまり、世界中の規制当局が、Appleの手数料率がどこまで認められるのかを注視しているということです。
EpicはこのAppleの主張を受けて、Appleが手数料の根拠となるコストを裁判で明らかにせざるを得なくなれば、各国政府はEpicが不当とするApp Store手数料を認めなくなるはずだと説明。こうした見通しから、オーストラリアを除く世界各地のApp Storeでフォートナイトの配信再開に踏み切ったとしています。
また、Epicのティム・スウィーニーCEOは、今回の復帰について、Appleが開発者から徴収してきた手数料、いわゆるApple税が見直されるきっかけになるとして、Apple税の終わりの始まりと表現しています。
Fortnite is back on the Apple App Store as we head into the final battle of Epic v Apple in court. For years, Apple has fragmented iOS features and fees by territory, taking regulatory negotiating positions in secret, and intentionally delaying the pursuit of justice. https://t.co/9DMuf4SmKO
— Tim Sweeney (@TimSweeneyEpic) May 19, 2026
オーストラリアでは復帰せず
なお、オーストラリアのApp Storeでは、フォートナイトの配信はまだ再開されていません。
Epicによると、オーストラリアではAppleとの訴訟に勝訴し、裁判所はAppleの開発者向け規約の多くが違法であると判断しました。しかし、Appleは現在もその規約を適用し続けているとしています。
Epicは、違法と判断された決済条件のもとでフォートナイトを復帰させることはできないと説明。Appleが暫定的に合法的な決済条件を採用しない限り、オーストラリアでは裁判所の判断を待つ必要があるとしています。























コメントを残す