NTTドコモは、FOMAの開発効率を向上させるため、Linux OS向けアプリケーションソフトウェアセット「FOMA端末用オペレータパック」の開発を2009年後半より順次開始すると発表しました。
現在、FOMAでは「MOAP」というミドルウェアをメーカーで共用し携帯電話の開発期間を短縮していますが、今回発表されたオペレータパックを使用するれば、OSとプラットフォームを組み合わせるだけでiモードなどNTTドコモが提供する独自サービスが利用可能になります。
これにより、携帯電話を開発するメーカーは、独自性を追求したり、開発費が大幅に減少されるようです。
三菱電機とソニー・エリクソンが抜けた穴をなんとしかして埋めようとしていますね。
iモード対応も容易に──LiMo仕様準拠の「FOMA端末用オペレータパック」開発へ – ITmedia +D モバイル
この記事によれば、FOMA端末向けのアプリケーションをメーカーが独自で開発する必要性がなくなるため、FOMAを開発したことがないメーカーでも比較的容易にFOMAの開発が行えるとのこと。
三菱電機とソニーエリクソンが抜けた今、NTTドコモに端末を提供するメーカーは「NEC」「Panasonic」「SHARP」「富士通」「LG電子」「モトローラ」「ノキア」の7社となっています。また、ハイエンドモデルに端末を供給しているのは4メーカーとなっています。
端末を供給するメーカーが少なければユーザーが端末を選ぶ際の選択肢が減少し、ユーザーの流出に繋がってもおかしくはありません。そこで対策を打ったようですが、オペレータパックが提供されるのは2009年後半と1年半後となり、その頃には手遅れになっていそうですが・・・。
報道発表資料 : FOMA端末用オペレータパックの開発について | お知らせ | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080421_00.html