NTTドコモ、HSUPA対応携帯電話プラットフォームを共同開発
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

この4社はこれまでW-CDMAやGSMをサポートするプラットフォームやHSDPAをサポートするプラットフォームを共同で開発し、そして今回これまで最大384kbpsだった上り速度を最大5.7Mbpsまで押し上げるHSUPAをサポートするプラットフォームを開発することになりました。
NTTドコモからの発表によれば、NTTドコモとルネサステクノロジ、富士通、シャープの4社でHSUPAやHSDPA、W-CDMA、GSM、GRPS、EDGEに対応したワンチップLSI「SH-Mobile G4」を搭載した携帯電話のプラットフォームを共同で開発するとのこと。また、開発の完了は2009年第4四半期(1月~3月)としています。
SH-Mobile G4は、機能の高集積化や処理速度の向上、HD対応の動画処理、3Dグラフィックの性能向上を実現できるLSIとなっています。また、下り方向の通信速度を高速化するHSDPAに加えて上り方向の通信速度を最大384kbpsから5.7Mbpsまで高速化することが可能となっています。
また、この共同開発されたプラットフォームを採用することでメーカーが個々に独自開発する必要がなくなり、端末を開発する期間の短縮やコストの削減が見込めるようです。
プラットフォームのイメージはこんな感じです。
気になるのはどのモデルから採用されるのかなんですが、開発の完了が2009年第4四半期 – 2010年の1月~3月に完了を終えるということで恐らく速くて2010年の夏モデルとなり、これまでの通信速度を向上させているタイミングから2010年の秋冬モデルになるのではないでしょうか。
LTEのスタート時期が2010年と現時点では噂されていますが、SH-Mobile G4を搭載したプラットフォームの開発完了時期を考えるともう少し遅くなりそうですね。