NTTドコモやフジテレビジョン、伊藤忠商事、スカパーJSAT、日本放送の5社が新たなケータイ・モバイル機器向けの放送への参入を目指して2009年1月をめどに「マルチメディア放送」を設立すると発表しました。
2011年のアナログテレビ終了後に空く周波数帯を利用してサービスを展開。
ISDB-Tmmの推進に本腰――ドコモら5社、「マルチメディア放送」設立 – ITmedia +D モバイル
NTTドコモら5社が展開するのは2011年のアナログテレビ終了後に空いた周波数帯を利用した携帯端末向けの次世代マルチメディア放送です。
5社が展開する次世代マルチメディア放送はISDB-Tmmといわれる方式を利用して配信される放送サービス。
ISDB-Tmm方式を採用することでワンセグとの互換性を保ちながら、蓄積型コンテンツ配信などの新サービスの展開が可能となります。
また、2011年にアナログテレビが終了することによって空く周波数帯を利用したサービス展開は他社も目指しており11月にはソフトバンクモバイルの子会社であるモバイルメディア規格がISDB-Tmm方式を利用したマルチメディア放送の支持を表明しています。
異なる放送方式としては米クアルコムが開発したMediaFLOがあり、auを展開するKDDIが主要株主となっているメディアフロージャパン企画ではMediaFLOを使用したサービスの研究を行っています。
ちなみに、周波数の割り当てや事業数、技術方式については、総務省が検討を進めているとのこと。
モバイルWiMAX競争再び?
周波数の割り当てや事業数を総務省が検討しているということでふと思い出すのは昨年から今年にかけて行われたモバイルWiMAXを巡った競争です。
事業数などをモバイルWiMAXの様に絞るかは決まっていませんが、事業数を制限するとなれば再びモバイルWiMAXの様な競争が起こるかもしれませんね。