Appleが数週間後に発表する新型iPhoneは一部モデルが専用のペンデバイス「Apple Pencil」をサポートすると噂されていたが、残念ながら見送りとなるようだ。
未発表のAppleデバイスにおいて最も信頼できる情報を伝えるMing-Chi Kuoが新型iPhoneに関する最新のレポートを公開した。
デュアルSIM対応は中国など限られた地域のみ提供
KuoのレポートによるとAppleは9月9日の週にスペシャルイベントを開催し、3つの新型iPhoneを正式発表するようだ。
これまでの傾向やリークされたドイツの携帯電話事業者の計画から発表日が9月12日、予約開始日が9月14日、発売日は9月21日と報じられている。
以前、Kuoは3機種すべて同じタイミングで発売されるとしていたが、最新のレポートでは製造工程で問題に直面している6.1インチの低価格モデルの発売日は他の高機能モデルより「やや遅れる」としている。具体的な遅延状況は報告されていないが、11月末以降と報じられていたような事態にはならないかもしれない。
デュアルSIMは中国限定?
昨夜、Bloombergも報じたとおり画面サイズの大きな6.1インチと6.5インチのモデルは2つのSIMカードが利用できるデュアルSIMをサポートするようだ。ただし、中国などの限られた地域でのみ利用できるとのこと。なお、未確定と前置きした上で5.8インチモデルはシングルSIMながらも埋込み型のeSIMをサポートする可能性があるとしている。
新型iPhoneのスペック
6.1インチモデルは低価格であるもののチップセットは他の2機種と同じように最新の「A12」チップを搭載するという。メモリの容量は他の機種に比べて1GB少ない3GBになるため性能には小さい差は生まれる。
バッテリーの容量は6.5インチが3,300-3,400mAh、5.8インチが2,700-2,800mAh、6.1インチが2,600-2,700mAhとなる。以前、Kuoはバッテリーの構造が改善されるとレポートしていたが従来のままとなるようだ。販売価格は6.5インチが900-999ドル、5.8インチが800-900ドル、6.1インチが600-699ドルになるとのこと。
なお、現在はiPadのみで使用できるペンデバイス「Apple Pencil」を有機ELディスプレイを搭載した新型iPhoneがサポートすると報じられたがKuoは優れたユーザーエクスペリエンスを実現できないことを理由に対応しないとレポートしている。
6.5インチ | 5.8インチ | 6.1インチ | |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 有機EL | 有機EL | 液晶 |
チップ | A12 | A12 | A12 |
メモリ | 4GB | 4GB | 3GB |
ストレージ | 64GB/256GB/512GB | 64GB/256GB/512GB | 64GB/256GB |
デュアルSIM | ○ | × | ○ |
メインカメラ | デュアルカメラ 6層レンズ 光学手ブレ補正 | デュアルカメラ 6層レンズ 光学手ブレ補正 | シングルカメラ 6層レンズ 光学手ブレ補正 |
アンテナ | 4×4 MIMO | 4×4 MIMO | 2×2 MIMO |
フレーム | ステンレススチール | ステンレススチール | アルミニウム |
バッテリー | 3,300-3,400mAh 2セル | 2,700-2,800mAh 2セル | 2,600-2,700mAh 1セル |
ボディカラー | 3色 | 3色 | 5色 |
原価 | 340-380ドル | 310-340ドル | 240-270ドル |
販売価格 | 900-999ドル | 800-900ドル | 600-699ドル |