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「SIMロックは解除するか、一定期間後に解除できるのが適当」ー総務省

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Yusuke Sakakura更新日:2015/07/07 17:43
「SIMロックは解除するか、一定期間後に解除できるのが適当」ー総務省
Photo By Christian Payne
最近、またまた話題となっているSIMロックに関する報道。4〜5年前ぐらいにも議論されたものの、結局は事業者が定める機種のみSIMロックの解除が可能になりました。

各事業者の動きとしては、ドコモのみがiPhoneやiPadを除くほとんどの機種でSIMロックの解除を可能にしたものの、ソフトバンクはたったの4機種、auも0機種となっており、ドコモ以外の事業者は全く積極性を示しておらず、ほとんど意味のないものになっています。

ただ、今回は総務省が事業者に対してSIMロックの解除を義務化させ、本日開催の検討会で議論されると報じられています。さて、本日開催の検討会ではどのような指針が示されたのでしょうか。

SIMロック解除の義務化はなし?

ロイターによると、総務省は本日開催された検討会で中間とりまとめ案を提示したとのこと。

とりまとめ案には、最初からSIMロックをかけないか、SIMロックをかけるとしても一定期間経過後は負担なくカンタンにSIMロックの解除が可能になる必要があると記載されていたようです。
中間とりまとめ案は、SIMロックについて「利用者の自由な選択を妨げ、利便を損なっている」と苦言を呈したほか、「新規顧客獲得の際の多額のキャッシュバックの一因になっている」とも指摘した。こうした状況を踏まえ、「事業者は端末に最初からSIMロックをかけないか、仮にSIMロックをかけるとしても、少なくとも一定期間経過後は、利用者の求めに応じ迅速、容易かつ利用者の負担なく解除に応じることが適当」と結論付けた。

情報元:SIMロック解除を提言、クーリングオフ導入も=総務省WG案 | Reuters

各事業者はSIMロック解除に対して3つの懸念点を示す

さて、このSIMロック解除に関して事業者が積極的なのかそれともそうでないのか気になるところです。

Twitterにあがっていたとりまとめ案の一部を見ると、3点の懸念点をあげているようです。

1つは、auのように他社と異なる通信方式を採用していたり、提供する周波数帯の違いがあるため、一部のサービスが使えないといったケースがあり、ユーザーに混乱を生じさせるというもの。

2つ目は、SIMロックを解除する場合はインセンティブを抑制せざるを得ず、端末価格が高くなるというもの。

3つ目は、端末・サービスについて事業者独自のブランド戦略を進めるインセンティブが失われるおそれがあるというもの。

総務省では、いずれの懸念点も適正性、合理性の根拠にはならないとしています。

みなさんはSIMロックとSIMロックフリーどっちが良いですか?

今後の動きとしては、各キャリアの代表等が参加する情報通信審議会でSIMロックの解除について議論され、年内をめどの報告書を取りまとめるとしています。

おそらく、総務省の意見に従うことになるんでしょうが、ドコモが提供しているようなSIMロックの解除を事業者に義務化させることはなく、義務化させたとしても前述したとおり一定の期間を設けるなど限定的なSIMロックの解除となりしょうです。

SIMロックの解除に関しては人によって意見が大きく分かれるところだと思いますが、個人的にはSIMロックの解除によって端末価格が跳ね上がり、新機種を買いにくくなるのは困りますね。

総務省は、格安での運用が可能になるMVNOとキャリアの通信サービスを競わせて低価格化を狙っているようですが、広がりつつあるMVNOも知名度はあるものの、実際に使っている人がまだまだ少ないといった調査結果を見る限り、競争自体が生まれるのかも未知数ではないでしょうか。

みなさんは、SIMロックの解除を望みますか?
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