Flameの初期出荷時にインストールされているのはバージョン1.3となっていますが、実は記事投稿時点の最新版(というか先行版?)は、バージョン2.1となっています。
バージョン1.3では日本語化されていないため、少々使いづらいのでバージョン2.1に手動でアップデートしてみました。
ということで、今回はFlameを手動でOSアップデートする方法を紹介します!
OSをアップデートする前の予備知識
Flameには、3種類のアップデート方法がありまして、1つ目は動作が安定した「正式リリース版」で3ヶ月に1度OTAによって配信されます。これがいわゆる通常のアップデートでiOSのアップデートをイメージするとわかりやすいかと思います。2つ目は動作が不安定な「Nightly版」で1日に1回だけ配信されます。これはOTAのようなアップデートファイルが自動で降ってくるようなものではなく、手動でアップデートを行うものです。今回、紹介するのはNightly版のアップデートです。
3つ目はテストが実施され、やや安定している「Foxtrot版」で、約1ヶ月に1回だけ配信されます。
前述したとおり、出荷時のFlameにインストールされているのは、バージョン1.3でNightly版で配信されている2.1までの間に1.4と2.0が存在するようです。
Flameを最新版のFirefox OSにアップデートする方法!
いよいよFlameに最新版のFirefox OSにアップデートしてみたいと思います!前提としてadbの導入が必須となります。日本語ユーザー向けのパッチファイルに含まれているadbを使うも良し、Android SDKのインストール時に導入されるadbを使うも良しです。
OSアップデートによって写真などは消えませんが設定やインストールしたアプリなどは消えてしまうのでバックアップを取るなりしておきましょう。
今回はMacを前提に説明していきます。
では、まず以下のリンク先からNightly版のアップデートファイルをダウンロードしましょう。
最新版は以下のリンク先からダウンロードできます。
- Index of /pub/mozilla.org/b2g/nightly/latest-mozilla-central-flame
- Index of /pub/mozilla.org/b2g/nightly/latest-mozilla-central-flame-eng(エンジニア向け)
全部で4つのファイルが表示されますがダウンロードするのは、「gaia.zip」と「b2g-34.0a1.en-US.android-arm.tar.gz」の2つでOKです。
さらに、以下のリンク先からスクリプトツールをダウンロードします。
次にFlameにてSettingsアプリを起動し、「Device information」をタップ後、「More Information」を選択します。
さらに一番下にある「Developer」を選択して、「Remote Debugging」にチェックを入れましょう。
USBケーブルでFlameとPCを接続してターミナルを起動して、スクリプトツールをダウンロードしたディレクトリまでcdコマンドを使って移動して、「./shallow_flash.sh -g gaia.zip -G b2g-XX.XX.en-US.android-arm.tar.gz」を実行します。(XX.XXはバージョンに合わせて変化します)コマンド実行後、アップデートするか確認されるので、「y」+「Enter」を押しましょう
「###shalow Flash Successful!」と表示されれば、アップデートは完了です!
アップデート完了後に自動でFlameが再起動します。セットアップが始まるので日本語を選べばFlameが日本語化されます!
セットアップを終えたら、ついでに以下のリンク先からフォントをダウンロードして、zipファイルを解凍後「./flash.sh」を実行して新しいフォントを導入しておきましょう。
- fira-font-update.zip
1.3から2.1にアップデートすると、操作性やインターフェース、デザインなどが大幅に変更されていることがわかります。ただ、前述したとおり正式版ではないため、リリースノートなどはなくアップデートの内容を詳しく知ることはできません。
残念ながらNightly版では、日本語入力はできませんが、Foxtrot版ではオムロンソフトウェアとMozillaが共同で開発した日本語入力アプリが同梱されているようなので、そっちのアップデートも今後試して見たいと思います!
ということで、Flameを手動でOSアップデートする方法でした。ぜひお試しあれ!
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