今回のアップルのスペシャルイベントで最も衝撃を受けたのが「iPad mini 3」である。
iPad mini 3だけに割り当てられた発表時間はたったの25秒ということも衝撃的だったが、その後に発表された価格を見てわしゃ愕然とした・・・
iPad mini 3の新機能と進化点
まずは、iPad mini 3の新機能と向上したところを説明しよう。それは指紋認証(Touch ID)の対応とボディカラーにゴールドが加わった。たったこれだけだ。iPad Air 2に搭載された反射防止コーティングやIEEE 802.11 ac、A8XとM8といった最新のチップ、バーストモードとスローモーションビデオ、カメラの性能向上などといった魅力的な進化点はiPad mini 3にはない。
指紋認証センサー(Touch ID)の価格は1万円?
そして、驚くべきはその価格である。以下の価格表をご覧いただこうiPad mini 3 | iPad mini 2 | iPad Air | |
---|---|---|---|
Wi-Fi版 | |||
16GB | 4万2800円 | 3万1800円 | 4万2800円 |
32GB | ー | 3万6800円 | 4万7800円 |
64GB | 5万3800円 | ー | ー |
128GB | 6万4800円 | ー | ー |
Cellular+Wi-Fi版 | |||
16GB | 56,800円 | 45,800円 | 56,800円 |
32GB | ー | 50,800円 | 61,800円 |
64GB | 67,800円 | ー | ー |
128GB | 78,800円 | ー | ー |
iPad mini 3とiPad mini 2の価格を見比べるとわかりやすい。指紋認証センサーが付いてるだけで1万円以上の価格差が出ているではないか・・・。
ちなみに、iPhoneに搭載されている指紋認証センサーの原価はたったの7ドルとも言われている。
さらには、機能が大幅に向上したiPad Air 2とiPad Airの価格差は、iPad mini 3とiPad mini 2と同じ約1万円となっている。どうみてもこれは高い。メチャ高い。
iPad mini 3の発表時間が価格の発表を含めてたったの25秒だった理由がよくわかる。そして、どれだけ小さいなことでも騒がれるアップルの発表イベントで新しいiPadが発表されたにもかかわらず、25秒もの静寂が流れた理由もわかる気がする。
Apple Payが利用できるアメリカでもあれだけの反応だったので、発表会を見た日本のみなさんの反応はもっと冷めたものだったのだろう。
おそらくは、画面が大型化されたiPhone 6とiPhone 6 PlusによってiPad miniが売りにくくなったことが影響しているのだろうけど、それにしてもなぁ・・・。
【2014/10/17 8:50 更新】
初出自、iPad mini 3にて保存容量がアップしていると記載していましたが、容量アップされていませんでした。お詫びして訂正致します。(ちなみに、iPad Air 2とiPad mini 3では32GBモデルが廃止になっております
コメントを残す