2024年のスマートフォンのトレンドは、昨年と大きく変わらず「AI」と「折りたたみ」が中心でした。
この2つの分野で遅れを取っていたAppleも、Apple Intelligenceの提供を開始し、ようやくAIへの本格参入を果たしました。
次に期待されるのは折りたたみデバイスですが、Mark Gurmanの最新レポートによると、Appleは2028年ごろの発売を目指して折りたたみiPadを開発しているとのことです。
iPad Proを2つ並べた大きさに?
折りたたみiPadは、本体を開くと2つのiPad Proを並べた大きさになると報じられています。
現行のiPad Proは11インチと12.9インチの2サイズで展開されているため、20インチ超のスクリーンを折りたたんでバックパックに入れて持ち運べることになります。
これほどのビッグサイズならゲームや映画、ドラマ、スポーツといったエンタメだけでなく、複数のアプリを同時に起動するマルチタスキングにも快適で、現行のiPadに比べて作業効率の大幅な向上が期待できます。
折り目の解消に注力、1枚のガラスのように見えるデバイスに
Appleが特に注力しているのは折り目(シワ)の解消です。
折りたたみデバイスを5年前に商品化したSamsungは毎年のように折り目を改善していますが、まだ完全に解消できていないことを考えれば、高いハードルであることは明らかです。
今回のレポートでは、試作品の段階で折り目がほとんど目立たないレベルまで達しているとされています。それでも完全に解消できるかは未知数のようです。
シワのないディスプレイ、耐久性のあるヒンジ、薄型で軽量のボディなどハードウェアは重要ですが、ソフトウェアも同じぐらい重要です。
iPadOSが動作するのか、それともmacOSが動作するのかーー現時点ではiPadOS、もしくはその派生のOSになる可能性が高いとレポートされています。
Apple参戦で折りたたみデバイス普及なるか
折りたたみデバイスの普及には、価格の高さや耐久性への不安、重さといった課題があり、一部の利用者以外には浸透していないのが現状です。
ただ、Appleにはスマートフォン(iPhone)、スマートウォッチ(Apple Watch)、ワイヤレスイヤホン(AirPods)など、市場に存在しながらも広く受け入れられてなかった製品を普及させてきた実績があります。
一方で、Apple Vision Proのように驚きの体験を誰もが認めながらも、高額な価格設定が普及の足かせとなっているケースもあります。
折りたたみiPadがVision Proと似ている点は、その価格です。
これまでAppleが普及に成功した製品は、高価ながらも手が届く範囲の価格設定でした。しかし、折りたたみiPadもまた高額になること可能性が高いと予想されており、その価格が普及の鍵になりそうです。
なお、Appleは折りたたみiPhoneも検討しているものの、2026年までに発売されることはないようです。
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