KDDIが9月19日に定例会見を行いました。定例会見で話された内容は、モバイルWiMAXやMNP、データ定額制プランなどです。
その中で秋冬モデルについても話されました。
秋冬モデルにRev.A対応モデルを投入。そして・・・
ケータイWatchのKDDI小野寺氏、「WiMAXはauと異なる市場になる」という記事によると、WiMAXの話しの流れから2006年12月にスタートしたEV-DO Rev.AについてKDDI社長の小野寺氏は、「Rev.Aのシステム導入に端末が必要ということで発売したが、正直言って、Rev.Aに適したコンテンツやサービスが揃っていないと思う。Rev.Aでテレビ電話サービスを提供しているが、『他社にあって当社にない唯一のもの』ということで、営業サイドからの意見で(テレビ電話サービスを)出したのが本音」と、現時点ではRev.A対応端末をリリースするための準備ができていないとしました。
ただし、10月中に発表されるのではないかと噂されている秋冬モデルについては、「全てではないがRev.Aに対応する。その後、Rev.Aは標準方式にする。つまり、WINは全てRev.Aになると思う」と、秋冬モデルに約1年ぶりとなるRev.A対応端末の投入を発表しました。
また、EV-DO Rev.Aをさらに高速化させたEV-DO Rev.Bなど今後導入する通信方式については「いろいろと勉強しているところ。携帯電話の形状で、どれほどの通信速度が要求されるのか。ある程度のスピードを超えると端末側の処理能力が問題になる。もう1つはコスト。さらに高速な通信方式にすれば、ビット単価は下がるだろうが、インフラ投資はEV-DOよりも大きくなるだろう。ビット単価とインフラ投資を考慮し、どちらが効率的か。現時点では、まだ決定できる段階ではないと思う。また、国際標準の流れもある。海外の状況を見ながら決めていきたい」とコメントしました。
auの将来に陰りあり?
小野寺社長は、EV-DO Rev.A対応モデルを春、夏モデルで出さなかった言い訳をコンテンツやサービスが整っていないためとしていますが、今後導入する通信方式について質問された際の回答をみると現状のインフラの整備で手が回らないというとこでしょう。つまり、3Gから4Gへ移行する際に始まる世代移行商戦についてはちょっと不安が残ります。
一方、不振が続くNTTドコモは、秋冬モデルでHSDPAを全機種に対応させ、その先のHSDPA拡張版やスーパー3G、4Gについても定期的に発表できるなどインフラ整備における資金面には余裕が見られ、これから先は本当に反撃が始まりそうな気がします。
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