8月8日、Googleが2019年第3四半期(7月〜9月)に正式配信を予定している次期「Android Q」のベータ6版が公開された。
Android Qのベータ版は全6バージョンで今回のアップデートが最後のベータ版となる。数週間後には「Q」から始まるスイーツ名のコードネームと共に正式版が配信される予定だ。
「ジェスチャーナビゲーション」の動作を改善
ベータ6版は正式配信直前のアップデートということで大きな変化はないが、Android Qで追加される新しい操作方法「ジェスチャーナビゲーション」がユーザーのフィードバックを元にいくつかの改善が行われる。
1つ目は、アプリの開発者が“除外エリア”(サイズは垂直方向の200dp)を指定することで「戻る」ジェスチャーを制限できるというもの。
例えば、以下のレタッチアプリにおいて写真を回転させるためのスライダーや写真をクロップ(切り抜き)するためのつまみが画面の端にある場合、スライダーやつまみを動かしたいのに「戻る」ジェスチャーと誤って認識されることも考えられるが、スライダーやつまみがある場所を除外エリアに指定しておくことで「戻る」ジェスチャーを無効にできる。
The behavior of the exclusion APIs are changing. You can request what you like, but the system will now only honour X amount from the bottom (currently 200dp). pic.twitter.com/CXoCvQ5MlS
— Chris Banes (@chrisbanes) July 2, 2019
もう1つは設定画面から「戻る」ジェスチャーの感度調整が可能になるというもの。
ハンバーガーメニューを実装したアプリにおいては戻るジェスチャーとハンバーガーメニューを開くジェスチャーが被って意図した操作ができない問題があるが「戻る」ジェスチャーの感度を下げることでハンバーガーメニューが開きやすくなる。
このほかにも先日配信された2019年8月のセキュリティアップデートも含まれている。なお、ベータ5版のリリース時点まで「モバイルSuica」アプリを起動できなかったが、先日アップデートでAndroid Qでも利用可能になった。ポケモンGOも最新版の0.151にアップデートすることでAndroid Qでプレイできる。