今年7月以降に正式版が公開されるAndroid 13は、Material Youの導入によって史上最大のデザイン変更となった前年と違って小規模なアップデートになるようです。
一方、開発者にとっては非常に重要なアップデートがやって来きます。ユーザーにとってはポジティブなものですが、開発者にとっては頭を悩ませるものです。
以前にもお伝えしたとおり極初期のビルドから発見された通知のオプトイン化(許可制)が実装されることがわかりました。
新しい通知の権限がAndroid 13から発見される
現在のAndroidではアプリをダウンロードしても、通知を許可または拒否する選択オプションが表示されず垂れ流しの状態です。
通知をオフするには設定画面や通知ドロワーから操作が必要になるため、うんざりしていたユーザーも多いかもしれません。この状況を解消するためにAndroid 13では通知が許可制になるようです。
Mishaal Rahmanは、これまでに存在していなかった新しい通知の権限(android.permission.POST_NOTIFICATIONS)が新たに追加されたことを報告しています。このツイートの後にAndroid Developersにも正式に追記されました。
Androidでは各権限に保護レベルが設定されていますが、新たに追加される通知の権限は保護レベルがDangerousであることから、ユーザーに選択制のポップアップを表示して「許可」を選択しない限り、通知を送信することはできません。
Seems runtime permissions for notifications is here, even if Google didn't announce it. The new https://t.co/uJzsTfvqve_NOTIFICATIONS permission has a protection level of 'dangerous'. It's pre-granted to certain apps and will only be enforced on apps targeting the new API level. pic.twitter.com/JraOs2tNe6
— Mishaal Rahman (@MishaalRahman) February 10, 2022
ユーザーにとっての悲報であり、開発者にとっての朗報は、新たに追加される通知の権限がAndroid 13のAPIレベル33またはそれ以降のレベルに適用されること。
Google Playストアでアプリを公開(新規およびアップデート)するにはAPIレベルの要件を満たす必要があり、年内にはAPIレベル31(Android 12)またはAPIレベル32(Android 12L)に変更され、APIレベル33(Android 13)はおそらく2023年になるでしょう。
つまり開発者は許可を選んでもらえるような仕組み作りに最大で1年以上の猶予期間があり、逆にユーザーは恩恵を受けるまでにまだまだ時間がかかるということです。
Android 13はまだデベロッパープレビュー1が公開されただけ。これから何度もアップデートを繰り返して新機能が追加されていきます。次の大きな発表は5月開催が予想される開発者向けのビッグイベント「Google I/O 2022」でしょう。開発が噂されるミッドレンジスマートフォン「Pixel 6a」と共に、通知の許可制などAndroid 13の新機能が発表されるかもしれません。
コメントを残す