Googleは昨年アップデートを提供した「Android 9 Pie」で、長く採用していたボタン操作を廃止しジェスチャー操作を実現する新しいシステムナビゲーションを新たに導入した。
ジェスチャー操作への移行に伴って複数のアプリを切り替えられるボタンとホームに戻るボタンが削除されたが、次期バージョン「Android Q」では戻るボタンも削除される可能性が高いようだ。
ついに戻るボタンが廃止。ジェスチャー操作に統合へ
Android 9 Pieで導入されたシステムナビゲーションでは、楕円形のアイコンをタップするとホーム画面に戻り、少し上にスワイプするとアプリ履歴が表示され、大きく上にスワイプするとすべてのアプリが表示、小さく右にスワイプすると1つ前のアプリが表示されるといったジェスチャー操作が可能だ。
ただ、1つ前の画面に戻るには楕円形のアイコンの左隣に表示された戻るボタンをタップする必要がある。
次期「Android Q」を入手し、Pixel 3 XLへのインストールに成功したXDA Developersは、システムナビゲーションに関する2つのアップデートをリークした。
1つ目は大きな変化だ。Androidユーザーに親しまれていた戻るボタンがついに削除される。Android Qでは楕円形のアイコンを小さく左にスワイプすることで1つ前の画面に戻れるようだ。GoogleはAndroid 9 Pieでジェスチャー操作を導入した時点で戻るボタンを削除できたはずだが、最も利用機会の多い戻るボタンの削除に躊躇したということだろう。
小さな2つ目の変化は楕円形のアイコンを右に小さくスワイプした時に表示されるアプリ履歴のアニメーションとインタフェースの変化でなめらかにアプリを切り替えられるようになる。
なお、Android Qでは、有機ELディスプレイを搭載したスマートフォン/タブレットにおいて省電力効果があり、夜寝る前などにスマートフォンを操作する時も画面が眩しくないため快適な睡眠につながる待望のダークモードに加えて、アプリの使用中のみGPSを許可できる新たな権限オプションの追加などが報じられている。
例年どおりであれば3月にも開発者向けにデベロッパープレビューが提供され、5月7日に開幕するGoogle I/O 2019で詳細が発表されるはずだ。