ScreenShot by XDA Developers
例年通りであれば、Googleはあと数カ月後にAndroidの次期バージョンを開発者向けに公開することになる。
次期Androidは“P”の次のアルファベットが付与された「Android Q」と呼ばれており、次期バージョンの最大の注目機能であるダークモードへの対応が噂されている。これまでは噂として報じられていたがダークモードはほぼ確実に搭載されるようだ。
GPSをアプリの使用中のみ許可することも可能に
XDA Developersは、正式版ではない開発中のAndroid Qを入手し、Pixel 3 XLにインストールすることに成功したと報告した。これによってAndroid Qで実装される新機能が明らかにされている。
これまでの噂どおりAndroid Qの設定画面には“ディスプレイ”の項目内に「ダークモード」が追加されるようだ。ダークモードをタップすると、自動/常にオン/常にオフのオプションが表示される。自動を選択すれば時間に応じてダークモードが自動で適用されるようだ。つまり、朝や昼は通常ライトモードが適用され、夕方や夜になるとダークモードが適用される。
ダークモードがオンになると、設定やランチャー、ファイルアプリ、音量パネル、クイック設定パネル、通知などシステム全体が暗色に変化する。なお、YouTubeやGoogleフォトなどダークモードが追加されているGoogleアプリとダークモードの設定に相互関係があるかは不明とのこと。
また、開発者向けオプションには強制的にダークモードを適用する項目が追加されるようだ。これによってダークモードが実装されていないアプリも強制的にダークモードを有効にできる。
ダークモードは有機ELディスプレイを搭載したスマートフォン/タブレットにおいて省電力効果があるだけでなく、夜寝る前にスマートフォンを触る時も画面が眩しくないため快適な睡眠につながる。
Android Qではアプリに与える「権限」も大きく刷新されるようだ。例えば、権限の付与状況を種類ごとに確認したり、GPSをアプリの使用中のみ有効にするオプションが追加される。GPSの利用権限はようやくiOSと同等レベルで管理ができるようになる。アプリの使用中のみGPSを許可することでセキュリティの向上はもちろん、省電力化も期待できる。
また、開発者向けオプションではあるものの、AndroidをPCのように使えるであろう「デスクトップモード」やアプリのインストールなど利用が面倒だった画面録画が電源ボタンの長押しからカンタンに利用できるとのこと。
Googleはここ最近は毎年3月に次期バージョンのAndroidを開発者向けに公開し、初夏に開催するGoogle I/Oで詳細が発表される。正式版がリリースされるのは秋ごろだが、昨年は夏にリリースされた。Android Qも同じようなスケジュールで進むことが予想される。
なお、Googleは低価格版のPixel 3 Lite/Pixel 3 Lite XLを開発していると噂されており、直近の情報ではGoogle I/O 2019の直後に発売になると報じられている。