日本国外で発火事象。Ankerがモバイルバッテリー「Anker 535 Power Bank」を自主回収
Ankerがモバイルバッテリーの自主回収を行うと発表しました。
対象製品は2022年11月17日に発売した「Anker 535 Power Bank (PowerCore 20000)」。日本では発生していないものの、国外にて発火する事象が数件発生。Ankerグループのグローバル全体で販売停止と自主回収を行うと説明しています。
他のAnker製品で再現性なし
Ankerの報告によると発火事象の原因究明に向けて調査したところ、設計上ならびに製造過程で不備が見つかったとのこと。
具体的には製造過程において、温度を検知するためん部品の接着剤が完全に硬化しきる前に本体の組み立てを行ったことから、電池セルと外装ケースの間に温度を検知するための部品 (NTCサーミスタ)が挟まれ、固定位置のずれが起こりやすい状況が発生したとのこと。
当該製品では、温度検知部品の配置が背面にあることから適切な位置からのずれが起こりやすく、目視での網羅的な検品が不十分であった一部個体においてショートが起こり得る状態で出荷されたと説明されています。
なお、Ankerはショートを引き起こす原因である温度検知部品の配置に関して「本製品固有の設計および製造過程の不備」としており、他のAnker製品で再現性はないそうです。
今後の対策については委託先の製造工場の管理体制および社内での検品体制の更なる厳格化を迅速に進めるとのこと。
該当製品を購入したユーザーに対して「この度は、弊社製品をご愛用いただいている皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけ致しますことを心よりお詫び申し上げます。」と謝罪した上で、製品回収及び返金の手続きを行なっている特設窓口(0120-567-845)まで連絡するよう呼びかけています。
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