X(旧Twitter)にて、多くのフォロワーを持つインフルエンサーのようなアカウントがモバイルバッテリーの画像と共に「大切なので3回言います。モバイルバッテリーはこれ一択です。モバイルバッテリーはこれ一択です。モバイルバッテリーはこれ一択です。」と投稿。この投稿は1500万回以上表示され、大きな注目を集めました。
しかし、反応の多くはネガティブなものでした。製品の重さに対して20,000mAhという容量がおかしいと容量詐欺を疑う声や、有名なメーカーの製品を購入した方が良いといった意見が目立ちました。
その後、“モバイルバッテリーはこれ一択です。”の文言を引用して、おすすめの製品を紹介する流れが生まれ、Ankerが一時的にトレンド入りするほどに。
さらに、この一連の流れを受けてか、製品評価技術基盤機構(NITE)がモバイルバッテリー購入時に注意すべきポイントを紹介する投稿を行いました。
モバイルバッテリー購入時の注意点
NITEが紹介する気をつけたいポイントには「PSEマークの近くに事業者名があるか」「商品説明や製品レビューの日本語がおかしくないか」「海外から直接発送されていないか」「回収が容易なJBRC会員の製品であるか」などが含まれています。
モバイルバッテリーを購入する際にぜひご確認ください! pic.twitter.com/LWMvVNqQ1I
— ナイト(独立行政法人 製品評価技術基盤機構) NITE公式 (@NITE_JP) January 8, 2025
これらのポイントは役立つものですが、実際に購入時にすべてを覚えて確認するのは難しいかもしれません。そのため、今回の件でトレンドにあがったAnkerをはじめ、CIO、Belkin、エレコム、バッファローなど信頼性の高いメーカーの製品を選ぶことをオススメします。
モバイルバッテリーは買い替え時の廃棄が手間となる製品でもありますが、これらのメーカーはJBRC会員のため、家電量販店などで古いモバイルバッテリーを回収してもらうことが可能です(JBRC会員以外の製品は回収対象外)
モバイルバッテリーに関しては、たびたび発火事故が起きています。
昨年2月には山手線の電車内で出火し、内回り1本が運休、4本に遅れが生じるなど計約8000人に影響が出ました。また、昨年12月には東海道線の発煙し2400人に影響が出ています。
2016年8月には、機内でモバイルバッテリーから発煙。客室乗務員が消火器で消し止めた後、空港に引き返して緊急着陸しています。
身の安全はもちろん、周囲の人を巻き込まないためにも、できるだけ安全性の高いモバイルバッテリーを選ぶようにしましょう。