高速ワイヤレス充電規格「Qi2 25W」が登場!! AndroidでもMagSafe体験が本格化へ
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

ワイヤレス充電の標準化団体であるWireless Power Consortium(WPC)が、最新のワイヤレス充電規格「Qi v2.2.1」を発表しました。
この新バージョンでは、最大25Wの高速充電に対応する「Qi2 25W」が導入され、従来の最大出力が15Wから大きくパワーアップします。
WPCの調査によれば、ユーザーがワイヤレス充電に最も求めているのは充電の高速化です。
この要望にいち早く応えるために、いくつかのスマートフォンメーカーが独自の高速充電規格を展開してきました。
Qi2 25Wの登場により、こうしたバラバラな規格が統一されていく可能性があります。
重要なのはどれだけ多くのメーカーがQi2に本格対応するかです。
Qi2は2023年11月に登場し、マグネットを内蔵したスマホの背面に、充電器やモバイルバッテリー、ウォレットケース、スマホリングなどをピタッと吸着させるMagSafeのような体験がAndroidでも可能になると期待されていました。
しかし実際には、iPhoneのように本体にマグネットを内蔵したQi2対応スマートフォンは「HMD Skyline」のみ。
マグネットを内蔵することなくQi2に対応するか、マグネット式のケースが必要な「Qi2 Ready」対応にとどまるような状況です。
そうしたなか、WPCは主要なAndroidスマートフォンが初めてQi2エコシステムに参加するとしています。
すでに限定的なローンチの段階で14のデバイス(レシーバー、トランスミッター含む)がQi2 25Wの認証テストを完了。現在は数百にもおよぶデバイスが本格的な認証テストを順番待ちしている状態だといいます。
いよいよ、AndroidでもMagSafeのようなマグネット式ワイヤレス充電が本格的に普及する兆しが見えてきました。
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