Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W) レビュー:待ってた低価格・良コスパのモバイルバッテリー
Ankerが世界No.1のモバイル充電ブランドになった理由は優れたコストパフォーマンスですが、コスパの意味が最近では変わっているように思います。
Ankerが知名度と評価が急上昇していた時は、低価格ながらも優れた性能の製品が多かったのに対して、ここ数年は超高性能を納得感のある価格の製品が増えている印象。「良い製品だし欲しいけど手が届かない」といったことが増えたように感じます。
今回紹介する「Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)」は、諦めなくても良い価格帯で良コスパを実現したモバイルバッテリーです。
Anker Japan
安い・薄い・便利なモバイルバッテリー
これまでAnkerが最も販売したモバイルバッテリーは約9年前に発売されたAnker PowerCore 10000で、ポケモンGOのメガブームにも乗って全世界で600万台以上を売り上げました。
その大人気商品の次世代モデルがAnker Power Bank (10000mAh, 22.5W)です。
最近では5,000円を上回る価格帯でコスパを発揮している高性能な製品が目立つなかで、今作は3,490円と手ごろな価格帯で優れたコスパを発揮しています。
実際にAnker公式サイトでモバイルバッテリーを安い順に並べてみると、3,490円を下回る製品は5つのみ。そのうち3つはバッテリー容量が半分程度で、価格対容量に優れたモバイルバッテリーと評価できます。
バッテリー容量はAnker製品として大容量にあたる10,000mAh。AnkerいわくiPhone 15を約2回充電できるとのこと。実際にiPhone 15 Proを充電したところ1回のフル充電後に残量が48%まで減少しました。
前面にはバッテリーの残量を確認できるモニター付き。上の価格帯でモニターが確認しづらい製品もありますが、Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)のモニターは輝度も十分でモニターも見やすいです。
大容量バッテリーながら本体は30%も薄型化しました。幅は60mm→71mmにワイド化していますが、最近のスマホは70mmを超えることが多いので、モバイルバッテリーとスマホを重ねて充電しても不便はありません。
大幅に強化されたのは充電性能です。
前作は最大12W出力のUSB-A端子を1つのみ備えていましたが、今作は最大20W出力(HUAWEI製品は最大22.5W出力)のUSB-C端子を2つ、最大18W出力のUSB-A端子を1つ搭載。
充電時間をテストするためにiPhone 15 Proを充電したところ、最大20W出力によって30分で50%に到達。1時間50分でフル充電になりました。
ほかにもGoogle Pixel 8a|8 Proは約30分で30%→約2時間10分で100%、Nothing Phone (2)|(2a)は約30分で30%→約2時間で100%まで充電できたことを確認しています。
最近のスマートフォンは30W、45W、60Wなど超高出力の急速充電に対応しているため、フル出力で充電するには足りないものの、3,490円という価格を考えれば十分でしょう。
本体バッテリーも20Wで充電できます。フル充電までにかかる時間を計測したところ3時間と結構長め。モバイルバッテリーを使用するなら前日の寝る前にしっかり充電しておく必要があります。
新たな特徴としてストラップとしても使える充電ケーブルが付いています。モバイルバッテリーを持ってきたのに充電ケーブルを忘れる、といった残念なあるあるが無くなり、カバンやポケットから取り出しやすくなります。
ケーブル内蔵型と違ってケーブルを交換できることもメリットの1つと言いたいところですが、残念ながらケーブルは何でも良いわけではなく、ストラップとカチッと固定できる凹凸付きの専用ケーブルが必要。そして専用のケーブルは別売りされていないようです。
Anker PowerCore 10000からの買い替えはもちろん、そろそろモバイルバッテリーを買い替えたいけど、そんなにお金をかけてられないという人にAnker Power Bank (10000mAh, 22.5W)は最善の選択肢だと思います。
20W出力による急速充電、3台同時充電のポート、10,000mAhの大容量バッテリー、スマホと重ねて充電できる薄型ボディ、バッテリー残量を確認できるモニター、持ち運びに便利でケーブル忘れを防止するストラップ付きで3,490円は魅力的です。
購入するモバイルバッテリーに迷ったらまずはここを基準にし、もっと大容量が良いなら「Anker Power Bank (20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル)」を、もう少し充電速度が早い方がいいのであれば、筆者も愛用している最大30Wの入出力対応でUSB-Cケーブルを内蔵する「Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)」をオススメします。