Appleが9月16日に開催したオンラインイベント『time flies.』にて2020年10月に発売する新しい第4世代のiPad Air(iPad Air4)を発表した。
iPad Air4は電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵した新しい「Touch ID」を搭載することでiPad Proと同じオールスクリーンのデザインを実現。低価格ながら“Apple史上、最も先進的なチップ”「A14 Bionic」を搭載する。
1分でわかる「iPad Air4」
- 電源ボタンに指紋認証を内蔵した新しいTouch ID
- iPad Proと同じオールスクリーンデザイン
- グリーン、スカイブルー、ローズゴールドなど爽やかな新色を追加
- ホームボタンを廃止。iPad ProやiPhoneと同じジェスチャー操作
- 画面サイズは10.9インチ
- 前世代から大幅にパワーアップした業界初の5nmプロセス「A14 Bionicチップ」
- iPad Proと同じ広角レンズのシングルカメラ
- データ転送が10倍高速な「USB-C」を搭載
- 横向き時に左右から音が聞こえるステレオスピーカー
- ストレージは64GBと256GB
- 価格は62,800円から
- 発売日は10月
これまでで最もパワフルなiPad Air
iPad Air4はフルリニューアルされた最もパワフルで万能かつカラフルな最新のiPad Airだ。
完全に新しくなったiPad Airは、ホームボタンを廃止して画面のフチ(ベゼル)を狭くすることでiPad Proと同じオールスクリーンのデザインを実現している。カラーはシルバー、スペースグレイに爽やかな新色ローズゴールド、グリーン、スカイブルーを加えた全5色。
ホームボタンが廃止になったことで操作方法はジェスチャー式に変更された。画面ロックの解除やアプリへのログイン、Apple Payを利用する際にはトップボタン(電源ボタン)に内蔵された次世代のTouch IDを使用する。マスクを付けている場合は顔認証よりも快適だ。
次世代のTouch IDはAppleによると“これまでに設計したなかで最も小さな認証センサー”とのことだがパフォーマンスや安全性はこれまでと変わらないという。
刷新されたボディには待望のUSB-Cと“Appleの最も先進的なチップ”「A14 Bionic」が搭載されている。業界初の5nmプロセスを採用したことでサイズを変えず同じスペースに118億個ものトランジスタを詰め込んだ。パフォーマンスは処理性能(CPU)が40%高速化、描画性能(GPU)が30%向上している。
画像認識、自然言語学習、動きの分析など機械学習を担当するNeural Engineは毎秒11兆回の演算を実現。第2世代の機械学習アクセラレータを搭載したことで機械学習の演算も10倍高速化した。iPad Proに搭載されているA12Z Bionicチップとどれほどの性能差があるかなど現段階で具体的なことはわからないが、これまでどおりおそらく描画性能はiPad Proの方が上だろう。
iPad Air4のストレージ/容量は64GBと256GBであることを考えても写真や動画の編集をこなす場合はiPad Proを選択した方が良い。
トラックパッドとカンチレバー式のヒンジ、バックライトキーと深さ1mmのシザー構造のフルキーボードを備えることで暗い場所でも快適に静かにタイピングできる「Magic Keyboard」や フルサイズのキーボードを備えた専用カバー「Smart Keyboard Folio」、新しいSmart Folio、Apple Pencil(第2世代)にも対応する。
販売価格は62,800円から。発売日は10月と発表されている。