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どっちを買う?iPad ProとiPad Air 4を比較

Yusuke Sakakura

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ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2021/05/12 16:42
どっちを買う?iPad ProとiPad Air 4を比較

4月21日、2021年秋の新型モデルとしてiPad Proが発表されました。

新しいiPad Pro(2021)は、iPad初のApple M1チップを搭載。Liquid Retina XDRディスプレイや超高速通信の5Gに対応するなど大幅に進化したモデルです。

iPad Air 4は、新しいオールスクリーンのデザインを採用。10.9インチのディスプレイや電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵した新しい「Touch ID」、処理性能が40%高速化されたA14 Bionicチップを搭載したモデルです。

5月後半の発売を前にiPad ProとiPad Airどちらを購入しようか迷っている人も多いはず。この記事では「iPad Pro」と「iPad Air 4」にどういった違いがあるのか比較します。

サイズ・デザイン

どっちを買う?iPad Air 4とiPad Proを比較 - サイズ・デザイン

iPad ProとiPad Air 4は同じオールスクリーンのデザインを採用しています。どちらもホームボタンはありません。ホームに戻るなどの操作方法は上下左右のスワイプなどジェスチャー操作になります。

画面サイズは10.9インチ、11インチ、12.9インチの3種類。

iPad Pro 11インチとiPad Air 4の本体サイズはほとんど同じ。本体の厚みはiPad Pro 11インチが5.9mm、iPad Air 4が6.1mm、iPad Pro 12.9インチが6.4mmとわずかな違いがありますが気にするほどではないでしょう。

温帯の重さは搭載するスピーカーやマイクの数、顔認証「Face ID」を実現するTrueDepthカメラ、ディスプレイなどの違いによってiPad Air 4が最も軽く、iPad Pro 12.9インチとはiPhone 12 Pro Max1台分の違いがあります。

なお、iPad Air 4にはステレオスピーカーが搭載されていますが、iPad Proはどんな持ち方をしても、どんな方向にも自動的に音を調整する4スピーカーオーディオが搭載されているため没入感のあるサウンドが楽しめます。マイクもiPad Proには小さなディテールまで捕らえるスタジオ品質のマイクが5つも搭載されています。

iPad Pro12.9インチ iPad Pro11インチ iPad Air 4
高さ 280.6 mm 247.6 mm 247.6 mm
214.9 mm 178.5 mm 178.5 mm
厚さ 6.4 mm 5.9 mm 6.1 mm
重さ Wi-Fi:682gCellular:684g Wi-Fi:466gCellular:468g Wi-Fi:458gCellular:460g
スピーカー 4スピーカーオーディオ 4スピーカーオーディオ 2スピーカーオーディオ(横向き)

カラー

どっちを買う?iPad Air 4とiPad Proを比較 - カラー

カラーにも大きな違いがあります。

iPad Proはシルバーとスペースグレイの2色のみですが、iPad Air 4はシルバーとスペースグレイに加えて、ローズゴールドやグリーン、スカイブルーといった爽やかな色も選択できる5色展開です。

ボディの素材はどちらもアルミニウム。3機種とも環境に配慮した100%再生アルミニウムを使用しています。

iPad Pro12.9インチ iPad Pro11インチ iPad Air 4
ボディ 100%再生アルミニウム 100%再生アルミニウム 100%再生アルミニウム
カラー シルバースペースグレイ シルバースペースグレイ シルバースペースグレイローズゴールドグリーンスカイブルー

ディスプレイ

どっちを買う?iPad Air 4とiPad Proを比較 - ディスプレイ

画面サイズはiPad Air 4が10.9インチ(厳密には10.86インチ)、iPad Proが11インチと12.9インチです。解像度は若干異なりますが、画素密度は同じため画面のきめ細やかさは3機種とも同じです。

大きな違いは画質です。

ほか2機種がLiquid Retinaディスプレイを採用するのに対して、iPad Pro 12.9インチのみ最新のLiquid Retina XDRディスプレイが採用されています。

Liquid Retina XDRディスプレイは、10,000個超のミニLEDを搭載。4個のミニLEDを1つのゾーンにまとめて、ゾーンごとに輝度を正確に調整することで1,000,000:1のコントラスト比を実現。他のiPadと比べて高い表現力で映像が楽しめます。

画面の明るさはiPad Proの600ニトに対してiPad Air 4は500ニト。日差しの強い外出先や窓際で作業する場合はiPad Proの方が画面を見やすいかもしれません。なお、iPad Pro 12.9インチはフルスクリーンの最大輝度が1,000ニト、ピーク輝度1,600ニト(HDR)です。

ProMotionテクノロジー

いずれも環境に合わせて色合いを調節するTrue Toneに対応していますが、iPad AirはProMotionテクノロジーに非対応です。

ProMotionテクノロジーの正体は最大120Hzのリフレッシュレートです。リフレッシュレートは「1秒間に画面が何回書き換えられるか」を表したもので120Hzであれば1秒間で120回も画面が書き換わっています。

ProMotionテクノロジーによって消費電力は増えますがなめらかなスクロールや映像体験が楽しめるだけでなくApple Pencilの書き心地にも違いがあります。

iPad Pro12.9インチ iPad Pro11インチ iPad Air 4
画面サイズ 12.9インチ 11インチ 10.9インチ
ディスプレイ Liquid Retina XDRディスプレイ Liquid Retinaディスプレイ Liquid Retinaディスプレイ
解像度 2,732 x 2,048ピクセル264ppi 2,388 x 1,668ピクセル264ppi 2,360 x 1,640ピクセル264ppi
最大輝度 標準:最大輝度600ニトフルスクリーン:最大輝度1,000ニトピーク輝度:1,600ニト(HDR) 標準:最大輝度600ニトーー 標準:最大輝度500ニトーー
ProMotionテクノロジー X

セキュリティ

どっちを買う?iPad Air 4とiPad Proを比較 - セキュリティ

iPad Air 4にはシリーズ初となるトップボタン(電源ボタン)に指紋認証センサーを内蔵した新しい「Touch ID」が搭載されています。Appleによると“これまでに設計したなかで最も小さな認証センサー”とのこと。そのとおり従来のホームボタン内蔵型に比べてサイズは小さくなっていますがパフォーマンスや安全性は変わりません。

ボタンをタッチするだけで画面ロックやアプリロックを解除したりApple Payを利用できるTouch IDに対して、iPad Proは顔認証「Face ID」を搭載しています。新型コロナウイルス感染拡大のなかで利便性が良いのはやはり指紋認証でしょう。

カメラ

どっちを買う?iPad Air 4とiPad Proを比較 - カメラ

カメラには大きな違いがあります。

iPad Air 4は12メガピクセルの広角レンズを1つだけ搭載しています。広角レンズの性能はiPad Proと同じですが、iPad Proには広角レンズだけでなく景色をダイナミックに撮影できる超広角レンズとAR体験がより楽しめるLiDARスキャナが搭載されています。

また、より明るいTrue Toneフラッシュ(自然な肌色で写真が撮影できるフラッシュ機能)はiPad Air 4にはありません。

フロントカメラにも大きな違いがあります。

iPad Proには、アニ文字とミー文字、一眼レフカメラのように背景をぼかしてポートレート撮影ができるTrueDepthカメラを搭載。iPad Air 4はそれらを利用できないFaceTime HDカメラを搭載しています。

また、最新のiPad Proのフロントカメラは超広角仕様で、機械学習を組み合わせることで、タブレットの前から移動してもユーザーを追従してフレームの中心から外れないように調整するセンターフレームに対応。子どもがフレームに入った場合は画角を拡大/縮小して複数人が1フレームに入るように調整します。

コロナ禍で帰省が難しいなかで実家とビデオ通話をする機会が増えた人も多いと思いますが、センターフレームによってビデオ通話がより楽しめるはずです。

iPad Pro12.9インチ iPad Pro11インチ iPad Air 4
カメラ デュアルカメラ デュアルカメラ シングルカメラ
広角レンズ 12MPƒ/1.8 12MPƒ/1.8 12MPƒ/1.8
超広角レンズ 10MPƒ/2.42倍の光学ズームアウト 10MPƒ/2.42倍の光学ズームアウト
ビデオ撮影 4K:24/25/30/60fps1080p HD:25/30/60fps拡張DR(最大30fps)オーディオズームステレオ録音 4K:24/25/30/60fps1080p HD:25/30/60fps拡張DR(最大30fps)オーディオズームステレオ録音 4K:24/25/30/60fps1080p HD:60fpsーーー
True Toneフラッシュ より明るいTrue Toneフラッシュ より明るいTrue Toneフラッシュ
フロントカメラ TrueDepthカメラ(超広角)12MPƒ/2.42倍の光学ズームアウトセンターフレームポートレートモードポートレートライティングビデオの拡張DR(最大30fps)1080p HDビデオ撮影:25/30/60fpsアニ文字とミー文字 TrueDepthカメラ(超広角)12MPƒ/2.42倍の光学ズームアウトセンターフレームポートレートモードポートレートライティングビデオの拡張DR(最大30fps)1080p HDビデオ撮影:25/30/60fpsアニ文字とミー文字 FaceTime HDカメラ7MPƒ/2.2ーーーーー1080p HDビデオ撮影ー

パフォーマンス

どっちを買う?iPad Air 4とiPad Proを比較 - パフォーマンス

iPadのパフォーマンス(動きの軽快さ、モタつきなど)に影響するチップセットは、iPad Air 4に“Apple史上、最も先進的なチップ”(当時)「A14 Bionic」が搭載されています。

A14 Bionicは5nmプロセスを採用することで、今まで同じ大きさにも関わらずより多くのトランジスタ(118億個)を搭載することでパフォーマンスが大きく向上。消費電力にも優れることでバッテリーは最大10時間持続するようになりました。

前世代のiPad Air3が搭載していたA12 Bionicチップに比べて処理性能(CPU)は40%も高速化、描画性能(GPU)は30%も高速化されています。また、機械学習向けのNeural Engineは1秒間で11兆の演算を処理を実現。機械学習のパフォーマンスが70%向上、計算処理能力も10倍に。

iPad Proには、iPadシリーズとして初めてApple M1チップが搭載されたことで、Appleいわく“どんなタブレットよりも高速”になりました。M1チップにより、処理性能が最大50%高速、グラフィックス性能も最大40%高速化された新次元のパフォーマンスを実現しています。

GeekBenchで計測されたベンチマークスコアは以下のとおり。M1チップを搭載するMacBook AirやMacBook Proと同等の性能で、これまでに発売されたiPadシリーズを寄せ付けない処理性能とグラフィック性能を実現していることがわかります。性能の高さを重視したり、OSアップデートを重ねても良いパフォーマンスを維持できるタブレットを選びたいのであればiPad Proを選択すべきです。

チップ シングルコア マルチコア グラフィック(METAL)
iPad Pro(2021) M1 1,719 7,326 20,578
iPad Pro(2020) A12Z 1,121 4,656 11,875
iPad Air(2020) A14 Bionic 1,585 4,214 12,488
MacBook Air(2020) M1 1,701 7,378
MacBook Pro(2020) M1 1,702 7,362
MacBook Pro(2020) Core i7 1,235 4,501
MacBook Pro(2019) Core i9 1,091 6,845

iPad Proは初めて5Gにも対応しています。Sub6による最大3.5Gbpsの高速通信が外出先で利用可能。編集した動画などの大容量データをやりとりする場合でもストレスはありません。

iPad Air 4のポートはLightningからUSB-Cに移行。データ転送が10倍高速化されました。一方、iPad ProはThunderbolt / USB 4対応のUSB-C端子を搭載。iPad史上、最も速くて最も万能なポートを搭載しています。

iPad Pro12.9インチ iPad Pro11インチ iPad Air 4
チップ 次世代のNeural Engineを搭載したM1チップ 次世代のNeural Engineを搭載したM1チップ Neural Engineを搭載したA14 Bionicチップ
メモリ 8GB/16GB 8GB/16GB 4GB
5G X
ポート Thunderbolt / USB 4対応のUSB-C端子 Thunderbolt / USB 4対応のUSB-C端子 USB-C端子

Magic Keyboard

どっちを買う?iPad Air 4とiPad Proを比較 - Magic Keyboard

iPad ProだけでなくiPad Air 4も「Magic Keyboard」に対応しています。

「Magic Keyboard」はトラックパッドとカンチレバー式のヒンジ、バックライトキーと深さ1mmのシザー構造のフルキーボードを備えることで暗い場所でも快適に静かにタイピングが可能なアクセサリ。

新たにホワイトカラーのMagic Keyboardが発売されます。価格はiPad Pro 11インチおよびiPad Air 4が34,980円。iPad Pro 12.9インチが41,580円です。

販売価格・ストレージ

どっちを買う?iPad Air 4とiPad Proを比較 - 販売価格・ストレージ

販売価格はiPad Air 4が69,080円から。iPad Pro 11インチは94,800円から。iPad Pro 12.9インチは129,800円から購入できます。

ストレージ容量はiPad Air 4が64GBと256GBの2種類に対してiPad Proは128GB/256GB/512GB/1TB/2TBの5つが用意されています。iPad Air 4も強力なチップセットを搭載していますが、多くの写真や動画を編集する場合は256GBでは足りないためiPad Proを選択することになるでしょう。

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コメント
  • そのだ
    4年前
    どうして購入先によって値段がちがうのでしょう?どこで購入しても同じだと思っていました。
    • Yusuke Sakakura
      4年前
      推測ですが、どれを買えば良いのか相談や初期設定など購入時のサポート代金が乗っていると考えられます。
  • Anonymous
    4年前
    ProMotionテクノロジーの招待は最大120Hzのリフレッシュレートに対応したディスプレイのことです 正体?
    • Yusuke Sakakura
      4年前
      ご指摘ありがとうございます!修正しました!
  • Anonymous
    5年前
    RAMを8にして♥
  • Anonymous
    5年前
    USB TYPE Cになったのは嬉しいですね。 今後、iPhoneシリーズなどにも適用されることを期待します。
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