
Appleが10月13日に発表するとみられるスマートホームハブの詳細が明らかになりました。
製品名は「HomeView」。ディスプレイとA18チップを搭載し、AIで進化したSiriを使って家電やスマートホーム機器を操作する、家の司令塔になる製品です。
BloombergのMark Gurman氏によると、卓上型と壁掛け型の2種類が用意され、発売は11月中旬になる見込み。新型HomePod miniとApple TVも同時に発表されるようです。
さらにAppleは、LGと共同開発したスマートロックや防犯カメラなどを「Apple Home Collection」として展開する計画です。
これまでスマートホーム市場ではAmazonやGoogleに大きく遅れを取ってきたApple。今回はハードウェアだけでなく、アクセサリやAIまで一体で提供することで、本格的な巻き返しを狙います。
HomeViewは卓上型と壁掛け型の2種類。最大4色を用意
HomeViewは、ディスプレイとA18チップを搭載する新しいスマートホームハブとして登場するようです。
iPadのように画面を直接タッチすることもできますが、基本的にはSiriに話しかけて操作し、画面で情報を確認する使い方が想定されています。
「HomePad」ではなく「HomeView」という名前になったのも、画面を直接操作するより、情報を見ながら音声で操作する使い方を重視しているためのようです。
Why HomeView, not HomePad? Apple wants you to look at the display and control it primarily with your voice. It supports touch, but “Pad” would suggest an iPad-like experience. That isn’t the point of the product. More in Power On: https://t.co/aDSPhr8Hfw
— Mark Gurman (@markgurman) October 11, 2026
本体は卓上型と壁掛け型の2種類。
卓上型はディスプレイの下に金属製のスピーカーベースを備え、テーブルや棚などに置いて使うタイプ。カラーはスペースグレイ、シルバー、スターライト、ピンクの4色です。
壁掛け型は、ディスプレイの下に平らな正方形のベースを備え、壁に密着するように取り付ける構造。カラーはスペースグレイとシルバーの2色に限られます。
卓上型もバッテリーを内蔵しないとみられ、どちらも基本的には決まった場所で使う製品になりそうです。
それでも、模様替えなどで設置場所を変えやすいのは卓上型。壁掛け型はテーブルや棚のスペースを取らず、廊下や玄関などにも設置しやすそうです。
なお、画面サイズや解像度、価格などは明らかになっていません。壁掛け型の方が画面サイズが大きくなりそうですがどうでしょうか。
iPadとは何が違う?アプリを増やさず、家電の操作に特化
HomeViewで利用できるのは一部のApple純正アプリに限定されるとのこと。App Storeにも対応せず、ユーザーが好きなアプリをダウンロードすることはできないようです。
スマートホーム機器の操作に特化したデバイスで、例えば、玄関のスマートロックを操作したり、防犯カメラの映像を確認したり、Siriやホームアプリを通じてまとめて行うことが想定されます。
これまでもiPhoneのホームアプリから対応機器を操作できましたが、HomeViewがあればスマホを取り出す必要はありません。
リビングなど家族が共有する場所に設置しておけば、玄関のチャイムが鳴ったときに画面で訪問者を確認する、といった使い方も考えられます。
対応するスマートドアベルと組み合わせて、画面を見ながら訪問者と会話できるようになれば、インターホンの代わりとしても使えそうです。
AppleがLGと共同開発。スマートロックや防犯カメラもまとめて展開
HomeViewには期待が集まりますが、これを発売するだけでスマートホーム市場の遅れを取り戻すのは難しそうです。
Appleがこれまで苦戦してきた理由のひとつが、どのアクセサリを買えばいいのかわかりづらかったこと。
GoogleはNestシリーズとして自社でスマートホーム機器を展開し、AmazonもEchoシリーズに加えてRingの防犯カメラやスマートドアベルなどを販売しています。
一方、AppleはHomeKitやホームアプリといった仕組みを用意したものの、実際に操作するアクセサリの開発は主にサードパーティに任せてきました。
そのため、HomePodを購入しても、そこからスマートホームをどう広げればいいのかイメージしづらい部分がありました。
実際、Appleが2017年に初代HomePodを発表した際も、スマートホーム機器の操作に対応することは説明していましたが、前面に押し出していたのは音質やApple Musicとの連携でした。
Siriに対応したワイヤレススピーカー、HomePodにはそんな印象が強く、スマートホームの中心になる製品というイメージはあまりなかったのが正直なところです。
今回はその弱点を補うため、AppleがLGと共同で7つのアクセサリを開発しているようです。
- スマートドアベル
- スマートロック
- スマートサーモスタット
- 温度センサー
- 屋内用防犯カメラ
- 屋外用防犯カメラ
- 投光器付き防犯カメラ
Appleはこれらを「Apple Home Collection」と呼んでいるとのこと。
Apple自身が製品の設計や開発に関与し、LGが製造と製品サポートを担当すると報じられています。
これなら、HomeViewと組み合わせて使える「Apple Home Collection」を選べばいい、と説明するだけでわかりやすくなります。
さらに、Apple StoreでHomeViewと一緒に展示されたり、セット販売されたりすれば、スマートホームを始めるハードルも下がりそうです。
HomeViewは11月中旬発売。発表から約1カ月遅れる理由は?
HomeViewの発売時期は11月中旬と報じられています。
10月13日に発表されるとすれば、発売まで約1カ月。9月に発表され、10月23日に発売されるiPhone Duoに続いて、発表から発売まで時間が空くことになります。
単純に生産や在庫確保の問題かもしれません。
ただ、HomeViewはAppleにとって新しいカテゴリーの製品。何ができるのか、自分の家に必要なのか、すぐには判断しづらい製品です。
発売まで時間を設けて使い方や魅力を伝え、本当に必要だと判断した人に購入してもらうことで、発売直後の評価を高めたい狙いもあるのかもしれません。
もうひとつ考えられるのが、アクセサリの準備です。
HomeViewはスマートロックや防犯カメラなどと組み合わせてこそ役割が広がる製品。Appleが共同開発する「Apple Home Collection」の準備を待っている可能性もあります。
ただし、LG製アクセサリは年内発売と報じられているのみで、11月中旬に間に合うかは不明です。HomeViewとアクセサリをセットで販売するのかも含め、10月13日の発表に注目です。




















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