Bloombergが関係者から得た話として、AppleがセットトップボックスのApple TVとスマートスピーカーのHomePodを融合し、カメラを内蔵するスマートホーム機能を有した新しいデバイスを開発していると報じた。
開発中の新しいデバイスでは、動画視聴やゲームをプレイできるApple TVの機能に加えて、音楽の再生や音声アシスタントSiriといったHomePodの機能が利用できるという。
ユーザーの動きに合わせてiPadが回転する新デバイスも?
さらに、AppleはGoogleやAmazonに対抗するために、タブレットのiPadとスマートスピーカーのHomePodを組み合わせたタッチスクリーン付きハイエンドスピーカーの発売も検討しているとのこと。ビデオチャット用のカメラも搭載するという。
iPadとスピーカーをロボットアームで繋いで、Amazonの「Echo Show 10」のようにユーザーの動きを追従して画面が回転する機能を検討しているようだ。これにより部屋のどこにいてもデバイスの向きを変えずに、iPadの画面でビデオ通話や動画視聴が楽しめる。
BloombergはAppleが2020年にHomePodとApple TVの開発チームを統合し、両デバイスで動作する基盤のソフトウェアを統一したことが、将来的にハードウェアでも統合する可能性を示す最初のヒントだったと伝えている。
Strategy Analyticsの調査(1, 2)によると、AppleのTVストリーミングデバイスのシェアは2%で、スマートスピーカーのシェアも10%以下で成功しているとは言い難く、テコ入れを考えてもおかしくはない。
新型コロナウイルスによる外出自粛が続くなかで、動画ストリーミングサービスをスマートフォンではなく、大画面のテレビで楽しめるTVストリーミングデバイスの需要が増加しており、2020年第4四半期のスマートディスプレイの出荷台数は前年同期比で21.5%増加と大きな成長を記録している。
なお、開発中の2製品はまだ初期の段階で主要機能が変更されたり、製品化されない可能性もあるとのこと。
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