Appleが6月から開始するApple Musicでのロスレスオーディオ配信。
追加料金なしで高音質な音楽が楽しめる一方で、Appleが22日に公開したサポートページにて従来のAACとロスレスオーディオの違いについてほとんどなしと案内されていることがわかった。
HomePodシリーズはアップデートでロスレス対応へ
Appleによると独自のロスレス音声圧縮技術によってApple MusicではAACに加えて全楽曲がCD音源の16bit/44.1kHzから最大24-bit/192kHzの音質で楽しめるという。ただし、AACとロスレスオーディオの違いはほとんどないとのこと。
サポートページでは使用機器に関する制限も案内されていて、これまでの報道どおりAirPods/AirPods Pro/AirPods MaxはAAC Bluetoothを使用していることからロスレスオーディオには対応していない。
HomePodとHomePod miniもAACを採用しているが、今後のソフトウェア・アップデートでロスレスオーディオに対応するそうだ。
Bluetoothイヤホンでは膨大なデータ量のロスレス音源をそのまま伝送することはできないため圧縮が必要になる。AirPodsシリーズが採用するAACは圧縮するとデータを元には戻せない非可逆圧縮方式のためロスレスではなくなる。AACを使用するのはAirPodsもHomePod miniも同じだが、HomePodはBluetoothよりも大容量のデータを伝送できるWi-Fiに対応しているため、AirPlayによるロスレスオーディオに対応するのではないかと噂されている。
Appleの説明によるとHomePodやAirPodsに限らずBluetoothを使用したワイヤレススピーカーではロスレスオーディオを視聴できないとのこと。iPhoneやiPad、さらにMacでロスレスオーディオを楽しむにはスピーカーまたは有線イヤホンが必要で、48kHz以上のサンプリングレートで楽しむ場合は外付けのデジタル-アナログコンバーターも必要になる。
Apple純正の「Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」はデジタル-アナログコンバーターを内蔵していて最大24bit/48kHzで楽しめるそうだ。
Apple TV 4KではHDMI接続が必要。ハイレゾロスレスには対応しない。
Apple Musicに加入している場合は楽曲を再ダウンロードすることでiTunesで購入した楽曲もロスレスになるという。ただし、Apple Musicで配信されている楽曲のみ。なお、ブロードキャスト、ライブラジオおよびオンデマンドのApple Music 1、Apple Music Hits、Apple Music Country、ミュージックビデオはロスレスオーディオに対応しない。